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フォーチュンクッキー

主人公「鷹弥潤」は、私立の学校に通う一年生。おとなしく優しい性格で、家事が得意なしっかり者。
少し体が弱いこと、学校の成績が優秀なこと、そして本人にさほどの自覚はないものの、
かなりの美形であるという事を除けば、ごくごく普通の男の子。

そんな彼が暮らす「鷹弥家」は、母、姉、妹の女性家族。
「超不運」の母を持ちながらも、頑張り屋の姉と一生懸命な妹、
真面目な長男のおかげでなんとか人並みの暮らしをしている鷹弥家。
細々ながらも平凡で、平穏な暮らしを続ける一家だったが、
ある日不意に、いつも通りの食事風景の中、母がぽつりとつぶやいた。

「あのね。なんか今月中に、とっっっってもものスゴい、アンラッキーが来そうな予感」

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
B Caa B Ca Ba B 62 Baa
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:smart
:2004.03.19(Fri.)
:\7,800-
:秋史恭
:有子瑶一
:−
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:○
:純愛,家族
:夏季
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/Me/2000/XP
:PentiumU300MHz以上(推奨PentiumV450MHz以上)
:64MB以上(推奨128MB以上)
:2倍速以上
:800×600,FullColor以上
:1.8GB以上
 
◆ 舞台 ◆
 高校一年生の主人公「鷹弥潤」と、義理の母・姉・妹で構成される「鷹弥家」。母は強烈な不運の持ち主であり、事前にそれを予見する力を持っている。これまでも数々の不幸に見舞われてきた鷹弥家だったが、遂に最大級の不幸が訪れる事に。

 ゲーム内の期間は、7月31日から8月31日の約1ヵ月間。移動場所は鷹弥家内部と、妹のバイト先や図書館、公園などの周辺地域。
 
◆ ターゲット ◆
 メインのヒロインは鷹弥家の3人。そしてHシーンがあるのもこの3人のみ。姉はOLで、妹は同い年。Hシーンのきっかけは必要に迫られてのものだが、全て和姦となっている。
 Hシーンは一人につき、7〜10回が割り当てられている。人数こそ少ないが、純愛系にしてはかなり多め。とは言え、姉妹や母子との3Pや、特殊なシチュエーションなどは無く、Hシーン自体は至ってノーマル。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、テキストスピード調節(2段階)、過去ログ(音声履歴無し)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット50)。オートモードは音声部分のみの対応。画面エフェクトの調整も出来るが、ディスクレス起動は不可。シーン回想はサムネイル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。

 シナリオや演出の一部が修正されたファイルがある。ただしアップデートを行うと、セーブデータも全て消去されてしまうので、必ずプレイ前に実行すること。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンドのAVGで、エンディング数は攻略女性と同じく3種類。その他に、ゲームオーバー同様のバッドエンドも幾つか用意されている。また、進行ルートによっては若干暗めのムードになることも。
 基本的には、狙った女性をしっかり追いかけていけば迷うことはない。

 迫り来る得体の知れない巨大な不幸。何とか回避しようと結束する家族。テーマがテーマだけに鬱な展開が気になるが、この家族は努めて明るく立ち向かう。前述の様に、時に悲壮感が漂う場面もあるが、陰湿なシーンは一切無い。
 不幸を回避する手段がいささか強引な気もするが、エロゲーだからこそ成立する設定でもある。
 
◆ 総評 ◆
【鷹弥君の家庭の事情】
 主人公は、他の3人とは血縁の無い義理の家族関係。実の親子は母と妹だけで、姉もまた他の3人との血縁は無い。そのため母は3度の結婚を経験し、「離婚→死別→死別」という悲惨な過程を経た未亡人となっている。
 さらに、姉が父親代わりに働いて一家の家計を支え、主人公と妹が炊事を担当。母は専業主婦としてその他の雑用をこなすという、家庭内の役割もまた特殊。

 「近親相姦を避ける」という理由にしては、余りにも複雑すぎる背景設定。この点について登場人物達は、物語中で血の繋がりの無い義理の家族のあり方を模索し、深く考えて行く事になる。

【ファンディスク】
 2004年9月24日に『フォーチュンクッキー セレクト』が発売された。本編の後日談で、8本の独立したショートシナリオを収録している。本編がマルチエンドだったため、各ストーリーも想定しているエンディングによって設定が異なっている。この辺りは、やはり本編をプレイしていないと把握できない所。
 全編通して明るいムードが維持されており、エロに特化したシナリオも用意されている。本編には無かった姉妹&母子3Pも実現された。しかし、追加された新規CGのうち、Hシーン以外は作画が乱れているのは残念。

 「Away from home」は8本の中でも、最も気合の入った作り。背景や立ち絵も追加され、一箇所だけだが分岐も設けられている。ストーリーを重視しながら、エロ(家族4P等)もキッチリ織り込まれているという中々のバランス。
 背景設定は、本編で特に誰ともエンディングを迎えていない状態。その一年後の結末を描くという『フォーチュンクッキー』を締め括るストーリー。

 

 家族だけでなく、隣家とも支え合って暮らしており、その隣家の5歳児もまた個性的。登場人物は全員良い人であり、非常にアットホームな雰囲気を醸し出している。お手頃な良作。
 

初稿:2004.09.10
二稿:2005.02.07

フォーチュンクッキー

 

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