::: エロゲーの殿堂 ::: |
◆ 舞台 ◆ |
年上と同い年の2人の姉と、一つ年下の妹の3人姉妹と同居する主人公「神薙康輔」。女子校と隣接する学園に通う毎日だが、次第に姉妹に対しての欲望が募ってゆく。 ゲーム内の期間は11日間。移動場所は、自宅と学園内が中心となる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は5人。内訳は、神薙三姉妹(教師・同級生・下級生)と幼馴染、そして生徒会長。性格は、同い年の姉がそこそこ大人しいものの、基本的には全員活発で、かなりアグレッシブ。 Hシーンは全て和姦。自宅は勿論の事、校内や公園等あらゆる場所で行われる。メインヒロインである三姉妹はそれぞれ10回以上のHシーンが用意されている。一方で、幼馴染は3回、生徒会長は僅か1回と、完全にサブ要員。両者ともイイ味を出していただけに残念。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴無し)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全20箇所で、サムネイル・コメント付。クイックセーブ・ロードにも対応している。シーン回想はサムネイル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。一方で、パートボイス仕様や時間制限付選択肢の導入はマイナスポイント。 Hシーンにおける液量調節も可能で、「通常」「男液増」「女液増」「両液増」の4パターンを事前に選択できる。また、中出しに対する女性の反応も選択可。「中出しOK」にすれば、女性側から中出しを要求してくる一方、「中出しNG」を選べば当然中出しを拒否してくる。さらに長姉は立ち画における「メガネの有無」の選択可。ただし立ち画のみでイベントシーンに変化は無い。いずれもストーリーに影響は及ぼさないオマケ要素。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは8種類。三姉妹には個別エンドの他にハーレムエンドも用意されており、攻略女性によってバージョンも異なる。また、三姉妹の個別エンドは全員妊娠中のHシーンで締め括られており、最後までマニアックな演出。 「血の繋がらない・・・」という文章が序盤に一度語られるだけで、なぜ主人公が三姉妹の住む家に来たのか等のバックボーンに関する説明は全く無い。そしてそれ以降、兄弟姉妹間の「義理」を感じさせる描写も一切無い。 さらには「義妹(いもうと)」や「義兄ちゃん(おにいちゃん)」などといった、回りくどい表現も無い。 近親相姦はソフ倫が最も厳しくチェックするポイントであり、例え物語の冒頭で義理の関係を明らかにしていても、Hシーンでは今一度血縁が無い事を確認させるのが通常。ここまでルーズな描写で許されるのは、やはりメディ倫審査の恩恵か。とは言え、全員Hに対してはオープンスタンスのため、「姉妹に手を出す」という背徳感を味わう事は難しい。 |
◆ 総評 ◆ |
【さすがのメディ倫】 上記で触れた様に、本作はソフ倫(コンピュータソフトウェア倫理機構)ではなくメディ倫(メディア倫理協会)審査を通過している。本作におけるソフ倫審査との大きな相違点は2つ。 一つは隠語の消しが無い点。「おま●こ」「お●んちん」等の表示の上に、「ピー音」をかぶせる様な修正は無く、全てストレートな表示。もう一つは肛門がモザイクなしで表示されている点。それで興奮できるかどうかはさて置き、初見時には結構な衝撃を受ける。 【名前変更可の弊害】 近年音声がデフォルトで搭載されるのに伴って、減少の一途を辿っている主人公の名前変更。自分の名前に変更出来ないのは、主人公とのシンクロを重視するプレイヤーにとっては厳しい仕様。しかし名前変更により、ヒロイン達が主人公の名前を呼べなくなるのは、会話の流れを途切れさせる要因でもある。 だがこれら名前変更の可・不可によって左右されるのは、ストーリー重視の作品に限っての話。ヌキゲーに関して言えば、主人公の名前がどうであれ、さして影響は無いだろう。 本作では名前変更可にした事により、姉二人の主人公の呼び方が「キミ」になってしまい、折角の近親相姦ムードを減退させてしまった感がある。
登場する男性は主人公を含めて全員変態という、最初から最後までギャグテイスト満載の上、日常生活からしてエロス全開の本作。ただし共通ルートが多いため、自力でのフルコンプには骨が折れる。 |
初稿:2004.09.19 |
姉・オレ・妹
|