::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
私立「聖良学園」に通う主人公「神野直人」は、これまでの幼馴染との煮え切らない関係に終止符を打って、正式な恋人同士になろうと決意。告白という一世一代の大勝負に臨もうとしていた。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は自宅を中心に、恋人の部屋や公園などの町内各所。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は3人。内訳はメインヒロインたる同級生の幼馴染、同じく同級生の眼鏡、そしてサブヒロインの天使(ロリ)が各1名ずつ。 Hシーンは和姦と陵辱の両方がある。陵辱シーンは触手や操られた野郎共に襲われるパターンとなるが、それほど陰惨なものではない。Hシーンの大半はメインヒロインが占めており、バージョン違いも含めると回数は50回。その他に眼鏡は10回、天使は3回となっている。 「フェラ」「パイズリ」といった基本項目から、「アナル」「足コキ」「縄縛」「コスプレ」といったマニアックなシチュエーション、3Pや輪姦といった複数プレイも用意されている。とは言え、テキスト・画風共にソフトタッチで、それほどハードな印象は無い。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全49箇所で、サムネイル・コメント付。テキストはマウスホイール対応だが、ディスクレス起動は不可。シーン回想はサムネイル・タイトル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式の調教SLGで、エンディングは6種類。ヒロイン2人にはそれぞれ2〜3の「純愛&鬼畜」エンドがあり、サブヒロインには1つのみ。その他にバッドエンドも用意されている。 AVGパートでの会話シーンがメインとなり、Hシーンとしての調教パートが挿入される形で進行して行く。調教パートは各項目が3段階までの簡易型で、複雑なパラメータ等は無し。 「会話→イベント」もしくは「会話→調教」という流れで一日が構成されている。肝心の会話そのものは「聖闘士星矢」等のパロディも織り交ぜているが、今一つ面白味が無く盛り上がらない。また、主人公のデリカシーに欠ける発言も目立つ。 |
◆ 総評 ◆ |
【魔界の裏事情】 本作における裏のヒロイン「芽衣美」。いきなり主人公に失恋した後、その胸の奥底に宿る嫉妬の炎を悪魔に利用され、「使い魔」となって心ならずも主人公達の敵として戦うハメになる。 しかし本人の性格からか陰湿な展開にはならず、むしろ当人の方が度々悲惨な目に遭っている。大根相手に処女喪失させられ、その後も負ける度に修行の名目でオッサンやクラスメートの男子達と乱交させられるなど、かなり哀愁の漂うヒロイン。神・天使サイドのヒロインが、恋人同士でラブラブHを楽しみながら特訓しているのに比べて余りに対照的。 悪魔は悪魔で陰ながら努力しているのだという事を、一方のヒロインを通して描いて見せた。 【OVA】 2004年11月にアニマックから『魔界天使ジブリール Vol.1』が発売される。その後、翌年6月までに『Vol.2,3,4』の計4話がリリースされた。 ストーリーはほぼ原作を忠実になぞっており、作品の雰囲気も良く再現している。作画レベルも水準以上。エロ面についても原作同様「触手」シチュが豊富で、寝取られ感が強調されているのも特徴。ただしロリ天使とのHシーンは無し。 新たなHの組み合わせ等オリジナル要素を加えながらも、原作のイメージを壊す事無く調和させるという、ゲームのOVA化に当たっての教科書的な作品。
Hは結婚までダメという貞操観念の強いヒロインが、意に反して開発されまくり、また白いスク水を基調としたコスチュームを身に纏っては、怪物達にも陵辱されまくるという、変身ヒロイン物の王道を行くストーリー。 |
初稿:2006.10.27 |
魔界天使
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