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愛姉妹 二人の果実

「私が交通事故を起こしたばっかりに……」

出会いは脅迫の始まりだった。幸絵の起こした事故をネタに体を要求する丈人。
さらに彼は、幸絵の娘の智子、そして留美にも手をかける。
様々に感情が行き交う中で、自らを欺くかのように、ただ欲望に溺れる丈人。
最後に彼が手にするものは……。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Caa B Ca Caa B Ca 58 Caa
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:elf
:2000.05.26(Fri.)
:\7,800-
:都原一雄
:竹井正樹
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:−
:陵辱,学園
:−
 
OS
CPU
メモリ
CD-ROM
解像度
HDD
:Windows95/98/Me/2000/XP
:Pentium166MHz以上(推奨200MHz以上)
:48MB以上(推奨128MB以上)
:8倍速以上
:640×480,FullColor以上
:120MB以上(推奨300MB以上)
 
◆ 舞台 ◆
 高校2年生の主人公「野川丈人」は「野川産業」の御曹司。ある日、小遣いをせびりに事務所へ行くと、偶然父親の自動車事故の現場に居合わせる。父親の代わりに示談交渉を引き受けるが、事故相手は美しい女性だった。

 ゲーム期間は、父親が仕事先から帰って来るまでの5日間。しかし選択肢によってはそれより早く終わる事もある。移動場所は、学園内、自宅、事務所、北沢家の4箇所。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は4人。内訳は女子高生(3年&1年)2名がメインヒロインとなり、サブヒロインとして熟女と秘書が各1名ずつ。熟女と女子高生2人は実姉妹の実母子。
 Hシーンはほぼ陵辱で占められている。回数は妹8、姉6、母4、秘書1とバラつきあり。その他に姉×妹3、母×秘書2、秘書×姉1、秘書×妹1の各種3Pと、姉×妹×秘書の4Pが1シーン用意されているが、母子4Pは無し。最年少ながら Hシーン最多の妹には、パイズリやアナルもあり。

 陵辱物のため、Hシーンに至るまでは強引に進めるが、いざ本番が始まると女性陣はすぐに感じ始める。また主人公も、ご丁寧にちゃんと前戯から始めるので、陵辱ムードはほとんど無いソフトタッチな内容。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載しているが、セーブ・ロードは選択肢場面のみ。セーブスロットはコメント付きで全8箇所。シーン回想はタイトル&サムネイル付で、エンディングの閲覧も可能。テキストは瞬間表示固定で、DISCレス起動は不可。

 本作には「愛・mode」という機能が搭載されており、Hシーンにおいてマウスホイールを転がすと、テキストとは別に喘ぎ声が流れる仕組みになっている。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディング数は10種類。初日に姉妹のどちらを狙うかで大きく分岐する。エンディングにはそれぞれタイトルが付されているが、内容が内容だけに「ハッピーエンド」と銘打ったものは存在しない。
 そんな中で、父親が逮捕され、主人公がヒロインの母子に引き取られるエンディングの「宴が終わり、そして…」だけが、全エンド中唯一スタッフロールが流れる。つまりこれがこの作品のトゥルーエンド。後述のOVAもこのルートを基本にして製作されている。

 妻を寝取られ、娘2人も手篭めにされるという悲惨な立場に置かれた父親は、現在出張中との設定。その哀れな父親は、エンディングの1つである「突然の乱入者」において最初で最後の顔見せ。文字通り突然帰宅して、主人公に左フックをお見舞いし、警察送りにして無念を晴らしている。
 
◆ 総評 ◆
【第2弾登場】
 1994年9月にシルキーズからPC98でリリースされた『愛姉妹』。本作はそのリメイクで、基本ストーリーはそのままだが、システム周りの強化や音声追加、キャラデザインの見直しが行われた。そして本作発売から約4年後の2004年3月に第2弾作品『愛姉妹・蕾 …汚してください』がリリースされている。
 本作と同様、美人姉妹がターゲットとなるが、続編ではないので本作との繋がりは一切無い。一方で、姉妹がすぐに堕ちてしまう辺りは本作の路線を引き継いでいる。ウリである「愛・mode」も強化された。

【OVA】
 2001年4月27日にピンクパイナップルより『愛姉妹〜二人の果実〜 第一夜』が発売される(第二夜第三夜の全3話)。ストーリー各所はかなりアレンジされているが、基本的には原作に沿って進行する。声優もクレジットこそ無いが、原作通り姉「浅川悠」・妹「倉田雅世」のキャスティング。妹が原作よりもよく喋っている。
 ただし、さすがに実の親子のままではマズイのか、家族は義理の関係に変更。また、母親のキャラデザインも変更されている。特筆すべきは、本編には無かった母子での4Pを実現した所。

 2003年2月には同社から『愛姉妹2〜二人の果実〜 第一夜』が発売(第二夜との全2話完結)。こちらは完全オリジナルストーリー。前作の後日談で、娘に欲情する変態の父親が帰って来たという、もうただヤるだけのお話。
 そして2004年5月には、上記の作品群を60分に編集した総集編『愛姉妹コア・ベスト〜二人の果汁〜』が発売された。

 

 脅迫材料をタテに、嫌がる母子を無理矢理・・・、というコンセプトの本作。しかしその先の展開については、想像されるものとはやや異なる。母と姉は最初のHシーンからヨガり始め、妹はハナから主人公に惚れていて、しかも自己開発済という何とも微妙な設定。
 主人公もまた、単なる金持ちのボンボンで、ワルを演じようとして真の悪人になり切れない小悪党。母子に対して何度もワルぶろうとはするものの、気が付けば途中から普通に受け答えしている。
 和姦愛好者にとってダメージは少ないが、陵辱愛好者には物足りないという、何とも中途半端な展開ではある。
 

初稿:2004.10.21
二稿:2010.07.02

(あい)姉妹(しまい) 二人(ふたり)果実(かじつ)

 

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