::: エロゲーの殿堂 ::: |
◆ 舞台 ◆ |
世界制服を目論み、女っ気ゼロの男子校から、男女共学の私立「白華学園」へと転入した主人公「田神辰也」。手始めに学級征服をするため、同じクラスの女子を孕ませるべく行動に移す。 ゲーム内の期間は実質40日間。移動場所は教室や体育館、武道場といった校内各所。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は21人。内訳は女教師が1名で、他20人は同級生(クラスメイト)。数が多いだけあって「幼馴染」「眼鏡」「妹風」「高飛車」「委員長」「黒髪古風」「金髪外国人」「クール」「ボーイッシュ」など、あらゆる属性を取り揃えている。そして女教師以外は全員処女。 Hシーンは基本的に和姦だが、かなり強引にモノにするシーンもある。ただし悲愴感は全く無く、常時ユルい雰囲気が保たれている。回数は各女性に付き1〜2回。フェラやパイズリ、レズはあるが、和姦メインのためハードなシチュエーションは無く、唯一の逆レイプシーンもほのぼのとしている。一方で複数プレイは「3P」「5P」「6P」「8P」と用意されており、「22P」はご愛嬌。場所は屋上やプール、教室や保健室など屋内外問わず校内中で行われる。 HシーンにはAFアニメを導入しているが、画質は荒く、動きも単調。また射精シーンでは「膣断面図」も表示されてアニメーションするが、数カットの使い回し。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全80箇所のサムネイル表示付で、クイックセーブ・ロードも出来る。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整やディスクレス起動も可。シーン回想はサムネイル・タイトル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは4種類。「トゥルー」「ノーマル」「個別」「バッド」が各1つずつ。大量の女性が登場するものの、個別エンドがあるのは1人だけ。またバッドエンドにスタッフロールは無い。 基本行動は「昼休み」と「放課後」で、各2回ずつキャラ選択をする。狙いを定めて追い続ければほとんどの女性は攻略可能だが、攻略順が決まっているキャラも僅かにいる。40日間で必要条件をクリア出来なければ、何人オトしてもバッドエンド。 ゲームコンセプトからして出会って即Hな印象だが、それなりに個別ストーリーが用意されており、一応は手順を踏んで行く仕組み。公式サイトには書き下ろしのWeb小説も掲載されている。 世界征服を目指す主人公は、世界を統べるには女を支配することが必須、との結論に至る。全世界の女を手中にするためのプロセスとして、まずは同級生の女子、その中でもクラスメイトを全員孕ませるというトンデモな目標を掲げた。 |
◆ 総評 ◆ |
【シリーズ第1弾】 本作発売から約半年後の2006年4月に『炎の孕ませ人生』がリリースされた。さらに2007年4月には『炎の孕ませ同級生』、2010年2月には『炎の孕ませおっぱい身体測定』、2011年11月には『炎の孕ませ俺の嫁おっぱい乳双+』と、不定期ながら今もなおリリースが続いている。 ただし「炎の孕ませ」と冠が付いているものの、各作品のストーリーに関連性は無く、原画家も毎回変わっている。また「世界征服」というコンセプトも貫かれているわけではない。最新作『〜俺の嫁おっぱい乳双+』だけは、『〜同級生』と『〜おっぱい身体測定』のFD。 【OVA】 2006年10月に「ハニー☆ポット」より『炎の孕ませ転校生 第一話』が 発売。以降、翌年7月までの『第二話,第三話』の計3話で完結した(2009年9月『コンプリート版』)。 基本コンセプトは原作に沿っているが、ストーリーは随所で改変されている。そのためアニメオリジナルのHシーンも多く、一方で原作にあった膣断面図は無い。全3話で20人(女教師は対象外)を攻略するために、かなりハイスピードな展開ながらも、幼馴染との三角関係を主軸に描いている。作画レベル・エロ度共に水準を上回る仕上がり。
多数の女性を登場させるも、各人を掘り下げるほどのボリュームは無いため、当然ながら極薄なキャラ付けは避けようもない。しかし逆にその点を割り切り、あえてステレオタイプなキャラのみを設定し、さらに手帳システムで補った。コンセプトありきの本作において、キャラでオリジナリティを出そうなどと血迷わなかったのは好判断。 |
初稿:2011.11.02 |
炎の孕
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