::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
大学2年生の主人公「斉藤六郎」は夏休みの1ヵ月間、「河原崎家」の屋敷で住み込みバイトをする事に。破格の報酬を前にして、どんなにイヤな仕事でもひと月の間我慢するだけだとタカをくくっていたが・・・。 ゲーム内の期間は不明。基本の移動場所は屋敷の敷地内だが、時に外出することもある。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は7人。内訳は熟女1、女子大生1、女子高生3(1人は制服姿無し)、メイド2となり、河原崎家とは無関係の女性も含まれている。 Hシーンは陵辱寄りで、ノーマルなものから、「放尿」「剃毛」「縄縛」「薬物投与」「拷問器具」といったマニアックなシチュエーションも用意されている。当該シーンでは部分アニメーションを採用。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全40箇所のコメント付。テキストは瞬間表示に固定され、画面効果の調整も出来る。ディスクレス起動は不可。シーン回想はサムネイルではなくフィルム形式で、回想途中でも選択画面に戻れる。その他にエンディングの閲覧も可能。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド方式のAVGで、エンディング数は18(+1)とかなり多い。ただしこのエンディング数はPC98時代から変化なし。また、物語途中の一部選択肢に係わるランダム要素もそのまま引き継がれている。 最終的には河原崎家の一族となって生きる道を選ぶか、それともあくまで脱出を試みるかで大きく2つに分かれる。冒頭で仕事を断れば異例の最速エンドを迎えるが、実はこれが屋敷から脱出する最善の機会だったりする。 1993年12月22日にPC98版、1997年10月31日にWin95版、2002年8月29日にはイエローピッグからDVD-PG、そして今回XP対応版として4度目のリリース。システム周りやCGの塗り、音声追加などの強化は施されて来たが、シナリオに関しては一貫して変更無し。 |
◆ 総評 ◆ |
【待望の続編】 本作の製作直後から続編の話は出ていた。内容は、ライター曰く「地下に潜行した一族の話」。確かに一族の長老(130歳)を含め、屋敷も炎上したが一族の遺体は発見されておらず、続編に向けての下地は整っている。しかしすぐに企画は立ち消えとなった。 ところが本作発表の10年後にあたる2003年6月に『河原崎家の一族2』が発売。だが当初の構想とは異なり、本作の登場人物は全く登場せず、完全に独立したストーリーとなっている。 つまりこの作品にとっての最重要は、まず館という箱モノありきで、一族の血ではないという事なのだろう。 【OVA】 1996年11月にピンクパイナップルから『河原崎家の一族 前編』が発売された。その後、翌年4月の『後編』で完結している。(2009年3月「前篇,後篇」DVD化) 背景設定や声優陣は原作と同じだが、ストーリー展開は大きく異なる。なぜか原作よりも妖怪的になってはいるが、エピローグを含めて物語としてはそれなりにまとまっている。また、ゲームではヒロイン格だった「美佐子」が脇役に回り、ロリキャラに変更された「麗」にスポットが当てられているのも特徴。ただし作画レベルは今一つ。
金に釣られたばかりに、とんでもない出来事に巻き込まれるハメになった主人公。物語後半へと進むにつれ、常時死と隣り合わせの極限状態に置かれる。首尾よく屋敷を脱出しても尚、一族の魔手が及ぶ事もあるなど、その追及は執拗。ある種サバイバル・ゲームでもある。 |
初稿:2004.09.25 二稿:2005.09.14 |
河原崎家
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