::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
高校2年生の主人公「柳瀬恭平」の通う「一条学園」のある閂市周辺は、正体不明の集団による迷惑行為に悩まされていた。そんな折、同じクラスに転入して来た女生徒は、10年振りに再会する幼馴染だった。 ゲーム内の期間は7月29日から始まり、最長で9月1日までの約1ヵ月間。移動場所は自宅を中心として、市街一帯となる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は4人だが、厳密には人間の女性は1人もいない。内訳はロボット1、宇宙人(熟女)1、クローン(ふたなり)1、そしてメインヒロインもバイオボディと呼ばれる人工体。とは言え、全員外見は人間の女性とさほど変わりは無い。メインヒロインは変身前(女子高生)と変身後(エスカレイヤー)で、口調からしてガラリと雰囲気が変わる。 Hシーンはメインヒロインが実に9割以上を占めており、他はあくまでサブ要員。和姦が多いものの、怪物とのカラミも含めて陵辱シーンもかなり用意されている。コスチュームやイメージといったプレイ、3Pや輪姦といった複数、放尿やアナル、あるいは触手といったマニアックなものまでシチュエーションは多様。ハードなシチュエーションを除いてほぼ取り揃えてある。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、テキストスピード調節(2段階)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、キャラごとの音声ON・OFFや画面効果の調整も可能。修正ファイルを使用すると、過去ログ(音声履歴無し)機能が追加され、ディスクレス起動も可能となる。 セーブは一日の終わりしか出来ず(スロット20)、ロードもタイトル画面と行動選択時のみ。サイコロ判定はランダムではあるものの、ある程度決まっているようなので、いい目が出るまでロードをしても無駄。また、パートボイスではあるが、Hシーンを初めとして音声の付いているシーンの方が多い。 難易度はデフォルトで「Normal」に設定されているが、プレイ後には「Hard」や「Easy」が追加される。 |
◆ シナリオ ◆ |
日常パートはAVGだが、戦闘シーンを含めて全体としては育成系SLGの要素が強い。マルチエンド形式で、エンディングは5種類。さらにバッドエンドも3パターン用意されており、条件を満たさないと途中でゲームオーバーになる場合もある。 基本はメインヒロインのルートとなり、サブヒロイン2人のルートは2、3周目以降に発生する仕組み。基本行動は午前と午後の2回。 正義のヒロインを描いた勧善懲悪のストーリー。地球の平和を侵略者の手から守るため、ひいては自分自身の体に再び戻るために戦い続ける。敵に敗れた後に陵辱されるのは、エロゲーならではのお約束の展開。 |
◆ 総評 ◆ |
【Save the
Earth】 「青い地球を守るため・・・」 これは地球支配を目論む宇宙人の組織と一戦交える前に、ヒロインの口から頻繁に飛び出す決め口上。しかし本当に青い地球を守りたいのであれば、地球を際限無く破壊し続ける人類ではなく、より高度な知性を有する生命体に統治・管理を委ねた方が良いに決まっている。 当事者達は混同してしまっているが、エスカレイヤーの守っているのは「地球の平和」ではなく「人類の平和」。この2つの概念は一見似ているが、決してイコールではない。 【OVA】 本作発売の1ヵ月後となる2002年9月に、ピンクパイナップルより『超昂天使エスカレイヤー 第1話』が早くも発売された。その後同年12月に『第2話』、翌年3月に『第3話』がリリースされて完結している。アニメ用の原画が盗難の被害に遭ってしまった曰く付きのシリーズ。 基本ストーリーや設定は原作に沿っているが、細部は変更されている。特にふたなりであるエスカレイヤーのクローン「FM77」にかなりのスポットを当てている。作画もほぼ原作を忠実に再現。第2話以降は作画監督が替わった事もあり、作画・エロ共にグレードアップしている。
ヒーロー物だが、陵辱シーンも多い本作。しかしヒロインの体はあくまで戦闘用の「バイオボディ」であり、本当の体は別にあるという設定。その点が形式的にではあるが陵辱色を薄め、和姦愛好者に対する救済措置となっている。 |
初稿:2005.06.01 |
超昂天使
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