::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
父王の命により、「フィール公国」を攻め落とした「ヴァルドランド王国」の王位継承者である主人公「ヴァイスアード・バル・バーシル」。直接統治下に置いたフィール公国に対して、前代未聞の布令を発した。 ゲーム内の期間はプロローグを除き、本編は最長で46日間となる。移動場所は城内各所をメインとして、街の酒場や大臣の邸宅など。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は7人。内訳はメインヒロインの姫を始めとして、メイド、王妃、隠密が各1名ずつ、更に主人公の婚約者が1名、義妹が2名となる。 Hシーンはほぼ陵辱。シーン回数は女性ごとにバラ付きがあり、調教パートのある姫とメイドが飛び抜けて多く、他の女性は3〜8回。「アナル」「輪姦」「触手」「SM」「スカトロ」といった特殊なシチュエーションから、「女体盛り」「朝フェラ」「フィストファック」といったマニアックなものまで一通りは揃っている。 3Pにも3種類の組み合わせがあり、攻めと受けを入れ替える事によっても変化を付けている。 陵辱シーン、特に姉妹は寝取られの要素も含まれてかなり痛々しい仕上がり。感情移入型のプレイヤーは要注意。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全200箇所でサムネイル付。画面効果の調整やディスクレス起動も可。一度エンディングまで到達すると、ヒントモードも使用可能になる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは9種類。メインヒロインには3種類用意されている。日常パートは通常の選択式AVGとなるが、その他に毎晩の調教パートが設けられている。複雑なパラメータ管理などは必要なく、次に施す調教の手順が一目で分かる簡易型。 中盤手前で最初のルート分岐があって大きく2つに分かれる。次に終盤に入ってからそれぞれのエンドに向けて分岐するという流れだが、共通部分は非常に多い。 侵略者としてフィール王国に現れた王子と、その王子に近付く謎の男。その2人の主人公の視点でストーリーは進行するが、主人公の選択や視点の切り替えを任意で行う事は出来ず、自動的に切り替わっていく。 |
◆ 総評 ◆ |
【Offence×Defense】 本作は、以前は似た様な境遇にあった主人公達が、一つのきっかけで激変してしまい、そして数年後に再会する事になるという運命の皮肉を描いた物語。 再会した主人公2人の身分や性格は勿論異なるが、女性に関する境遇についても大きく異なっている。一方は姫と侍女の2人の処女を奪い、その後も自由自在に調教を施す事の出来る「攻め」の環境にある。しかしもう一方は、かつての義妹2人が見知らぬ男に蹂躙される様を、黙って指を銜えて見ているしかない「受け」の環境にある。 プレイ中に主人公の視点が切り替わった事を明確にするため、まず互いの立場を両極端にしておくという中々のストーリー構成。 【OVA】 2003年8月にピンクパイナップルより『エルフィーナ 第一幕』が発売された。その後『第二幕,第三幕』とリリースされて、翌年1月に完結している。 ストーリーは、原作の「国を売春街に」というコンセプトだけ頂いた形で、その他の設定はかなり異なっている。ゲームは2人の主人公視点で進んで行くが、OVAは完全に王子視点。作画レベルはそれなりの水準に達しているものの、肝心のエロ面は今一つ。原作にあるシチュエーションも幾つか流用してはいるが、淫靡さまでは描ききれていない印象を受ける。
2人の男の数奇な人生を真のテーマに据えたシナリオだが、調教メインのエロ面ばかりに目が行きがちとなる本作。しかしストーリー面においても、やや陳腐さはあるが背景設定を含めて力の入った作り。ただしルート分岐後も共通部分が多いため、出来ればシーンスキップが欲しかった所。 |
初稿:2005.11.04 |
エルフィーナ 〜淫夜へと売
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