::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
大学4年生で21歳の主人公「南拓也」は、彼女のツテで富豪・三澤家の一人娘に、家庭教師のアルバイトをしていた。ある日、母親から住み込みで毎日指導して欲しいとの希望を出される。 ゲーム内の期間は7月18日(木)から8月13日(火)までの約1ヵ月。移動場所は三澤邸内各所となり、イベントで外出する場合もある。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は5人。内訳は女子高生(18)、短大生(19)、ナース(19)、後妻(25)、熟女(40前後)と、バランスの良い年齢分布。 Hシーンは和姦と陵辱があり、主人公が陵辱者に回るケースもある。回数は女性1人に付き約5回だが、熟女のみ1回。その他に女子高生・短大生・後妻の輪姦も数シーン用意されている。フェラ、パイズリ、足コキ、手コキ、妊婦といったシチュエーションがあり、「萌エロ」を謳っている通り和姦ではラブラブな雰囲気を演出している。 ほぼ全てのHシーンにAFアニメを導入しており、アクションは単調だが非常に滑らかな描画。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能だが、移動中のセーブは不可。セーブスロットは全100箇所で、サムネイル・コメント付。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整やディスクレス起動も出来る。シーン回想はサムネイル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは18種類。唯一エンドロールがあるトゥルーエンドの他に、各ヒロインと結ばれる個別エンドも存在するが、事実上のバッドエンド扱い。指定エンドに到達すると、今まで入れなかった部屋が開かれ、ヒロイン視点のストーリーや、登場キャラの衣装チェンジ(立ち画のみ)、メインヒロインとの後日談などが出現する仕組み。 会話シーンと3D移動シーンで構成され、ひたすら館の中を徘徊する。PCのスペックが低いと、その移動シーンがかなり重くなる。 優柔不断では無いが、全く冴えないオドオド系の主人公であるにも係わらず、なぜか美人で活発な彼女が居て、さらに金持ちの邸宅で住み込みの高額家庭教師。さすがエロゲーならではの展開かと思いきや・・・。 |
◆ 総評 ◆ |
【番外編】 2008年6月に本作のサイドストーリーとなる『律子の溜息・由紀の香り』がDL専用でリリースされた。独立した2本の「if」&「アフター」ストーリー。どちらにもAFアニメのHシーンあり。 「由紀の香り」は本編のバッドエンドの1つである「家庭教師をクビになって2人で国内旅行」の、その後の話。三澤家と縁切りして安心する反面、主人公に対する良心の呵責に苛まれる由紀を描く。 「律子の溜息」は、本編では無かった展開からスタートする仮想ストーリー。大怪我をしてしまい、思わぬ形で解雇された主人公と、その原因を作った律子との話。短編ながらも途中分岐あり。 【どうしたエルフ】 2010年3月に、本作の原案作品「彼氏の前で犯されて」が『媚肉の香り ネイキッド』と銘打ってリリースされた。ただし背景設定やキャラ設定はほぼ同じで、主人公についても大差無し。ストーリー構成も概ね同じであるため、パッケージ画のシーンは一切無い。音声・3D描画も無く、乙葉の写真立ての一枚画と、前掲の番外編『律子の溜息・由紀の香り』が同梱されたこと以外に見るべき点はない。 試作品というほど未完成でもなく、『レット・イット・ビー...ネイキッド』ほど先行作とアレンジが異なるわけでもない。ではなぜリリースされたのかという疑問について、ロクでもない理由しか思い浮かばない問題作。
人の顔色を窺ってはキョドる柔弱主人公だが、ありがちな不快さを感じさせないテキストは流石。サブタイトルで「寝取られ」強調しているが、実際それほど重苦しい展開は無く、終盤の該当シーンも単なる集団レイプ。 |
初稿:2011.06.02 |
媚肉の香 |