::: エロゲーの殿堂 ::: |
◆ 舞台 ◆ |
満員電車の中で身動きの取れない女性を蹂躙する事に、無上の喜びを見出す性癖の主人公。その頑強な肉体を武器に、今日もまた新たな獲物を求めてホームで品定めを楽しんでいた。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は駅構内と電車内メインとなるが、痴漢後は女子トイレや倉庫などにも移動する。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は5人。内訳は、女子高生3(三つ編み1、ショート1、眼鏡1)、女教師1、女探偵1。Hシーンは「悪戯」「陵辱」両モードのポリゴンアクションと、3Dムービー〜3D静止画のフィニッシュシーンで構成されている。 「悪戯モード」では主人公の「手」や「舌」がアイコンとして現れる。女性によって触れる部位も微妙に異なるので、カーソルをずらして色々と試してみること。 「陵辱モード」では挿入も可能で、体位等の変更も出来る。ただし挿入感はほとんど無く、結合部を大きく粗いモザイクで誤魔化している。美麗な3Dムービーが導入されたが、静止画に切り替わると即発射。突然終わってしまうため、ヌキ所の見極めが難しい。 それでも「悪戯」「陵辱」両モードにおけるポリゴンキャラの動きは、時に背景が透けたりするものの、高水準に達している。 |
◆ システム ◆ |
3Dムービーのシーンを除き、ほぼ全ての箇所でセーブ・ロードが可能。ただし再開はシーン冒頭からとなる。また、選択肢でのセーブは不可。スロットは全部で80箇所あるが、各女性ごとに16ずつ割り当てられている。テキストは瞬間表示に固定。各種音量調節やスキップ、過去ログは非搭載。 「陵辱モード」ではBGMのカットを始めとして、男の姿や背景を消したりと、若干のカスタマイズが可能になっている。この陵辱モードは、A・B両ルートをクリアした段階で、回想シーンに登録される。その回想シーンはサムネイル付きで、ポリゴンシーンの他に、3Dムービーも閲覧可能。 |
◆ シナリオ ◆ |
一本道のAVGで、5人の女性を定められた順番通りに攻略していく点は前作と同じ。ただし痴漢パート以外でも、選択を誤ると即ゲームオーバーとなる。痴漢パートは、今作でも「接近」「悪戯」「陵辱」の3シーンに分けられている。しかし本作での「接近」モードは、攻略女性の品定めの意味を兼ねた「観察」に近い。 「悪戯」モードは4ステップに分けられ、それぞれ制限時間内にゲージを溜める作業は前作と同じ。女性の抵抗感がシビアで、余りマウスを大振りしていると、先にゲームオーバーを迎えてしまう。パワーメーターが上がり過ぎないように、マウスは小刻みに動かすのがコツ。 「陵辱」モードでは全女性に2つのルートが設けられ、最初の選択肢で分岐する仕組み。やはりゲージを溜める作業となるが、ここではむしろマウスを大振りした方が良い。 ストーリー仕立てで女性を連鎖的に襲っていく主人公は、これまでの痴漢像を覆す大柄で屈強な男。その巨躯を生かして女性を捻じ伏せ、様々な体位やアクロバティックな態勢を女性に強要する。 本作では痴漢行為そのものが目的ではなく、痴漢は強姦へと至る過程の一つとなっている。そのため、本作の主人公は始めからアタリをつけてチャンスを狙っている。服も脱がすのではなく、切り裂いてばかり。 |
◆ 総評 ◆ |
【大幅な進化】 前作となる『INTERACT PLAY』から約1年の期間を置いてリリースされた本作。痴漢というコンセプト、攻略対象となる女性の数(5)こそ同じだが、細部では大きな進化が見られる。 まず「接近モード」を単に近付く過程ではなく、じっくりと眺め回す「品定め」へと変更した。この「接近モード」における視線追尾アクションも中々の仕上がり。 「悪戯モード」は4段階に増やして手順を多くした。前作の様に周りの目を気にする必要は無く、その意味での緊張感は無くなったが、思う存分痴漢行為に没頭できる。触れる部位も増えた(尻等)。 さらに、パンツ一丁の女性を弄り回すだけだった「陵辱モード」を、挿入は勿論の事、体位の変更をも可能にした。 【攻守交替】 本作は前作の様に、ただ痴漢をし続けて終わりというわけでは無い。ストーリー中では、凶悪な痴漢(主人公)を捕まえようと、逆にターゲット達から狙われる事もある。そのため行動選択を誤ればゲームオーバーとなるなど、前作よりもストーリー性がアップしている。 しかしながら、それこそ即ゲームオーバーかストーリー続行かの2つに1つでしかなく、選択肢によって展開が変わるほどのものでもない。この点をもっと詰められば、痴漢行為という緊張感の他に、女性との駆け引きと言う要素も加えられただけに残念。
痴漢シーンのギミック(手・舌の動き等)は前作とは比較にならないほど向上している。「VR」の名はダテではない。ただしゲージの溜まり具合が遅く、作業プレイ感が漂うのは否めない。 |
初稿:2005.04.05 |
INTERACT PLAY
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