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EXILE 〜BLOOD ROYAL2〜

主人公は、某国の王子。
だが、王子は幼い頃魔女に呪いをかけられ、20歳になると魔王となってしまう。

王子が魔王となることを恐れた王に、小さな島の城に閉じこめられて、暮らしている。
占いによると、王子が人間に戻るためには『真実の愛』が必要だという。

王子は真実の愛を求めて、幾多の女性を愛するが、
魔王になりつつある王子は、女性に優しくすることができず、王子を真に愛する者は、現れなかった。

20歳まで、あと2ヶ月というある日、王子の魔王としての力を恐れた人々から、2人の姫を貢ぎ物としてもらい受ける。
王子は、この二人の姫に最後の望みを託したが……。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Caa Ba Ca B Caa B 62 B
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:ちぇりーそふと
:2000.11.24(Fri)
:\8,800-
:ちゅんく
:あきら,タカーキ
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:SLG
:○
:○
:−
:調教,陵辱,西洋
:−
 
OS
CPU
メモリ
CD-ROM
解像度
HDD
:Windows95/98
:Pentium133MHz以上(推奨166MHz以上)
:32MB以上(推奨64MB以上)
:倍速以上
:640×480,FullColor以上
:20MB以上
 
◆ 舞台 ◆
 「サマエラ国」の王子にして第一継承者の主人公「ジュン」は、成人すると「魔王」になる呪いをかけられたため、現在は「ミカル島」の総督として幽閉生活を送っている。そして間もなく20歳の誕生日を迎えようとしていた。

 ゲーム内の期間は、本編が最長で49日間となる。移動場所は居城を中心として、広場や裏路地など島内の一部。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は9人。内訳はメインヒロインの姫(清楚&巫女)2名に、サブヒロインのメイドと魔女が1名ずつ、そしてHシーンのみのゲストキャラが5名となる。
 Hシーンは和姦もあるが、全体としては陵辱寄り。回数はバージョン違いも含めると、清楚が33回、巫女が40回となり、それにメイドが27回で続いている。魔女とゲストキャラは各3回ずつ。シチュエーションは「フェラ」「パイズリ」「アナル」からSM系や露出系、さらには放尿・脱糞などのスカトロ系や「触手」といったマニアックなものも用意されている。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴無し)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット20)。テキストはマウスホイール対応で、MIDI音源に切り替えればディスクレス起動も可。画面効果の調整や直前の選択肢に戻ったり、選択肢で常に「ヒント」を表示する機能も搭載している。シーン回想はタイトル・サムネイル付。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式の調教型SLGで、エンディングは20種類。4人の女性にはハッピーエンドが用意されている一方で、正反対の各種バッドエンドやハーレムエンドもある。本編として49日間が設けられ、状況次第では早く終わる仕組み。いずれかのエンドに到達した後、再び最初からプレイすると「トムの部屋」が出現し、各エンディングやHシーンの条件等のヒントがもらえるようになる。
 調教パートがメインとなり、5つの調教項目を実行しながら徐々に堕として行く事になる。ハッピーエンドを目指す場合も最低限の調教は行う必要がある。 そして特定の条件を満たすと、メイドも途中から調教可能となる。

 調教パート以外は、会話シーンを基本とする通常のMAP移動型AVGとなり、選択肢次第でエンディングも変化する。また「裏路地」へ行けるようになると、ゲームパッドに対応したミニゲームもプレイ出来る様になる。クリアのご褒美は「ゲストキャラの陵辱」というエロゲーならではの展開。
 
◆ 総評 ◆
【愛に彷徨う】
 「真実の愛」を手に入れられなければ魔王になってしまうという、非常に抽象的な条件を突き付けられた主人公。そこで主人公に真実の愛を与えるため、いわば生贄として2人の姫が現れるわけだが、姫達の主人公に対するスタンスは正反対。
 一人は聖母の如き自愛に満ち溢れた女性で、自ら望んで生贄になった。しかしもう一人は無理矢理生贄にさせられ、激しく主人公を拒絶する。そして彼女達もまた真実の愛を知らない。
 主人公だけでなく、姫と共に真実の愛を模索して行く物語。

【健全進化】
 本作は1999年12月に発売された『BLOOD ROYAL』の第2弾という位置付けの作品。ストーリー自体に関連性は無く、続編ではないものの、前作で示された各種コンセプトはキチンと受け継がれている。「孤島で姫2人を調教」というシリーズ一貫したテーマは勿論の事、姫以外にも街に出ればサブキャラを攻略できる点や、一度クリアすると「ヒント部屋」が現れる点等々。
 加えて前作で顕在化した様々な問題点の解消にも腐心している。調教SLGの簡略化やAVGパートでのヒント機能を含むシステム回りの強化、その他にもエンディング数を絞ってストーリー性の向上に努めた点、進行状況に応じて調教対象も1名増やした点など、改悪された部分が1つとして無い所は2作目としてお見事。

 

 会話シーンでは二択の選択肢が提示されるが、常にどちらかがバッドエンドに直結しているのは、ヒント機能を実装しているといっても少々やりすぎ。それでも全体としては卒なくまとめ上げている印象。
 真実の愛を知った時に初めて真っ当な人間になれるというのは、何も主人公を始めとするゲームのキャラに限った話ではない。さり気なく辛味を効かせたテーマ。
 ちなみに現在では『KYRIE 〜BLOOD ROYAL3〜』の「DVD版」の方に本作が同梱されている。
 

初稿:2006.04.25

EXILE(エグザイル)BLOOD(ブラッド) ROYAL(ロイヤル)2〜

 

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