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パルフェ 〜chocolat second brew〜 Re-order

お帰りなさいませ、ようこそファミーユへ!

STORY
中世ヨーロッパの街並みをイメージした、大型ショッピングモール『ブリックモール』。
グランドオープンを数ヵ月後に控え、人気飲食店の誘致を積極的に推し進めていた。

喫茶店『ファミーユ』。主人公の姉である恵麻が経営していた欧風アンティーク喫茶。
火災により、店舗を失った休業中の喫茶店に、ブリックモールより出店の依頼が舞い込んだ。
店の復興のチャンスとばかりに、散り散りになったスタッフをかき集める仁。
ひとり、またひとりと、戻ってきたり、こなかったりする仲間たち。
順風満帆とまではいかないまでも、なんとか開店準備が整ったとき、ほぼ同時に真向かいのお店の看板が掲げられた。
そこに描かれた名は“curio”。ファミーユと全く同じコンセプトの欧風アンティーク喫茶店。

それもそのはず。ファミーユは、curioの『二番煎じ』なのだから...
本物にはかなわない?
反対する仲間を押し切りつつも、勝算もなく人手も足りない中でただ頑張ることしか出来ない仁。
その前にファミーユの制服を着込んだバイト志望の少女、由飛が突然現れる。
彼女の笑顔と心惹きつけられる歌声になんとなく、なんとかなりそうな気がしてしまう。
そして一縷の望みを胸に迎えた開店当日。
なぜだかcurioの店員、玲愛と売上勝負をすることになってしまった仁はスタッフの前で一つのスローガンを掲げる。

「打倒、curio!」

パッケージ裏より

マニュアルより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
A Caa A Ba A Ba 83 Baa
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:戯画
:2005.12.22(Thur.)
:\5,800-
:丸戸史明
:ねこにゃん
:初回限定版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:○
:純愛,飲食店
:冬季
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/2000/Me/XP
:PentiumV500MHz以上(推奨800MHz以上)
:64MB以上(推奨128MB以上)
:4倍速以上(推奨8倍速以上)
:800×600,FullColor以上
:2GB以上(推奨2.5GB以上)
 
◆ 背景 ◆
 2005年3月25日に『ショコラ 〜maid cafe “curio”〜』に続く第2弾作品として『パルフェ 〜chocolat second brew〜』がリリースされる。そして同年12月22日にはショートストーリーの追加等が行われ、メディアもDVD-ROMに移行した『パルフェ 〜chocolat second brew〜 Re-order』が発売された。
 
◆ 舞台 ◆
 以前、身内の経営する喫茶「ファミーユ」で働いていた「八橋大」経済学部3年で、現在20歳の主人公「高村仁」。得体の知れない人物から、近く新規オープンする複合型商業施設「ブリックモール」への出店の話を持ち掛けられる。

 ゲーム内の期間は、10月10日から翌年3月末までとなる。移動場所は職場と自宅を中心に、ブリックモール内や駅前など。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な人数は6人。内訳はツインテール、義姉、女子高生、クール、お姉系と、天然のメインヒロインが各1名ずつ。
 Hシーンは全て和姦。回数は1人に付き3シーン用意されているが、1シーンで複数ラウンドが織り込まれている。「フェラ」「パイズリ」「69」等、シチュエーションはノーマルながらも尺はキチンととってある。

 最終的にカップル成立を目指す純愛系ストーリーのため、Hシーンが終盤に集中する展開は避けられないが、その縛りの中でも最大限の健闘を見せている。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全84箇所のサムネイル付で、オートセーブやクイックセーブ・ロードも出来る。テキストはマウスホイール対応。画面効果の調整やBGMのフェードも出来るが、ディスクレス起動は不可。
 「イベントシート」では既発イベントを確認できる。会話シーンでは、立ち画に加えてフェイスウィンドウも設けられている。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディングは13種類。基本は女性1人に付き「TRUE」と「NORMAL」の2種類のエンドが用意されているが、女子高生は「TRUE」エンドのみ。誰とも結ばれず、そのまま日常が続いて行くエンドもある。
 通常はMAP選択式で、4箇所の中から移動場所を選ぶ。女性の顔と、既発イベントはその詳細も表示される仕組み。ストーリーは4節に分けられ、クリスマスまでに攻略対象となる女性が決定する。そこでルート確定した後は、選択肢無しで当該女性とのストーリーが始まる。期間は10月初頭から3月末までの長丁場だが、かなり日にちを飛ばしながら進んで行く。

 焼失した兄と姉の喫茶店を再び取り戻すべく、不利な条件を承知で新規オープンのモール内に出店した主人公。周囲の人々に支えられながら年末商戦に向けて奮闘する物語。
 「Parfait au Chocolat」は、その名の通り前作と本作をリンクさせるショートストーリー。本編開始の少し前の様子が描かれている。
 
◆ リメイク ◆
 先行のCD版からシナリオやシステム周り等に変化は無し。変更点は3本のショートストーリーの追加と、新規オープニングムービー、そしてBGMの選択が可能となった。
 初回限定版にはサントラCDとテレカが同梱されている。
 
◆ 総評 ◆
【フェアプレー精神】
 本家「キュリオ」との対決を1つの軸として物語が進行する本作。しかし陰湿な足の引っ張り合いや醜い争いなどとは無縁で、最後まで正々堂々と戦う。それどころかアドバイスを送り合い、時には互いの窮地をも助け合うなど、敵に塩を送りまくっている。
 この争いを仕掛けた人物は、類似店を潰すのではなく、競争原理の導入で切磋琢磨させる事により、最終的には共存共栄を目指している。双方の従業員はその意図を知らぬまま自然とフェアに争い、結果として両店の更なる発展に繋がった。
 これら一連のやり取りが実に清々しく、爽やかな印象を本作に与えている。

【前作を超える】
 本作は2004年12月に発売された『ショコラ 〜maid cafe “curio”〜 Re-order』の続編で、時系列では前作より数ヵ月後となっている。前作では主舞台となっていたメイド喫茶「キュリオ」。本作ではそのキュリオのライバル店が舞台となっている。登場人物は一新されたが、『ショコラ』のキャラもゲスト出演している。店員ではない女性を真のヒロインに据えた点など、基本構成はほぼ同じ。
 キュリオのコンセプトを模倣し、短期間で本家に匹敵するほどまでに自店を昇華させた主人公。本作自体も同様に、舞台や人物配置等前作をなぞらえつつ、それを上回る事に成功した。

 

 メインとなる女性陣は勿論の事、男性を含むサブキャラまで魅力的な人物が揃っている。にも係わらず、キャラゲーとならずに、ストーリー内容で勝負出来たのは見事。女性と結ばれて終わりではなく、その後にもう一山設けるという演出が、本作に一層の深みを持たせている。
 ちなみに『ショコラ』の続編ではあるが、本作の舞台「ファミーユ」はメイド喫茶ではない。
 

初稿:2006.12.15
おまけ:パルフェのある風景

パルフェ 〜chocolat(ショコラ) second(セカンド) brew(ブリュー)Re()-order(オーダー)

 

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● 関連作品 ●

◆ フォセット −Cafe(カフェ) au() Le() Ciel(シエル) Bleu(ブルー)− ◆

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定価
シナリオ
原画
備考
:戯画
:2006.12.22(Fri.)
:\6,800-
:丸戸史明,etc.
:ねこにゃん
:−
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:○
:純愛,飲食店
:冬季
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/Me/2000/XP
:PentiumV500MHz以上(推奨PentiumW1GHz以上)
:64MB以上(推奨128MB以上)
:倍速以上
:800×600,FullColor以上
:2GB以上
フォセット −Cafe au Le Ciel Bleu−    本作と『この青空に約束を─』の合同ファンディスク。本作の後日談や本編中で語られなかったショートストーリーを5本収録している。「玲愛」のストーリーが2本で、「かすり」「明日香」「里伽子」が各1本ずつとなり、「由飛」と「恵麻」のエピソードは無し。

 「里伽子抄」は本編のエンディングを補完する位置付けで、他のストーリーに比べて笑い無しの重い展開だが、『パルフェ』を締め括る重要な物語。
 
● 原画集 ●

◆ ショコラ&パルフェ ビジュアルファンブック ◆

ショコラ&パルフェ ビジュアルファンブック    公式本。タイトル通り『ショコラ』と『パルフェ』の2作を組み合わせた構成。ただし『パルフェ』の方は、2005年3月に発売されたCD版に準拠している。
 攻略ガイドや製作者のインタビュー、舞台背景等が収録されている。『パルフェ』DVD版で追加されたショートストーリーの原作も掲載。
キルタイムコミュニケーション 2005.07.15発行

 

 

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