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KISS×300 こんな世界

出版社をリストラされてしまった青年は、とある求人雑誌で『パープルパワフル』という名前の会社を目にする。
世に有名なED回復薬、『バイバイアングラ』を販売している会社だという。
運良く面接の運びとなったのだが、面接会場で彼は目を白黒させる羽目になってしまう。
面接官である美しい女子社員の質問が、何故か『キスに関するもの』ばかりだったからだ。
挙げ句の果てには、『今この場で、アタシとキスすることが出来ますか?』とまで・・・

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Caa Baa Caa Ba Caa Caa 65 B
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:WINTERS
:2004.05.28(Fri.)
:\8,800-
:平井次郎
:石恵
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:○
:人妻
:−
 
OS
CPU
メモリ
CD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/2000/Me/XP
:Pentium233MHz以上(推奨450MHz以上)
:64MB以上(推奨128MB以上)
:2倍速以上(推奨4倍速以上)
:800×600,HighColor以上(推奨FullColor以上)
:1GB以上(推奨2GB以上)
 
◆ 舞台 ◆
 勤めていた出版社が倒産して既に3ヵ月が経過し、今日も求人雑誌を眺める主人公「春弁古丹十郎」。高額な給料の会社が目に留まり、とりあえず面接だけでも受けてみようと、製薬会社「パープルパワフル」へと赴いた。

 ゲーム内の期間は不明。移動場所は会社がメインとなり、そこから訪問先へと赴く事になる。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な人数は7人。内訳は女性社員が3人、女社長が1人、主婦が3人となっている。新入社員1名を除き、性欲旺盛な女性達ばかり。
 Hシーンは全て和姦で、濃いシチュエーションが多い。タイトル通りまずキスありきで、前戯から行為の最中までとにかくキスの嵐。そのためテキストはほとんどが「ちうちう」「ちゅるちゅる」など。前作と同様、各声優陣の裁量による自由艶技が披露されている。
 複数プレイも豊富で、3Pは勿論の事、最大8Pまで用意されている。女性社員は設定上、主人公以外の男性と交わる場合もある。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全30箇所でコメント付。シーン回想はサムネイル付きで、シーンが細かく分割されており、再生順を選択して連続再生させる事も出来る。
 デフォルトではディスクレス起動は不可だが、フォルダ内の「KISS300.exe」から起動させればディスクレスでも可能。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディングは8種類。基本は女性1人に付き1つだが、女社長には2パターン用意されている。最速エンドもあり、入社時の面接で真面目に答えるとそのままゲームオーバーとなる。とにかくエロに関しては一切躊躇せず、欲望に忠実に返答しなくてはならない。本作のストーリーを進めるためには、ためらう事無く煩悩を解放して行けという製作サイドの意思表示。

 ストーリーは、入社から研修旅行終了までの前半と、訪問販売を実地で行う後半の2部構成。元々はまともな思考の持ち主だった主人公が、入社と同時に女性社員達に導かれて、その本能をぶちまけて行く過程を描いている。
 
◆ 総評 ◆
【Hot&Cold】
 本作の主舞台となるのは、性に猛り狂った女性達で運営される会社。そこへ入社する主人公もまた、戸惑いながらも欲望に流されて、すぐにその社風に馴染んで行く。
 しかし中には主人公と同じ新入社員として、男性未経験の常識人も1名混じっている。早々と狂気に溺れていく主人公を尻目に、その女性はこの倒錯した会社に対して、暫くの間常識人としての驚きや、振る舞いを見せる。
 社員全員を色情狂にせず一人だけ常識人を入れたのは、恐らくその女性の存在によって、プレイヤーに当該会社が異常である事を再確認させ、他の女性陣の変態性をより際立せるという効果を持たせるため。

【どうでもいいツッコミ】
 会社は世界的に売れている強力な回春剤「バイバイアングラ」をメインに取り扱っている。しかしその販売形態は、訪問販売というよりもむしろデリバリーヘルスに近い。そして商品を何十万円単位で一気に売りさばくという豪快な商法。ところが売り付けている相手は、回春など必要の無い血気盛んな人達ばかり。
 そもそも体を使って高額な商品を買わせるのであれば、商品自体の価値は大して問題にはならないはずで、何とも営業方針に疑問が残る会社ではある。

 

 前半の盛り上がりに比べると、後半はややパワーダウンした感がある。また合意の上とは言え、主人公以外の男性に対し、あっさりと体を開く女性キャラに抵抗を感じるプレイヤーも注意が必要。それでも前作を超えるエロスに挑戦しようという意気込みは十分に伝わってくる仕上がり。
 ちなみに前作『KISS×200』と全く繋がりはないが、なぜか北海道ネタは引き継がれている。
 

初稿:2005.11.18

KISS(キス)×300(サンビャクバイ) こんな世界(せかい)

 

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