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CHAOS Queen遼子 episode.4 森山由梨&郁美 姉妹併呑編

私立『鳳(おおとり)学園』に勤める臨時講師、神村真一は「カオスBaby義美」の義美の家・御堂家に居候を続けていた。
御堂美鈴&義美親子が休暇を利用した「海外旅行」に旅立ち、留守を預かるコトになった真一は小悪魔から解放され、
AV鑑賞にエロ雑誌鑑賞、さらには『鳳学園』の上司であり真一の情婦でもある篠原瑠璃を厚かましくも居候宅に呼びつけ、
酒池肉林の放蕩生活を楽しんでいたのである。

そこへ由梨と名乗る謎の美少女が現れ真一が戸惑うのにも構わず、真一を悩殺しまう。
妙に馴れ馴れしく、しかも甘え上手な由梨ちゃんに身も心もメロメロの真一…
しかし、ふと「なぜ、この娘は僕のあらゆるコトを知っているんだろう?」と漠然と不思議に思い、ごく無邪気に質問をぶつける。
がしかし、いきなり豹変した由梨が敵意もあらわな本性をむき出し、真一を恐れ戦かせる。

由梨こそは過去、真一が陵辱の果てに「ポイ捨て」した、かの財閥令嬢「森山郁美」の実姉だったのである。
森山財閥の後継ぎでもある「切れ者」ご令嬢の由梨は「愛しい妹」を色ボケに貶めてしまった「憎いオトコ」真一を捜し求め、
ついに居所を突き止め真一に接近してきたものらしい。
…目を白黒させる真一は絶体絶命の窮地に陥る。

がそこへ、ナイスタイミングで遼子が登場由梨をあしらって撃退し、真一を感涙させる。
しかしいつも通りの悪魔ぶりを発揮した遼子は「恩着せがましく」真一を巧みに誘導して屈服させ、
彼を手足のように使って「新しい獲物」由梨を追い込み始める。
こうして、遼子vs由梨の「女の戦い」の火蓋が切って落とされるのであった。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Ca B Caa Ca B C 53
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:ScooP
:2002.11.22(Fri.)
:\7,800-
:中津☆江古田
:田丸まこと
:−
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:−
:陵辱
:−
 
OS
CPU
メモリ
CD-ROM
解像度
HDD
:Windows95/98/2000/Me/XP
:Pentium300MHz以上
:32MB以上
:8倍速以上(推奨16倍速以上)
:640×480,256色以上
:5MB以上
 
◆ 舞台 ◆
 私立「鳳学園」で臨時講師を務めている主人公「神村真一」は、相も変わらず御堂家に居候を決め込み、家主の留守中に悠々自適の生活を送っている。そこへ全く見ず知らずの女子高生が尋ねて来た。

 ゲーム内の期間は不明。移動場所は、居候先から最終的には森山邸まで。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は4人。内訳は女医1、女教師1、女子高生2(姉妹)となっている。Hシーンは一応全て和姦で、個別の回数は女医と姉妹が各2回、女教師が1回。その他に主人公(男)のカラまないレズシーンやオナニー、3P・4Pといったシチュエーションも用意されている。
 主要なHシーンには、今回もシリーズのウリであるアニメーションが採用されている。該当シーンが始まると、クリック不要のオートで最後まで進行する形式。さすがに4作目だけあって動きも滑らかで、及第点には達している。
 
◆ システム ◆
 各種音量のON・OFF、テキストスピード調節(2段階)を搭載しているが、スキップはCtrl強制で、既読・未読判別は無し。セーブは特定の箇所に限定され、スロットは全8箇所。ロードはタイトル画面からのみとなる。シーン回想はサムネイル付。一方で過去ログやオートモードは非搭載。「拡張インストール」すれば音声データ等もインストール出来るが、ディスクレス起動は不可。
 
◆ シナリオ ◆
 一本道のAVGで、途中に選択肢もあるが大した意味は無い。序盤からHシーンがあるものの、アニメは後半に集中している。
 前作から3年後の設定で、一方の主人公である「真一」は義美母子の家に居候しているが、親子はバカンス中のため登場しない。前作までと同様、「遼子」と「真一」の視点を切り替えながらのストーリー進行。シナリオのボリュームは薄めで、その内容は公式サイトのストーリー紹介で6割方が明らかになってしまっている。
 
◆ 総評 ◆
【It's all over】
 1997年11月の『カオスQUEEN遼子 STORY#1』を皮切りに、同年10月『#2』と翌年4月『#3』の全3作で完結した「カオスQUEEN遼子」シリーズ。その後、新規に「遼子の姪」を主役に据えた「ChaosBaby義美」が2作リリースされた。そして実質4年振りとなる本作で、再び遼子がメインとして戻って来た格好。
 本作は前作『#3』を意識した構成であり、前作のヒロインがサブヒロインとして再登場を果たしている。また、「ChaosBaby」で登場したキャラも出演させるなど、さながらシリーズの総決算。

【Conservative】
 数年のブランクを経て製作された本作だが、ちゃんと前作までの空気感を引き継いでいる。キレ気味のキャラを生かしつつ、やってる事は鬼畜ながらもコメディベースの明るいムード。そして御馴染みのBGMや演出、セールスポイントのアニメーション等々。
 一方で、一本道の展開やテンポの悪さ、大して進歩の跡が見られない劣悪なシステム環境など、良くも悪くも前作までの路線を踏み外してはいない。

 

 現時点でシリーズ最後発となる本作。「ChaosBaby」の主役である義美を登場させず、オールスターによる大団円としなかったのは、以降の続編製作に含みを持たせたのかも知れない。しかし残念ながら、メーカーの消滅によって魔女と小悪魔の夢の共演は幻となってしまった。
 

初稿:2006.04.18

CHAOS(カオス) Queen(クィーン)遼子(りょうこ) episode(エピソード).4 森山(もりやま)由梨(ゆり)&郁美(いくみ) 姉妹(しまい)併呑編(へいどんへん)

 

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