::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
大陸の辺境国家「ルーフェン王国」の王子である主人公「ディルク・エーベルヴァイン」は、次々に戦功を挙げる「白の姫騎士」と呼ばれる妹の存在に苛立ち、どうにかして陵辱できないものかと思案していた。 ゲーム内の期間は約4週間。移動場所は城内の自室と調教部屋が中心となり、イベントで街に出ることも。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は3人。内訳は義妹と義母、魔女が各1名ずつとなり、その他に冒頭で名も無き娼婦とのカラミが1シーンある。 Hシーンは全て陵辱。回数は義妹5、義母4、魔女1。さらにメインヒロインたる義妹には「調教」と「儀式」を行うことが出来る。調教は全10種類で、差分を含めると17回。二穴(3)、口淫(3)、浣腸(4)の3系統に分かれている。 儀式は調教の合間に行われるイベント(全8種類)で、差分込みの14回。こちらでは主人公は一切係わらず、妹の痴態を眺めるだけとなる。相手を務めるのは主に人外の生物で、魔人や魔獣、触手やスライムといった定番のラインナップ。その他は衆人環視の中での輪姦、元部下や囚人達の精液搾取、それをワイングラスで一気飲みなど、汁描写も豊富。 「デジアニメ」と称するHシーンでのアニメーションが3シーンに導入されている。「完全版」と銘打った本作におけるリメイクの一環で、その動きはそれなりに滑らか。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、調教項目の選択場面以外は随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全18箇所のサムネイル付で、クイックセーブ・ロードも出来る。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整やディスクレス起動も可。 付属のテキストファイルには「攻略のヒント」も掲載されている。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式の調教SLGで、エンディングは3種類。2つの条件を満たせばグッドエンドへ、それ以外は2種のバッドエンドに振り分けられる。 プロローグが終わると調教パートに入る。5日間の調教と、週末の「儀式」でワンセット(1週)となり、これを4週行う。最後の時点の調教進度によりエンドが決定する。1日に行える調教は1つだけであり、その調教のみで1日が終わるため、ストーリーはサクサクと進行する。 妹に後継者のポジションを脅かされ、落ち着かない日々を送る主人公。そうして生じた心の隙を魔族に突かれると、その誘いに乗って父王を暗殺し、念願だった妹と母を手に入れる。 |
◆ 総評 ◆ |
【賢妹愚兄】 娼館通いに明け暮れる自堕落な生活を送り、その上義妹や義母にも邪な思いを抱く主人公。一方、武勇に秀でて部下達からの信頼も厚く、民衆の人気もある義妹リリア。父や母が気付かない主人公の本性を見破るなど、人を見る目も確か。 そんな妹に嫉妬する主人公の矜持を支えているのは、「第一王位継承者」という地位だけ。しかし通常、後継者には損得勘定から多くの人間が群がって来るものだが、主人公には誰一人近寄る様子が無く、結局手を貸したのは魔族だけだった。この辺りが主人公の人望の無さを如実に表している。 【OVA】 2006年6月にPIXYより『姫騎士リリア Vol.01』がリリースされた。その後2010年7月までの『Vol.02,03,04,05,06』計6作で完結した。 基本となるストーリーは原作とほぼ同じだが、各ルートのイベントを繋ぎ合わせており、話数が進むにつれてアニメ独自の展開となって行く。Hシーンも原作でのシチュエーションを採用しており、触手や輪姦を中心としたハードなものが多い。モザイクの範囲は小さく、膣断面も取り入れるなどエロ度は高いが、作画レベルは並程度。
調教物ではあるが、短編作品らしく非常にシンプルな作りとなっており、このジャンル特有のパラメータ管理等の煩わしさは一切無い。また、同じ理由からストーリー展開も早いが、要所となるポイントは押さえてある。舞台設定や背景設定などにオリジナリティは見当たらないものの、この価格帯としてはお手頃な作品。 |
初稿:2009.02.02 |
姫騎士リリア〜魔蝕 |