::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
大学生の主人公「優馬」は、恋人「三条杏奈」の叔父の誕生日に出席するため、河原崎家の所有する洋館へと足を踏み入れる。しかし屋敷の人間の対応に腹を立て、杏奈と2人で屋敷を出るのだが・・・。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は河原崎家の敷地内が中心となり、外出する場合もある。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は5人。内訳は、主人公の恋人であるメインヒロインの他に、メイドが2人(SとM)、お姉系とロリ系がそれぞれ1人ずつ。 Hシーンはメインヒロインとの和姦シーン1つを除き、他は全て陵辱関連。クスリで倒錯した主人公が陵辱側に回るケースもある。回数は女性1人に付き7〜11回。フェラやパイズリ、手コキなどオーソドックスなものであっても、ほとんどのシーンが薬物投与や命令による強制で行われる。その他に、器具による拷問や剃毛、小便浣腸等のマニアックなシチュエーションもある。 Hシーンではアニメーションを導入しており、アニメのオン・オフは任意で選択できる。動きはそれなりに滑らかではあるが、全てのシーンで導入されているわけではない。 Hシーンの多くが「寝取られ」で構成されており、恋人や主人公に想いを寄せている女性が他の男達に犯られまくる。また、主人公自身が寝取る側に立つ場合もあるが、いずれにしても同意の下で行われている訳ではないので、厳密には寝取られとは言えず単なるレイプ。 主人公を一途に想う気丈な彼女が、目の前で他の男に開発される光景など、寝取られ耐性の無いプレイヤーには注意が必要。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全100箇所で、サムネイル・コメント付き。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整も出来る。シーン回想はサムネイル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。 最大のウリはナビマップ。ツリー型のルートマップで、自分の通った場所がサムネイルとして残って行くという、プレイヤーの蒐集欲を掻き立てる仕様。任意の場所を選択すればシーン再生、さらにセーブしていればロードも出来る。 |
◆ シナリオ ◆ |
本作はマルチルート・シングルエンディングAVG。要するに色んなルートが存在するものの、エンディングは1つしかないということ。具体的には、主人公が死ぬバッドエンドを迎えてもそこで終わりとはならず、また生前の時間に戻り、たった1つのエンディングに辿り着くまで延々とループを繰り返す仕組み。 全部で4つのルート(後述A,B,C,D)に分かれており、最初はAとBのルートしか入れない。特定の条件を満たすとCルートの道が開き、最後に一本道のDルートに入るという流れ。 前作『河原崎家の一族』のマルチエンド方式とは似て非なるものであり、前作がマルチエンドによって多くの可能性を示したのに対し、本作では結末をトゥルーエンド一本に集約させており、エンディングに対するアプローチは180度異なっている。 ちなみに、続編ではないとメーカーが謳っている通り、前作とは人的な繋がりは全く無い。共通点と言えば「館」「家名」「インモラル」ぐらいで、前作をプレイしていなくても差し支えは無い。 本作は2003年6月にリリースされた『河原崎家の一族2』のリメイク。Hシーンのアニメ化や、システム周りの改善、オマケストーリーの追加等が行われたものの、基本となるシナリオ部分は一切変更無し。 今回「夢想、河原崎家の一族2」「悪いお医者さんに騙された杏奈ちゃん」「河原崎家の一族2 夜のショートストーリー」の3本が新たに収録された。元々はエルフファンクラブ会員向けに頒布された短編作品で、全てHシーン有り。ただし3本ともシーン回想は無く、「夢想〜」は音声も無し。 |
◆ 総評 ◆ |
【ループ&ループ】 ナビマップのツリーに表示される4つのルートを、向かって左から「A,B,C,D」とすると、
であることが、最終的に明らかとなる。しかし物語の結末については解釈の分かれる所で、主人公が自分の死を悟り、天に召される「成仏(幽体)説」、Aルートで死んだ人間が生まれ変わった「転生説」などがある。そして今回新たに収録された「夜のショートストーリー」は、「分岐(並行世界)説」に基づいている。
彼女と訪れた河原崎邸だが、上記の通りラブラブな展開などは全く無く、閉鎖空間での倒錯した世界がひたすら繰り広げられる。設定が設定だけに、人がボロ雑巾の如く殺されるシーンも続出。とは言え、それほどグロい画は無いのだが、ストーリーの設定上、犬の生首は何度見ることになる。 |
初稿:2009.08.01 |
河原崎家
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