::: エロゲーの殿堂 ::: |
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甘く切ない思いをたっぷり詰め込んだ『同級生2』の世界へようこそ。 ところで貴方は前作『同級生』をご存じですか? もし、知らないならば、このゲームがどんなゲームか、ちょっと紹介しましょう。 このゲームでは貴方が主人公です。ゲームの中で八十八町の住人となり、自由に行動してください。 そこで様々な女の子達と出会い、様々な関係が結ばれるでしょう・・・・・・。 それを思いっきり楽しんでください。なかには貴方の嫌いなタイプの女の子もいるかも知れません。 でもきっと貴方が大好きなタイプの女の子が見つかるでしょう。 それに貴方のことを好きになってくれる子も・・・・・・それは全て貴方の行動次第! とりあえず貴方の思うがままに、自由に振る舞って見てください。きっとなにかが起こりますよ。 そして知らず知らずに貴方は『同級生2』の世界にはまりこむのです。 マニュアルより |
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◆ 背景 ◆ |
前作『同級生』のヒットを受けて、1995年1月31日に続編としてPC98版が発売。前作を上回るFD11枚組の大容量だった。 1996年8月9日、NECアベニューよりPC-FXへ移植。ほぼ18禁のままで音声が追加された。1997年7月11日にはNECインターチャネルよりSS版が発売。18才以上推奨となったが、『卒業生』が収録されている。1997年8月7日にはバンプレストよりPS版が発売。2名の新キャラが追加された。 そして同じく1997年8月29日にエルフから、PC98版に準拠したWin版が発売。さらに同年12月1日にはバンプレストより、書き換え専用ゲームとしてSFC版が発売。内容はPS版準拠で、新たなキャラが1名追加された。 |
◆ 舞台 ◆ |
主人公「りゅうのすけ」は、考古学者を父に持つ「八十八学園」の3年生。数々の奇行により、学内では問題児扱いされている。卒業を三ヵ月後に控えていたが、未だに自身の進路を決められずにいた。 ゲーム内の期間は、プロローグが12月16日(月)から21日(土)まで。本編が12月22日(日)からスタートし、冬休みが終わる1月7日(火)までの計17日間となる。移動場所は八十八学園のある八十八町から、隣町の如月町まで含まれる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な人数は15人と、前作より一人増えた。同級生は当然として、教師や下級生にOL、保母やバスガイド、さらには旅館の母子など、相変わらずバリエーション豊富。そして今ではエロゲーの定番となった義妹と幼馴染も登場する。 1プレイでの全員攻略は不可。同時攻略はせいぜい6〜7人が限界。前作と同様、Hシーンは至極ノーマル。純愛系ならではのエロの薄さを打ち破る事は出来なかった。 |
◆ システム ◆ |
各種音量のON・OFF、過去ログ(音声履歴有り)を搭載しているが、セーブ・ロードは特定のポイント限定にされる。セーブスロットも最大で5箇所まで。テキストは瞬間表示に固定され、画面はフルスクリーンに固定される。スキップはあるが、既読・未読判別は無し。シーン回想も無く、CG閲覧のみ。オートモードやディスクレス起動も不可。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディング数も女性数と同じ15種類。ハッピーエンドか、誰とも結ばれずに終わるバッドエンドかの2つに1つとなる。 冬休みが舞台という事で、クリスマスや正月、さらにはスキー場への旅行など季節イベントが用意されている。その他にも女の子一人一人に用意されているイベントも多く、ボリュームはたっぷり。 『同級生』から2年後の設定であり、地理的な繋がりはないが、「美沙」が本作でもヒロインの一人として登場する。前作の主人公は、一人暮らしのせいか家庭の匂いが感じられなかった。本作では家族との絆もクローズアップされており、心に響くイベントも用意されている。 |
◆ リメイク ◆ |
PC98版発売から2年後の1997年に早くも本作(Win版)が発売された。音声が付き、システム周りも改善。しかし色は塗り直されたものの256色どまり。ストーリーや登場キャラには一切変更無し。 PC98版では「おまけディスク」購入者のみプレイできた『卒業生』も収録。本編に比較するとショートストーリーだが、本編を別角度から観察できるので中々面白く、『同級生2』の世界に深みを与えている。 マニュアルにも若干の変更が見られる。PC98版は街の紹介が「飛び出す絵本」形式だったが、Win版では割愛。また時代背景を反映して、登場人物の年齢がWin版では削除された。 |
◆ 総評 ◆ |
【移植の嵐】 上述の様に『同級生2』は様々なコンシューマに移植され、中でもバンプレストより発売されたPS版は、同日発売で5万個の限定版『同級生2 EXTRA BOX』として、大量10体のフィギュアを同梱(価格13800円)。巨大なパッケージとともに話題を呼んだ。 移植として現在最後発となるのは意外にもSFC版。書き換え専用のため、今入手するのは手間がかかる。ただしSFC版にしか登場しない「南雲麻耶」を見ることが出来る。 【続編はまだか】 1996年8月、「コンプティーク」誌上で『同級生3』の製作を公表。本作リリース後、程なくして製作が始まっていたようだ。以下、当時に発表された『同級生3』の情報。
上記の様に結構具体的な部分も発表されている。さらに1999年には、別雑誌でキャラ原画も公開され、ファンの期待は否が応でも高まったが、その後はサッパリ音沙汰無し。蛭田氏と竹井氏の決裂などの風説も流れたが、「もう学園物は書けない」と蛭田氏が語ったとの話もある。
前作から難易度は大幅に上昇し、自力でフルコンプするのは非常に困難となった。しかしただ難しくなったわけではなく、ストーリーと共によく練り込まれており、のめり込むことは間違いない。ヒット作の2発目は難しいものだが、製作者はこれを跳ね除けることに成功し、見事前作を超える作品を送り出した。 |
初稿:2003.08.10 二稿:2004.08.24 |
同級生2 |
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◆ 同級生
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