::: エロゲーの殿堂 ::: |
◆ 舞台 ◆ |
悪魔の女医「遼子」が姿を消して3年。主人公「神村真一」は下僕としての生活から解放されて、ようやく平穏な日々を取り戻しつつあった。そんな折、名門女子校「鳳学園」の講師の職が決まる。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は居候先と学園の執務室を中心として、その他に部室や女性宅など。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は5人。内訳は女子高生3、女教師1、熟女1。原画家が異なるため、特にメインヒロインの見た目が1話と2話でかなり変わっている。 Hシーンには陵辱紛いも含まれているが、コメディータッチのため鬼畜色はほとんど無い。基本は「フェラ」や「パイズリ」「手コキ」といったノーマル路線で、「オナニー」や「3P」「浣腸」といったシチュエーションも用意されている。なぜか放尿シーンが多い。 終盤に設けられた「主人公の汁搾り競争」イベントは笑える展開でエロさも十分だったが、尺やマニアックさ等もう少し掘り下げが欲しかった所。 シリーズで一貫して採用しているアニメーションは健在。本作ではノークリックでのオート進行となっている。前シリーズに比べて、そこそこクオリティは進化している印象。 |
◆ システム ◆ |
各種音量のON・OFF、テキストスピード調節(2段階)を搭載しているが、セーブは特定の箇所に限定され、スロットは全8箇所。ロードはタイトル画面からのみとなる。スキップは「クリック待ちなし」を選択してボタンを長押しするという形で、既読・未読判別は無し。過去ログやオートモードは非搭載。「拡張インストール」すれば音声データ等もインストール出来るが、ディスクレス起動は不可。 |
◆ シナリオ ◆ |
一本道のAVGで、全2話のショートストーリー。物語途中に選択肢も現れるが、大した意味は無い。前シリーズのダブル主人公体制は見直され、本作では真一が主人公のポジションについている。 収録されている2話について、義美を除く主要声優陣は異なってる。 新アイテム「フレーバー(お香)」を武器に、主人公を「肉バイブ」、母親を「雌ブタ」と呼んで屈服させるメインヒロイン「義美」。師匠の遼子ほどのドギツさは無いが、師匠と同様に男と女どちらもイケる口で、ゲストヒロインを容赦なく毒牙にかけて行く。 |
◆ 総評 ◆ |
【Combine】 本作のタイトル通り、2000年11月発売の『カオスBaby義美 〜高瀬春奈編〜』と、2001年12月発売の『カオスBaby義美#2 〜富持奈津姫編〜』をカップリングしただけの本作。XP対応となり、CG集添付といったオマケ要素はあるものの、本編の内容については既発作品と全く変わらない。 前シリーズとなる『カオスQueen遼子』とは異なって3部作で完結とはならず、2作品のみのリリースにとどまった。しかし2作目「富持奈津姫編」で内容をキッチリ締め括っているわけではなく、謎の理事長の正体等の伏線は未回収のまま。 3作目への含みは残しているが結局製作される事は無く、次回作は『カオスQueen遼子4 〜森山由梨&郁美 姉妹併呑編〜』となり、再び看板シリーズへと戻って行った。 【玩具人生】 前シリーズのメインヒロインにして一方の主役であった「御堂遼子」。本作では冒頭の回想シーンのみの登場となるが、その世界観は密接にリンクしている。中でも衝撃的なのが遼子の妹「美鈴」。以前は遼子の回想シーンのみでの出演だったが、本作では新たにメインヒロインとなった「義美」の母親として再登場を果たした。 かつては遼子のオモチャとして悲惨な青春時代を送っていた様子が描かれていたが、その頃の調教の成果が表れたようで、今ではすっかり色情狂へと変わり果てている。 姉の魔手から逃れたと思いきや、今度は姉の薫陶を受けた娘にオモチャにされるという実に哀れな女性。
メインヒロインをサド女医からサド女子高生へとシフトした本作。作品の持つ雰囲気などは前シリーズと全く同じ。しかし一方で、キャラは立っているものの、テンポの悪さは相変わらずな点など、マイナスポイントまで引き継いでしまっている。 |
初稿:2006.12.07 |
CHAOS Baby
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