::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
部活でサッカー漬けの毎日を送る主人公「柊晴人」には、彼女こそいないものの、自分の事を熱烈に慕ってくれる可愛い妹がいる。部活で疲れて横になっていたある夜、その妹が部屋に忍び込んで来た。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は自室が中心となり、その他は妹の部屋や風呂場など。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は実妹たった1人のみ。Hシーンは一応全て和姦。回数は10回となるが、1シーンの中で2・3ラウンド目に突入する場合もある。 「フェラ」「パイズリ」「アナル」「69」「器具」など、シーン数は少ないながらも基本事項は押さえた構成。ただしハードなシチュエーションは無く、基本的にノーマル。「就寝中のフェラ」「風呂での奉仕」「自宅トイレでのファック」といった、ややマニアックなシーンも用意されている。淫語に修正や消し音は無い。 例によってパッケージ裏には「義妹」と表記されているが、ストーリー中では実の妹となっている。ヒロインは「可愛い系の妹」という属性だが、かなりのグラマラスというアンバランスさも併せ持つ。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴無し)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット10)。セーブスロット・シーン回想共にサムネイル付で、ディスクレス起動も出来る。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGだが、エンディングは2種類のみ。それもストーリー途中で終わるか、最後まで終えるかの違いでしかない。一本道の展開だがストーリー中の選択肢は計4つと、過去の系列作品に比べて値段が上がった分、ボリュームも多少増えている。 部活の仲間達は女生徒の話で盛り上がっているものの、主人公は今一つ乗り切れない。その理由は実妹以上の女性が見当たらないという事にあるのだが、やがてその妹こそが自分の理想の女性なのだと気付く。 |
◆ 総評 ◆ |
【迫り来る狂気】 近親相姦というタブーを犯している事に葛藤しつつも、妹の身体に溺れてしまい、歯止めが掛からなくなって行く主人公。ところがその妹に「赤ちゃんが欲しい」との爆弾発言をされ、真剣に子作りを迫って来るという非常事態を迎える事になる。 さすがにコイツはヤバイと目を覚まし、強い意志で一旦は妹を遠ざける。しかし妹の策略にかかって潜在的な独占欲を煽られた事により、結局想いを受け入れる道を選ぶ。 お手軽近親モノかと思いきや、意外にも当事者達は真面目に2人の行く末を考えていた。 【イメージ先行】 これまでのメーカーの傾向から見られる様に、タイトルと内容の一致については疑問が残る。確かに積極的な妹が兄に詰め寄るという構図はある。しかし、虚弱な兄を体育会系のマッシヴな妹が力でねじ伏せる、あるいはM男の兄を女王系の妹が精神的に屈服させるといった、「逆レイプ」というフレーズから想像される様な展開は一切無い。せいぜい兄の就寝中にこっそり悪戯に及ぶ程度。 むしろ終盤では、嫉妬に狂った兄の方が妹をレイプするシーンが用意されている。
低価格でショートストーリーの作品を次々とリリースしているアンダーリップ。短いながらも明確なテーマを設定し、的確にツボを押さえて来るその技術は中々のもの。システム周りも含めて少しずつ向上しているが、価格を抑えつつこのクオリティをどこまで維持できるかが今後の課題。 |
初稿:2006.12.26 |
妹逆
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