::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
一学期の終業式を終えて、帰宅の途に着いた高校生の主人公「佐倉透也」。いつもより早い時間の電車に乗ったものの、車内は予想以上の混雑でごった返しており、全く身動きを取れずにいた。 ゲーム内の期間は7月23日から始まり、実質的には夏休みの終わる8月後半まで。ただし終盤は日にちを飛ばしながら進行する。移動場所は、イベントで街へ出る場合もあるが、基本的に自宅内が中心となる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は4人。内訳は女子大生(ロングヘア・天然&ショートヘア・スポーティ)2、院生(クール)1、塾講師(おっとり・爆乳)1となり、全員年上の家庭教師。 Hシーンは全て和姦。回数は女性1人に付き12回前後、そしてハーレムルートに伴う複数プレイが5回となる。栄養ドリンクを使用すると汁が増量し、フィニッシュ時は中と外を選べる。Hシーンの尺は長く、大抵は2ラウンド目に突入するなど濃い目の仕上がり。シチュエーションはフェラやパイズリを中心としたオーソドックスなスタイル。着衣エロも多く、教師らしくスーツでのHも用意されている。 和姦エロ路線のため過激なプレイは期待出来ないが、塾講師とのHは他の3人と方向性が異なり「露出プレイ」がメインとなる。この場合露出するのはもっぱら主人公で、ファミレスやコンビニ、屋上などで半ば強制的に射精させられる。その度に無関係の女性達に主人公の精液が飛び散らかるという、実に傍迷惑なプレイ。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全30箇所で、サムネイル・コメント付。クイックセーブ・ロードやオートセーブも出来る。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整やディスクレス起動も可。 主人公は姓・名共に変更可能だが、デフォルトのままであれば名前を呼んでくれる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは9種類。女性1人に付き2つのエンドとハーレムエンド、さらにCG無しのバッドエンドも用意されているが、あえて狙わなければ辿り着けないほどに難易度は低め。プロローグの後はMAP選択移動に切り替わり、夜にプライベートレッスンという流れ。その他に「栄養ドリンク」回収のためのイベントも発生する。 特定の条件をクリアしなくても、いきなりハーレムルートへ入ることが出来る。難点は効率良く進めないと共通シーンが非常に長くなること。また、日常シーンとイベントの整合性も今一つ。 電車で痴漢に間違われるという、かなりシャレにならない危機を何とか脱した主人公。ところが新たに住み込みでやって来た家庭教師は、主人公を痴漢と間違えた女性達だった。 |
◆ 総評 ◆ |
【副題に偽りなし】 学校教員よりは身近な存在である「家庭教師」だが、そこはやはり先生と生徒。それに加えて経験も豊富な年長者ともなれば、例え相手が異性であってもハードルは高そうに思われるが、本作に関してはそのような懸念事項は全く当てはまらない。 最初の授業からしていきなり手コキから始まるや、その後も入れ替わり立ち替わり、受身な主人公から搾り取って行く。サブタイトル通り、Hの偏差値ばかりがグングン上昇することになるが、選択肢によりエロい展開を避けて、真面目に授業を受けることも出来る。ところがその場合、Hの偏差値は勿論の事、なぜか本来の偏差値すらも上がらないという厳しい結末が待っている。 【OVA】 2007年4月にはピンクパイナップルより『家庭教師のおねえさん LESSON.1』がリリースされた。同年7月発売の『LESSON.2』計2作で完結している。 ストーリー等の基本設定はほぼ原作と同じで、家庭教師も4人全員登場する。4人満遍なく手を出して行くが、最後はかなり強引に「理緒」エンドで締め括っている。内容のほとんどがHシーンで構成されており、エロ度は高いものの、肝心の作画レベルはせいぜい並程度と、相変わらずのピンパイクオリティ。
序盤からハイペースでHシーンが続くものの、中盤ではお色気シーン止まりになったり、面白味の無い日常イベントが発生したりと、やや中だるみな展開。それでも基本コンセプトである「家庭教師」に焦点を絞り、サブキャラや隠しキャラ等で毛色の異なるキャラを一切出さなかったのは潔い好判断。 |
初稿:2008.07.01 |
家庭教師
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