::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
神族に属しながらも、大神オーディンを捕縛して世界を混乱に陥れた逆賊の主人公「ロキ」。天界の戦乙女達を次々と撃破し、最後に残る2人の拘禁にも成功。堕落させるべくその毒牙にかけて行く。 ゲーム内の期間は5日間。移動場所は地下世界の居城が中心となり、冥府界へと赴く場合もある。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は2人。内訳は2人とも戦乙女で、メインヒロインはクールだが、まだあどけなさの残る美少女。サブヒロインはグラマラスな金髪美女。2人の上官(熟女)も、ワンシーンのみゲスト出演する。 Hシーンは全て陵辱。回数はメインが14回、サブが4回、2人同時は2回。主人公が自ら手を下すのは半数程度で、他は巨人族(ゴブリンも含む)や冥府族(触手獣)等が相手をする。シチュエーションは「パイズリ」「フェラ」「自慰」「アナル」「触手」「輪姦」「公開陵辱」の他に、肉体改造として「射乳」「搾乳」「膣拡張」なども行われるが、見た目には変化無し。 2人のヒロインが登場するものの、主人公が陵辱の指揮を執れるのはメインヒロインのみ。サブヒロインの担当は巨人族で固定されている。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別不可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット20)。テキストはマウスホイール対応で、シーン回想はサムネイル表示付。その他に、画面効果のON・OFFやクイックセーブ・ロードも出来る。 付属のテキストファイルには「攻略のヒント」も掲載されている。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングはトゥルーエンドと、クレジットの無いバッドエンドの2種類。メインヒロインをどの様に陵辱するかでストーリーが分岐するものの、5日間で陵辱の完成を目指す短編ゆえに、選択肢は僅かに3箇所。また、SLG的な調教要素は一切無し。 面白くなればそれで良いという、気分屋でギャンブラーな主人公。世界崩壊の危機ですらも、捕えた戦乙女との勝負の彩り程度にしか感じておらず、ラグナロクは目前まで迫っていた。 |
◆ 総評 ◆ |
【A New Translation】 北欧神話をモチーフとして、女傑「戦乙女ヴァルキリー」をメインに据えたストーリー構成。彼女らを統括する女神「フレイア」は既に敵の手に落ちており、陵辱&洗脳済。そして世界を救うためにやって来た戦乙女を捕えて調教し、堕落させる。 2004年7月に「ルネ」よりリリースされた『戦乙女ヴァルキリー』と非常に似通ったコンセプトの本作。低価格作品として、先行作で拘った「調教パート」や「堕ちる過程」などをごっそり削ぎ落とし、お手軽に戦乙女を味わえる作品へと仕上げた。 【OVA】 2007年12月にピクシーより『戦乙女スヴィア Vol.01』がリリースされた。以降、2009年8月までの『02,03,04』計4作で完結している(2010年2月『DVD-BOX』発売)。 背景設定やストーリー展開は原作に極めて忠実で、補完するエピソードも随所に取り入れている。Hシーンも原作のシチュエーションに基づいた構成で、大枠を外さない範囲で部分的にアレンジしており、エロ度は水準以上。一方で作画レベルは並程度。
短編作品ながらも、Hシーンでのテキストのエロさ、戦闘狂でクールビューティーという一風変わったキャラ設定のヒロインなど、全体としてはまずまずの出来。しかし続編はおろか外伝も制作されず、メーカーからは忘れ去られた状況にある作品。 |
初稿:2012.05.30 |
戦乙女スヴィア |