::: エロゲーの殿堂 ::: |
|
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
|
◆ 舞台 ◆ |
主人公「高部弘貴」の父親の再婚相手には女の子がいた。事情から期限付きで主人公の自宅で預かる事になる。折りしも両親は一週間の長期旅行に出かけたため、家には義妹と2人きりになった。 ゲーム内の期間は12月18日から24日までとなるが、24日はエンディングのため選択肢は無い。移動場所は自宅内の各所となるが、終盤には街へと出かける事になる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は、ゲームタイトル通り義妹一人のみという完全な直球勝負。身体データは「134cm&29.2kg」のロリ仕様。性に関しては無知な妹に対して、あらゆる手段で悪戯を行っていく事になる。人数は一人だけだが、代わりに立ち画の服には10種類以上のバリエーションがある。 Hシーンは全てアニメーション。余りハードなものはないが、シチュエーションは豊富。アナルや器具、屋外や3Pといった直接的なものから、着替えや入浴中の覗き、裸エプロン、オナニー指導といった間接的なものも多い。 その他にも、風邪で寝込む妹に「お粥を口移し」や、切った指を吸ってあげたお返しに、主人公が股間を打った時には吸われたりと、「萌え」を謳うだけあってツボを抑えたシチュエーションも幾つか用意されている。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット30)。シーン回想はサムネイル付。BMGのフェードやディスクレス起動にも対応している。初回起動時にOPテーマが流れるがスキップは不可。 ウリの一つであるアニメーションは、Hシーンは勿論の事、立ち画を含め全てのイベントシーンに対応させるという力の入れよう。アニメ前提だけに塗りは甘いが、十分及第点に達する仕上がり。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは6種類。特にクレジットは無いが、2人の10年後を描いたエンディングが、恐らく「HAPPY
END」かと思われる。 エンディングは6種類あるものの、ストーリーの基本的な流れはどのルートでも変わらないため、ボリュームは薄く感じる。しかし細部のシチュエーションは異なり、特にHシーンは意外とバリエーションがあるので、フルコンプにはやや手間がかかる。 物語は、いきなり義妹と2人きりでの生活からスタートし、2人の性衝動が徐々にエスカレートしていく過程が描かれている。特に何事も無く進行していくが、終盤に入ると突如恋のライバルが現れるという流れ。 |
◆ 総評 ◆ |
【Out of
Control】 溢れんばかりの欲望を剥き出しにする一方で、妹に対する思いやりなどはほとんど持ち合わせていない主人公。自らの欲求の赴くまま、ひたすら妹にそのはけ口を求めて襲い続ける。 「入浴中を覗く」などはほんの挨拶代わり。勉強中に寝入った妹の机の下に潜り込み、パンツをずらして秘所を確認した後、縦笛を使って捏ね繰り回すなど、初日からとばす主人公。その後も、妹の股間めがけて放尿したり、調理中の妹のアナルにいきなりキュウリを挿入したりとやりたい放題。 特に多いのが就寝中の悪戯。妹が風邪でダウンしている時でさえ、服を脱がしてアナルに指を突っ込んだりもする。果ては電車内で公開ファックに及ぶなど、完全に制御不能状態。 【笑うカンガルー】 兄である主人公の持つ暗黒面の一部を紹介したが、妹を気遣う選択肢を選んでいけばそれなりの優しさは見せる。妹に対する性衝動を必死で抑え、和やかなムードでストーリーも進行していく。 しかしそれも中盤までの事。恋のライバルが登場するや、一転して優しい兄の姿は影を潜め、嫉妬に狂った鬼畜魂がむくむくと頭をもたげて来る。それでも暴走行為を最小限に抑えながら選択肢を選んでいっても、「HAPPY END」には到達出来ない。むしろ欲望に従って妹へ調教を施して行く方が「HAPPY END」へと繋がっているなど、シナリオ全体が鬼畜寄りに傾斜している。 ちなみに妹を狙うライバルは2人登場するが、どちらも主人公と大して変わらない偏狭な小男。実の父親には見放され、辿り着いた先に待っていたのは変態兄貴だったりと、本作のヒロインの男運の悪さは涙物。
本作のコンセプトの一つに「かわいい妹を守る」というのが含まれているが、結局主人公が一番妹を壊している。「フフフ」と薄笑いを浮かべながら悪戯行為に耽るその姿は狂人さながら。 |
初稿:2005.05.26 |
淫妹BABY
|