::: エロゲーの殿堂 ::: |
|
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
|
◆ 舞台 ◆ |
1ヵ月後に学園祭を控えた武蔵ヶ丘学院。主人公「小野真治」は斜陽の映画部に所属する2年生。アクシデントから、急遽学園祭に出品する映画を撮ることになった。部の存続をかけて、1ヵ月間での撮影に挑む。 ゲーム内の期間は10月1日から、学園祭当日となる11月3日まで。ただし、途中何日か飛ばしながら進行していく。移動場所は学園内がメインとなり、撮影ロケのために様々な場所にも移動する。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は4人。内訳は同級生(メインヒロイン)、上級生、下級生、教育実習生。ただし教育実習生は本編中ではなく、クリア後のおまけシナリオにおいての攻略となる。 Hシーンは全て和姦のみ。回数は同級生3回、下級生2回、上級生と教育実習生は各1回。フェラやパイズリといった基本項目を押さえつつ、お家芸の美麗な長尺アニメーションを活かした濃い目の仕上がり。 |
◆ システム ◆ |
過去ログ(音声履歴無し)を搭載し、ディスクレス起動も可。テキストは瞬間表示に固定。随時セーブ・ロードにも対応しているが、再開はシーン冒頭からとなる。スロットは全10箇所。音声のON・OFFは可能だが、BGMの調整は出来ない。スキップはCtrl強制で、既読・未読判別は不可。オートモードや音声リピートは非搭載。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGではあるが、分岐も少なくエンディングは3種類。個別エンドは無く、ヒロインとのトゥルーエンド以外は「GAME
OVER」扱いと、基本的には一本道のストーリー。 本編をクリアするとボーナスシナリオが出現する。物語の視点が、小野から別の主人公に移ってショートストーリーが展開される。いわゆる後日談ではなく、本編を別角度から見たストーリー。結構ボリュームがあり、本編中にもちゃんと伏線が張られていたことが分かる。 本作は1999年12月に発売された『GREEN 〜秋空のスクリーン〜』の廉価版。メディアをDVD-ROMへ変更し、最新OSに対応したものの、システム周りの変更は一切無し。 |
◆ 総評 ◆ |
【Xデーはいつ?】 公式サイトでは原作のリメイク『GREEN〜秋空のスクリーン〜 DVD EDITION』の制作アナウンスが、本作のリリースに先駆けて行われている。当該作のサントラ『GREEN DVD EDITION オリジナルサウンドトラック』は、2005年に発売済。 期待は高まるものの、最初のアナウンス以降は続報が全く出されず、発表から数年経過した現在でどの程度制作が進んでいるかは不明。 【原画集】 2000年11月にMYCOM社から原画集『Color of GREEN』が発売された。その原画集の添付CD-ROMに『greenhorn』というゲームが収録されいる。 内容は本編の後日談となるショートストーリー。さらに主人公が代わって、今回は虚無感に満ち溢れた転校生となる。本編では攻略不可だったメインヒロインの親友とのエピソードを通じて、心境が変化していく主人公を描いている。ちゃんとHシーンが用意されているのは嬉しいポイント。
学生の自主映画製作をテーマとして描かれた学園物だが、余り身近でない題材だけに、感情移入するまでにやや時間がかかる場合も。その他に操作系にもかなり難がある。それでも青臭さを全面に押し出したストーリーや、エロ面におけるハイレベルなアニメーションなど、トータルで見ればやはり優れた作品。 |
初稿:2012.07.29 |
GREEN 〜秋空
|