::: エロゲーの殿堂 ::: |
◆ 舞台 ◆ |
女子の数が圧倒的に多く、男子はその支配下に置かれる「聖アルカディア学園」。主人公「早見拓郎」は家庭の事情からこの学園に編入する事になり、女の園での甘い生活を夢見ながら寄宿舎へ入舎するが…。 ゲーム内の期間は日曜日から始まる14日間。移動場所は寄宿舎を中心として、教室や部室といった学園内の各所となる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は21人。内訳は女子高生(同級生・下級生等)17名と、学園長、保険医、女教師、金髪外国人が各1名ずつ。肉体改造を施された男子高生1名も攻略可。その他に、主人公と直接のカラミは無いが、Hシーンにカウントされる女子高生が2名。 Hシーンはほぼ陵辱で占められている。回数は女性によってバラつきがあり、何度もある女性もいれば、1回きりの女性もいる。フェラやパイズリといった基本事項は勿論の事、アナルや薬物投与、複数プレイ等のハードなシチュエーション、さらには浣腸・放尿・脱糞のスカトロ系(モザイク有り)や、「食ザー」「搾乳」「妊婦」などのマニアックなものまで用意されている。またHシーン全編にわたり、大量の精液が複数回に分けて発射される「汁ゲー」でもある。 登場女性は聖少女氏お得意の巨乳〜爆乳でグラマラス、なおかつサドっ気たっぷりという重量級のラインナップ。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、画面効果の調整やフォントの変更なども可。シーン回想はサムネイル付で、ディスクレス起動も出来る。 随時セーブ・ロードは可能だが、再開は特定のポイントからとなる。セーブスロットも10箇所と少ないが、こちらは使い勝手の悪い拡張セーブで数を補っている。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは5種類。重要な分岐が1箇所に集約されており、中盤まではほとんど一直線のシナリオ。ストーリーは、途中までは明るいノリで進んで行くが、最終的にはトゥルーエンドらしき「END1」を除き、その他は後味の悪いエンディングが待ち受けている。特に一方のヒロインである優等生「音川」の扱いは悲惨極まりない。 本作は2002年8月に発売された『DISCIPLINE -The record of a Crusade-』のリメイク作品。システム周り等に変化は無いが、公式サイトから配布されていた追加シナリオは、本編に組み込み済となっている。 注目は新規の追加シナリオとなる「エクセレント」。初回起動時からメニュー画面より選択可能で、本編の野球イベント終了直後の生活を描いたショートストーリー。「END1」のルートをベースにしている。音川役の声優は変更されているが、本編のイメージを壊さないような喋り方しており、一応の配慮がなされている。 本編には無かった金髪外国人とのHシーンや、音川とのラブラブHを収録した点は高評価。しかし本編のシナリオと原画を担当した聖少女氏が不在のせいか、Hシーンは十分エロいものの、異常なまでにハードだった本編と比べればややパンチ力に欠ける印象。 |
◆ 総評 ◆ |
【究極のM】 Hシーンの9割以上は鬼畜・陵辱関係にも係わらず、エンディング直前までの物語の雰囲気はユルい。テキストもパロディ等を取り入れてバカっぽい空気を演出するなど、一般的な陵辱系作品とは趣を異にしている。その最たる理由は、陵辱されるのがもっぱら主人公となるため。 本作は「受け」推奨の内容であり、初Hからして逆レイプで、しかも4連戦を強いられ、その後も事あるごとに女性達に搾り取られ続ける。「女は従属させてナンボ」という「攻め」型のプレイヤーは回避すべきだが、M属性のプレイヤーであれば押さえておきたい一品。 【OVA】 2003年4月にディースリーから『DISCIPLINE -序章-』が発売された。その後、『第二章,三章,四章,五章』とリリースが続き、2004年12月の『最終章』までの計6本(+総集編)で完結している。 キャラや背景設定は原作に沿ってはいるものの、ストーリーはほとんど別物。原作では終盤で存在感が薄くなった寄宿舎組が最後まで活躍の場を与えられていたり、レオナが教頭達に輪姦されるなど、似て非なる物語となっている。Hシーンも原作から流用したシチュエーションは少なく、ほぼオリジナルの内容。作画レベルは並程度。 ゲームとは異なる「DISCIPLINE」の世界を覗いて見たい人向けの作品。
ストーリー自体は可もなく不可もなくという仕上がりだが、キャラは恐ろしく立っている。登場人物の多くは女性となるが、男性陣もまたイイ味を出しており、それら個性あり過ぎの登場人物達が、このゲームを単なるヤリゲーとは別のステージに持って行っている。 |
初稿:2007.05.21 |
DISCIPLINE EXCELLENT
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