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ごす

≪手描きでは表現できない、この『ふりふり』感覚≫

注目を集める3Dの世界に堂々たる参入、≪Meta-Doll≫処女作 『 ごす 』!!
ゴシック&ロリータのふりふりファッションの世界を、余すことなく表現。
手描きでは到底表現できない、深みのあるレースの映りこみなど、3Dの特性をフルに使用して「ふりふり」してます。
今までにはない新しい雰囲気のゲームです − 「ふりふり」って...好きですか?

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Ca Ca Caa Ca B Ca 49 C
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:Meta-Doll
:2004.03.05(Fri.)
:\8,800-
:−
:Shader
:−
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:×
:×
:○
:3D,館
:−
 
OS
CPU
メモリ
CD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/Me/2000/XP
:PentiumV500MHz以上(推奨PentiumV1GHz以上)
:128MB以上(推奨256MB以上)
:2倍速以上(推奨8倍速以上)
:640×480,HighColor以上(推奨FullColor以上)
:1GB以上(推奨2GB以上)
 
◆ 舞台 ◆
 主人公「篠原克己」は20歳の予備校生。実家を離れて東京で一人暮らしをしているが、2浪した事で仕送りを止められてしまう。金策に奔走する主人公の目に留まったのは、「葵荘」の管理人職のアルバイトだった。

 ゲーム内の期間は不明。移動場所は「葵荘」が中心となるが、周辺地域の他に競馬場や登場女性の実家などに行く事もある。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は6人で、全員葵荘の住人。内訳は、お姉系1、大学生3(お嬢1、金髪1、天然1)、ショートヘアの関西人1。そしてメインヒロインとして、主人公と同じ浪人生が1名。Hシーンは1人に付き1回で、特殊なシチュエーションも無く、至ってノーマル。
 Hシーンではウリであるポリゴンを使用しているものの、残念ながら期待を持てるような仕上がりではない。「ILLUSION」系と比較するのは酷だが、2004年の作品としては厳しいクオリティ。
 
◆ システム ◆
 各種音量のON・OFF、テキストスピード調節(2段階)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット11)。シーン回想はサムネイル付で、CG閲覧と同じ場所に格納されている。ディスクレス起動も出来るが、起動の度に各種設定はリセットされる。オートモード、過去ログは非搭載。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディングは6種類。女性1人に付き、1つの「HAPPY END」が用意されている。Hシーンでの選択肢も、「HAPPY END」到達への条件と絡んでいるので気は抜けない。
 ストーリーは何の起伏も無く淡々と進行し、個別ルートへ入って初めて各女性に対応したイベントが発生するというオーソドックスなスタイル。

 主人公の性格は自己中心的であり、金銭にもだらしないという完全なダメ人間。ストーリー開始早々から、そのダメっぷりを遺憾なく発揮している。物語の最終局面では、主人公自身に試練が与えられものの、全体を通しても大した成長は見せない。
 それでも、普段着でゴスロリファッションをする「葵荘」の住人を「どうかしてる」と感じる常識だけは、辛うじて持ち合わせているようだ。
 
◆ 総評 ◆
【ゴシック&ロリータ】
 通称ゴスロリ。ファッションの一種で、本作のタイトルの由来にもなっている。事実、登場女性の6人中5人は、常時ゴスロリに身を包んでいる。
 しかし物語中では、コスプレイベントが用意されてはいるものの、その特異なコンセプトが生かされているとは言えない。肝心のHシーンでも全裸になってしまい、やはり意味を成していない。
 本作はゴスロリというジャンルをフィーチャーした珍しい作品だが、ストーリー中でゴスロリに関して深く追求する事は無い。恐らく製作者が、ただ単に女性陣にゴスロリをさせたかったというだけだろう。
 ちなみにメーカーの公式サイトでは、その成立過程などについての考察が行われている。

【首の皮一枚】
 システム周りは杜撰で音声も無く、加えて売り物であるポリゴンの仕上がりもお粗末。これでは世間で地雷認定されてもやむを得ない所だが、そんな中で一筋の光明となっているのはテキスト。
 登場人物達の掛け合いは思いのほかに笑いを誘う。この点においては、主人公のちゃらんぽらんな性格もプラスに作用している。特に金髪さんの繰り出すクールな突っ込みなどは、温度差を利用した巧い会話。

 全体的にテンポがやや悪いものの、ストーリー自体は決して悪くは無い。また女性陣も、鬼の大家さんを筆頭として、ステレオタイプではあるものの中々に個性的。

 

 「Meta-Doll」の記念すべきデビュー作となる本作。3D&ポリゴンという余り主流ではないジャンルに、いきなり挑戦した心意気は大したもの。ただし上記の様に厳しい点もあり、結果としては起ち上がりで躓いた格好。
 それでも、3Dを使用した普通のAVGという、極めて稀な分野に進出したのだから、今回の経験を生かして今後の飛躍に期待したい所。
 

初稿:2005.02.22

ごす

 

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