::: エロゲーの殿堂 :::

下級生2

新たな恋が訪れる……。

『下級生2』は魅力的な女のコ達とのデートを重ね、素敵な恋愛を育むことができるゲームです。
時には傷つき、そして時には切ない。胸がドキドキするような純愛がこの中には詰まっています。
春夏秋冬、移り行く季節の中で、あなただけの甘く切ない青春の一ページを綴ってください。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Caa B Caa Caa Caa Baa 63 Ca
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:elf
:2004.08.27(Fri.)
:\8,800-
:モーニング息子、
:門井亜矢
:SecuROM
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:SLG
:△
:○
:○
:学園
:−
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/Me/2000/XP
:PentiumV500MHz以上
:128MB以上(推奨256MB以上)
:倍速以上
:640×480,HighColor以上
:1.8GB以上(推奨2.6GB以上)
 
◆ 舞台 ◆
 「頼津学園」3年生で一人暮らしの主人公「織屋浪馬」はキックボクシング同好会に所属しているが、部員は自分と幼馴染のマネージャー2名のみ。同好会の存続を目指して、新入生の勧誘を試みる。

 ゲーム内の期間は4月9日(金)から始まり、3月7日(月)までの約11ヵ月間。移動場所は学園内と頼津町の各所。イベントで隣町へ出掛ける場合もある。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は9人。内訳はツートップの同級生2(幼馴染&副会長)、下級生4(他校2)、女教師2(実習生1)、司書1となる。
 Hシーンは全て和姦。回数は女性1人に付き10回。フェラやパイズリ、アナルの他に、コスプレのある女性もいる(衣装は各人固定)。年上系に限らず、非処女勢は概ね最初から積極的。
 回数を重ねる毎に、徐々に大胆になって行くという流れは前作と同様だが、総回数や演出など前作よりもエロ度はアップしている。一方で、テキストが変化するだけの、CG使い回しの多用も健在。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、オートモード、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載しているが、セーブ・ロードは特定の場所に限定される(スロット30)。テキストは瞬間表示に固定。シーン回想はサムネイル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。ディスクレス起動は不可で、音声も主要シーンのみのパートボイスとなる。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のSLGで、エンディングは9種類。女性1人に付き1つのエンドが用意されており、展開次第では最後に任意の女性とのエンドを選択出来るようになる。
 会話を重ねてパーソナルデータを聞き出し、そしてデートに誘うという基本スタンスは前作『下級生』と同じだが、一線を越えるためには特定イベントの消化が必須となった。また女性の出現場所に係るランダム要素も強く、難易度は相当高い。

 スタート時には居ないが、シーズン途中で攻略可能な女性を登場させるなど、長丁場を飽きさせないようにする工夫も施されている。とは言えそれでも、全体としてのイベント数は多いものの、1人当たりとなると1年というスパンにしてはやや不足気味。
 
◆ 総評 ◆
【Ask For It】
 メインヒロインにして「幼馴染」かつ「お節介焼き」というガチガチのポジションに居ながら、大きな物議を醸す事になった同級生「たまき」。『下級生』のメインヒロインに求められる理想像を悉く打ち砕いたため、ユーザーから壮絶なバッシングに遭ってしまった。しかし一方でそのたまき自身も、恋愛経験の乏しい主人公へ乗り換えたがために、面倒な苦労を背負い込んでいる。
 本来ベッドイン後に昔の恋人の話は男女共にタブー中のタブーなのだが、主人公は待望の初Hの時に、自分と前彼を比較させるという野暮な発言をしてしまった。この一件から主人公の自信の無さを感じ取ったたまきは、その後も不安を取り除くため、Hの都度「アナタの方が良い」的なフォローをし続ける事に。
 しかし本当にウンザリするのは、そんなやり取りに付き合わされるプレイヤーの方かも知れない。

【OVA】
 本作発売から約1ヵ月後の2004年10月に、全13話の「TVアニメ版」が放映された。原作をかなりアレンジした内容だが、当然Hシーンは無し。その後2006年3月に「TVアニメ版」とは全く異なるOVA版『下級生2 季花詞集 第一節』がリリースされ、同年6月の『第二節』と合わせ、計2話で完結している。こちらは18禁仕様。
 ストーリーは原作の設定を生かしつつ再構成され、登場ヒロインは4人に絞られたが、やはり2話でまとめるには無理がある展開。Hシーンは女性に各1シーンずつ用意され、尺はそこそこだが作画レベルは低い。

 

 続編でこそ無いものの、女性を攻略する一連の作業や町のレイアウト等、基本となるゲームシステムは前作とほぼ変わらない。前作から8年の歳月経て全く進化していないようにも見えるが、これは本作がSLGの『下級生2』という括りではなく、「下級生」というジャンルのSLGであるとのメーカー側の主張と取れなくもない。
 

初稿:2007.01.15

下級生(かきゅうせい)

 

INDEX

TOP