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瀬里奈 KAGUYAコレクション

閉鎖的な山奥の村。忌まわしく淫らなる因習――そして、少女『瀬里奈』との出逢い
――――――淫靡で背徳的な世界で繰り広げられる、濃厚エロスAVG

パッケージ裏より

人里離れた山奥の小さな盆地に位置する上森村。
そこは外界と隔絶した、閉鎖的な小村だった。

大学で民俗学の研究をしている好奇心旺盛な青年、高阪直人。
まもなく長い夏休みに入ろうという7月のある日、数ヶ月前に失踪した彼の恩師の教授から一通の手紙を受け取る。
その手紙の内容に興味を覚えた直人は、フィールドワークの一環として山奥にあるいわくつきの村、上森村に赴くことを決意する。

村は人里離れた山奥にあり、交通手段は日に1本運行されるバスのみ。
そのバスに乗り込んだ直人は可憐な少女、周防瀬里奈と出会う。
彼女はかつて上森村で生まれ、とある事件がきっかけで幼い頃に村を離れて暮らしてきたのだという。
彼女はそのことを忘れてしまっていたのだが、
最近になって行方不明だった父親から手紙が送られてきて、その事実を知ったらしい。

彼女とともに上森村に向かった直人を迎えるのは、一癖も二癖もありそうな村の男たちと妖艶な奥方、
そして夜になると姿を見せる謎の少女だった。

瀬里奈は自分の生家である周防家に逗留することになり、
直人も同じく周防家にやっかいになりながらフィールドワークを行うことにする。
直人のフィールドワークには瀬里奈も付き合うことになり、二人は毎日を共に過ごしていく。

その共有する時間の中で、二人の間の距離は次第に近づいていき、そして……。

マニュアルより

シナリオ エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
B A B Ba Ba B 75 Baa
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:アトリエかぐや
:2008.01.25(Fri.)
:\3,980-
:神無月ニトロ,etc.
:M&M
:−
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:−
:謎,伝奇
:盛夏
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98SE/2000/Me/XP/Vista
:PentiumV800MHz以上(推奨1GHz以上)
:128MB以上(推奨256MB以上)
:倍速以上
:640×480,HighColor以上(推奨FullColor以上)
:1.4GB以上
 
◆ 背景 ◆
 『最終痴漢電車2』でスマッシュヒットを飛ばした「アトリエかぐや<TEAM HEARTBEAT>」から、その次作として2004年7月23日に『瀬里奈』が発売される。その約3年半後に、同メーカーの再販・廉価版シリーズとなる「KAGUYAコレクション」の第1弾として本作がリリースされた。
 
◆ 舞台 ◆
 民俗学を専攻する大学3年生の主人公「高阪直人」は、突如失踪した恩師の行方を求めて、僻村「上森村」を訪ねる。外界と隔絶された陸の孤島へと向かうバスの中で、美しい女性と乗り合わせた。

 ゲーム内の期間は最長で20日間だが、何日か飛ぶ場合もある。移動場所は上森村一帯。大地主の元に滞在しつつ、神社等の各所を歩き回ることとなる。
 
◆ ターゲット ◆
【少数精鋭】
 攻略可能な女性は3人。内訳は、タイトル名を与えられたメインヒロインにして短大1年の「瀬里奈」と、その双子の姉、そして実母。胸の大きさが大(母)、中(瀬里奈)、小(姉)と役割分担されている。
 Hシーンは瀬里奈が16回、姉が9回、母が10回となっており、それぞれに和姦と陵辱が用意されている。「搾乳」「アナル」「放尿」といったシチュエーションもあるが、基本はノーマル路線。消しはあるものの淫語は盛り沢山で、口淫系も充実している。姉妹3Pは2シーンある一方で、母子3Pは無い。また、モザイク処理のピクセルの粗さが目立つ点もマイナスポイント。

【連戦連発】
 初対面である瀬里奈とは、Hシーンまでに7日を要する。しかし初H後は怒涛のエロスが待ち受けている。その初Hからして4連戦という凄まじさで、その他にも朝フェラ4連発など、まさに耐久レース。
 その瀬里奈に限らず、他の2人も抜かず2発、3発といった連戦は当たり前。瀬里奈に負けず劣らず、姉もフェラ4連発、母もまたパイズリフェラ3連発などを繰り出して来る。Hシーン数は通常程度だが、1シーンに織り込まれたエロスの量はかなりのもの。
 また場所を選ばず、野外も含めてあらゆる所で行為に及ぶ。さらに精液の発射ごとにCG差分も用意されている。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全220箇所のサムネイル・タイトル付で、現在どのルートにいるのかも把握できる。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整やディスクレス起動も可。シーン回想はサムネイル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。
 
◆ シナリオ ◆
【Le Papillon】
 マルチエンド形式のAVGで、エンディング数は6種類。姉は1つだが、瀬里奈と母は2種類のエンディングが用意されている。登場人物の大半はイヤな奴等ばかりであり、そういった連中から瀬里奈を守り切れるか否かが「HAPPY END」への分かれ道となる。基本的には瀬里奈を気遣う選択をしていけば問題ないが、余りクールに装っていると陵辱ルートに入ってしまうので、時にはしっかり自己主張する事も大切。
 ルートを重ねるごとに謎が明らかになっていく方式で、特定の条件を満たすと、全ての謎が明かされるトゥルールートが出現する。

【オマケの陵辱ルート】
 瀬里奈には2種類のルートがあり、内容は「純愛」と「陵辱」。問題は陵辱ルートであり、そのストーリーは、捕らえられた主人公を救うために、瀬里奈が文字通り陵辱されまくるというもの。そして散々輪姦された挙げ句、目前で主人公を殺され、自身も精神崩壊するという悲惨極まりない展開。
 ただしこの陵辱ルートは、完全回避が可能となっている。このルートはストーリーの本筋や謎とは一切関係無く、ここで明らかにされる事実も全く無いという、陵辱愛好者のために用意されたボーナスシナリオ。事実このルートで大活躍する「茂二」も、メインのルートには全くと言っていい程絡んで来ないので、陵辱の苦手なプレイヤーはスルーしても差し支えのない構成となっている。
 
◆ リメイク ◆
 廉価版という位置付けからか、本作の再販に当たってシナリオは勿論のこと、システム周りにも一切変更は無し。対応OSはVistaが追加された一方で、Win98は外された。外箱は紙パッケージから、DVD標準のトールケースに変更されている。
 
◆ 総評 ◆
【吊り橋理論】
 村人全員が主人公と瀬里奈を余所者として冷淡に扱い、さらに瀬里奈に対しては露骨に淫欲をぶつけてくる。2人はお互い以外に頼る者がいないという危機的な状況。その2人の距離が急速に縮まり、そして恋に落ちるのはむしろ必然とも言える。
 極限状態に置かれた2人、そして生まれた恋。まさしく吊り橋効果。ただし人間の脳はいつまでも騙され続けるわけではなく、すぐに錯覚だと気付いて正気に戻ってしまうのが通常。この2人も元の生活に戻ればその錯覚に気付いて・・・とはならず、エンディング後もラブラブ状態が継続されている。そこに説得力を持たせるため、瀬里奈の初恋の人が実は主人公であったというオチも用意するという製作者の周到さ。

【二律背反】
 本作に至るまでの「アトリエかぐや(HB)」は、多数の女性を登場させ、複数のHシーンによるエロ面を重視した確信的なバカゲーを送り出して来た。ところが、本作では一転して攻略女性を僅か3人に絞り、ストーリー面にも重きを置いた意欲作に仕上がっている。
 通常はストーリー重視に傾けばエロが薄くなる。この点を解消するために、本作は一回のHシーンに何ラウンドも詰め込んだ。そしてそれに伴い、ヒロインが単なる痴女にならぬよう薬物を使ったり、また陵辱ルートも用意したりと、エロを薄くしないための苦心の跡が見て取れる。
 本作では純愛を前提としたため、メインヒロインとは易々とHさせるわけにはいかなくなった。瀬里奈との初Hまでには、一週間もかかるのは前述の通り。瀬里奈とのHシーンを引っ張る傍らで、他の女性とのカラミや他人のHシーンを設ける事によって、ゲーム全体としてはエロスが途切れないようにも配慮している。

 

 本作ではエロ面が余りに突出しているために、どうしてもストーリー面は霞みがち。それでも、途中まで主人公の記憶かと思わせて、実は別人の記憶だったと言うトリックを始めとして、シナリオ構成も中々のお手頃な良作。
 

初稿:2012.09.27

瀬里奈(せりな) KAGUYAコレクション

 

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● 小説 ●

瀬里奈(せりな)

   1巻完結の小説。ストーリーは、瀬里奈の「純愛ルート」と「トゥルールート」を組み合わせた構成。そのために陵辱色はかなり薄められ、さらに登場キャラの絞り込みや、特定キャラの立ち位置変更も行われている。
 筆者の「渡辺真澄」は本作以降、アトリエかぐや作品のノベライズを2本手掛けた。
ハーヴェスト出版 2004.11.11発行

 

 

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