::: エロゲーの殿堂 ::: |
◆ 舞台 ◆ |
私立「鳳学園」で臨時講師を務めている主人公「神村真一」は、相も変わらず御堂家に居候を決め込み、家主の留守中に悠々自適の生活を送っている。そこへ全く見ず知らずの女子高生が尋ねて来た。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は、居候先から最終的には森山邸まで。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は4人。内訳は女医1、女教師1、女子高生2(姉妹)となっている。Hシーンは一応全て和姦で、個別の回数は女医と姉妹が各2回、女教師が1回。その他に主人公(男)のカラまないレズシーンやオナニー、3P・4Pといったシチュエーションも用意されている。 主要なHシーンには、今回もシリーズのウリであるアニメーションが採用されている。該当シーンが始まると、クリック不要のオートで最後まで進行する形式。さすがに4作目だけあって動きも滑らかで、及第点には達している。 |
◆ システム ◆ |
各種音量のON・OFF、テキストスピード調節(2段階)を搭載しているが、スキップはCtrl強制で、既読・未読判別は無し。セーブは特定の箇所に限定され、スロットは全8箇所。ロードはタイトル画面からのみとなる。シーン回想はサムネイル付。一方で過去ログやオートモードは非搭載。「拡張インストール」すれば音声データ等もインストール出来るが、ディスクレス起動は不可。 |
◆ シナリオ ◆ |
一本道のAVGで、途中に選択肢もあるが大した意味は無い。序盤からHシーンがあるものの、アニメは後半に集中している。 前作から3年後の設定で、一方の主人公である「真一」は義美母子の家に居候しているが、親子はバカンス中のため登場しない。前作までと同様、「遼子」と「真一」の視点を切り替えながらのストーリー進行。シナリオのボリュームは薄めで、その内容は公式サイトのストーリー紹介で6割方が明らかになってしまっている。 |
◆ 総評 ◆ |
【It's all over】 1997年11月の『カオスQUEEN遼子 STORY#1』を皮切りに、同年10月『#2』と翌年4月『#3』の全3作で完結した「カオスQUEEN遼子」シリーズ。その後、新規に「遼子の姪」を主役に据えた「ChaosBaby義美」が2作リリースされた。そして実質4年振りとなる本作で、再び遼子がメインとして戻って来た格好。 本作は前作『#3』を意識した構成であり、前作のヒロインがサブヒロインとして再登場を果たしている。また、「ChaosBaby」で登場したキャラも出演させるなど、さながらシリーズの総決算。 【Conservative】 数年のブランクを経て製作された本作だが、ちゃんと前作までの空気感を引き継いでいる。キレ気味のキャラを生かしつつ、やってる事は鬼畜ながらもコメディベースの明るいムード。そして御馴染みのBGMや演出、セールスポイントのアニメーション等々。 一方で、一本道の展開やテンポの悪さ、大して進歩の跡が見られない劣悪なシステム環境など、良くも悪くも前作までの路線を踏み外してはいない。
現時点でシリーズ最後発となる本作。「ChaosBaby」の主役である義美を登場させず、オールスターによる大団円としなかったのは、以降の続編製作に含みを持たせたのかも知れない。しかし残念ながら、メーカーの消滅によって魔女と小悪魔の夢の共演は幻となってしまった。 |
初稿:2006.04.18 |
CHAOS Queen
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