::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
主人公は大学を卒業したばかりの、22歳の新米教師。その赴任先は、村の全人口僅か32人のとてつもない僻地だった。東京出身の主人公は絶望的な気持ちで教壇に立つが、村には常識を覆す事実があることに気付く。 ゲーム内の期間は約一ヵ月だが、日にちはある程度飛ばしながら進行する。移動場所は学校と寮が中心。生徒の自宅に家庭訪問する事もある。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性6人。内訳は女教師と人妻が2名で、後の4名は生徒。Hシーンは全て和姦で、回数は最多の女性が14回で、最少は5回と女性によってバラ付きがある。その他にも複数プレイが12回あり、シナリオのボリュームに比べてHシーンは豊富かつ濃厚。 特殊なシチュエーションこそないものの、テーマであるキス(口淫)への拘りはハンパではない。唾液交換を始めとして、本番に入ってからもキスを疎かにする事はない。そのため声優の艶技が占めるウェートは大きくなるが、その点声優陣は見事なまでの仕事ぶり。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴無し)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全30箇所でコメント付。シーン回想はシーンタイトルのみでサムネイルは無し。回想途中でも選択画面に戻れる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは7種類。基本は女性1人に付き1つであり、さらにバッドエンドも用意されている。全員のエンドに到達すると、大トリとなる大乱交エンドが始まる仕組み。 全体のボリュームは少なく、狙った女性を追いかけていれば難なく攻略可能のお手軽仕様。 未だ「キス」を知らず、興味津々の教え子達に、新任教師である主人公の暴走は止まらない。途中からは、完全に授業そっちのけとなる。そしてキスはおろか、生徒に手コキをさせて射精するという、およそ世の破廉恥教師も裸足で逃げ出す淫行三昧。ストーリー中に本人が述懐するまでもなく、完全な失格教師。 |
◆ 総評 ◆ |
【バーリ・トゥード】 いくらゲームとは言え現代を舞台とする以上、余り無茶苦茶な設定はできない。背景設定の段階で極端にリアリティを失うと、それはプレイヤーを冷めさせる事になり、ひいてはゲームに対する熱意を失わせる事にもなりかねない。 そこで本作の採った解決手段は、場所をド田舎とする事。つまり「僻地」を利用した。通信手段、移動手段の限定される僻地であれば、かなり無茶な設定でも力技で押し通し、微かにリアリティを残す事が出来る。 この極僅かなリアリティこそが、「村民がキスを知らない」という設定の本作を支える屋台骨となっている。 【意外な処女率】 キスも知らない教え子達。それも中学生(推定)という事で、当然初物ばかりかと思いきや、このゲームに登場する女性をひっくるめても、処女は1人しかいない。 その点についての事情は物語中で説明されているが、「いくらヌキゲーでも女性は初物に限る」という処女崇拝者には向かないゲーム。
子作りの方法は知っていても何故かキスは知らない。これ幸いと淫行に血道を上げる主人公。しかし実はほとんどの女性がキスというものを知っていた上で、単にスッとぼけていただけというオチ。さすがの製作スタッフも、この無茶な設定を貫き通す事には腰が引けたか。 |
初稿:2004.11.20 |
KISS×200
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