::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
魔道士の主人公「エルネスト・フォルトゥナート」は、自分を裏切った元恋人に復讐するため「ロートシルト王国」へやって来た。復讐計画の第一歩として、まずは王女アンジェリカを捕らえることに成功する。 ゲーム内の期間は最長で31日間。移動場所は自室や女性達の部屋といった城内がメインとなり、イベントで外出する場合もある。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は4人。内訳はメインヒロインとなる金髪の姫、姫の母親にあたる王妃、妻でややロリの妹系、褐色肌のショートヘアの4名。全員人外のエルフではあるが、魔法を使うわけでもなく、耳が尖っている以外は人間と全く同じ。その他に主人公のカラまないゲストキャラの女性達も数多く登場し、中には人間の女性もいる。 Hシーンは陵辱と和姦の混合型。回数は姫11回、王妃と妻が各4回、褐色6回とバラつきがある。姫、王妃、妻にはさらに調教パートが用意されている。妻に関しては最初からラブラブムードだが、姫は憎悪、王妃は困惑といった状態から徐々に堕として行く。 シチュエーションは調教系の作品だけにフェラやパイズリ、手コキといった基本事項から、「母乳」「ボテ腹」「触手」「髪に射精」「食事中にテーブルの下に隠してフェラ」などのマニアック系、「浣腸」「腸内放尿」「脱糞」の比較的ライトなスカトロ系まで一通り揃えてある。また、陵辱作品にしては意外にもキス関係が充実している。 アイテム開発も可能で、媚薬や利尿剤といったオーソドックスな物から、「母乳を出す」「若返らせる」「処女膜の再生」などファンタジックな物も製作出来る。ただし使用対象は限定される。 本作最大の特徴は、これでもかとばかり繰り出される卑語・淫語の数々。脳のシナプスがブチ切れてしまったのではないかと疑うほどに、女性達は激しく乱れまくる。しかし単にエロいワードを並べただけではなく、キチンと会話の流れに合わせながら、膨大な質量でプレイヤーを圧倒してくる辺りは実にお見事。そしてそれら破壊的な淫語に力負けすることのない、声優陣のハイレベルな仕事っぷりも堪能できる。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全50箇所のサムネイル・コメント付で、クイックセーブ・ロードも出来る。テキストは瞬間表示に固定され、マウスホイールにも対応している。画面効果の調整やディスクレス起動も可。シーン回想はサムネイル・タイトル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式の調教SLGで、エンディングは7種類。基本は女性1人に付き1つのエンドとなるが、メインヒロインには2種類用意され、その他にもハーレムエンドやバッドエンドがある。 朝に妻の調教、昼は自由行動、夜は2人の女性の調教というのが1日の流れ。調教可能な女性は3名だが、妻は簡易型となるため、実質的には母と娘の2名。調教パートは4段階に分けられており、次第に女性陣の反応も変化し、実行できるコマンドも増えて行く。 特定の女性に狙いを定めて個別エンドを目指すのがセオリーとなるが、他の女性を狙う場合でも適度にメインヒロインの相手をしなければバッドエンドに直行する。 攻略対象には人妻もいるが、調教中に旦那に踏み込まれるようなことは無い。また王女は「姫騎士」という設定だが、戦いに出るようなシーンは無いためコスプレ感覚。一方で、女性陣は全員自分が美しい・可愛いと自覚しており、それを臆面も無く口にする辺りは、エルフ族のプライドの高さをうまく表現している。 |
◆ 総評 ◆ |
【おまけディスク】 本作の初回限定版には「初回特典ディスク」が同梱されている。「壁紙」や「システムボイス」といった特典が収録されている中で、注目はやはり「特典シナリオ」。「ブルマ編」と「セーラー服編」の2本が用意され、本編で登場した4人が、クリス&フローラ(セーラー服編)、アンジェリカ&セラ(ブルマ編)という組み合わせでそれぞれ痴態を披露する短編シナリオ。 2本のシナリオを見終わると、さらに4人個別のベリーショートストーリー(H無し)が現れるという流れ。 2008年9月に販売開始された「DL版」には、新たな短編2本が添付されたものの、上記の特典シナリオについては未収録となっている。 【OVA】 2008年1月に「ミルキー」より『姫騎士アンジェリカ 第1夜』が発売された。その後、同年7月の『第2夜』の計2作で完結している。 ストーリー等の基本設定はほぼ原作と同じで、声優陣も変更無し。物語はハーレムエンドをベースとしており、ヒロイン4人も全員登場するが、前後編のみとボリュームが薄いためにかなりハイペースで進んで行く。Hシーンのシチュエーションやセリフ等は原作に基づいているものの、フルブーストがかかっていた淫語はかなり抑えられている。作画レベルは並程度だが、「第2夜」の方は多少向上している印象。 どこかで見たような作品タイトルに、どこかで聞いたような舞台設定や背景設定。しかしそれでも「エロ面」だけは負けまいとする作り手の気合は十分に感じ取れる作品。特に前述した卑語・淫語については、一つの頂点に達したと言っても過言ではない。 |
初稿:2008.11.02 |
姫騎士アンジェリカ 〜あなたって、本当
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