::: エロゲーの殿堂 :::

恋ごころ Standard Edition

時は遥か昔、大陸に一人の若者…
その若者は「導士」と呼ばれ、民の為に全力をつくしていた。
しかしある日の出来事によって、若者は一人で出来ることの限界を知り、ある事を思い、動き始める。

新しい力「導士」の育成である…。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
B Ca Ba Caa Ba Ba 64 A
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:RAM
:2006.07.28(Fri)
:\2,800-
:まにゃ
:−
:−
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:○
:−
:純愛,時代
:−
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98SE/2000/Me/XP
:PentiumV500MHz以上(推奨1GHz以上)
:128MB以上(推奨256MB以上)
:倍速以上
:640×480,HighColor以上(推奨FullColor以上)
:10MB以上(推奨1.3GB以上)
 
◆ 舞台 ◆
 24歳の主人公「リョハン」は武術と符術を修得した「導士」。行き倒れの自分を救ってくれた村のために、日夜盗賊と戦い続けている。しかし一人で村を守る事に限界を感じ、弟子を育成するために道場を開いた。

 ゲーム内の期間は1年以上に及ぶが、実際にプレイするのは約1ヵ月間。移動場所は道場を中心として、村や街に出掛ける場合もある。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は5人。内訳はお姉系、遊女、褐色、天然、クールが各1名ずつとなり、メインヒロインに含まれるロリ系とチャイナ服の2名にHシーンは無い。
 Hシーンは全て和姦で、回数は女性により1〜4回とバラつきがある。特殊なシチュエーションも無く、中には唯一のHシーンがフィニッシュ前に終わってしまう場合もあるなど、エロ面は薄い。

 本作にはアニメーションを使用したシーンが8箇所あり、その内4つがHシーンに割り当てられている。アニメ自体の質はそれほど悪くは無いが、余り変化も無い。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、テキストスピード調節、オートモード、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット128)。画面効果の調整や音声発声時のフェード設定、ディスクレス起動も可。直前の選択肢にも戻れる。一方で、シーン回想はアニメーションのみとなり、Hシーンそのものの収録は無い。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディングは5種類。女性1人に付き1つの「HAPPY END」が用意されており、その他に誰とも結ばれずに終わる「BAD END」もある。エンディングはスタッフロール後にエピローグが始まるものと、エンド途中に後日談が挿入されるものの2パターンがある。
 物語全体としては前・後半の2部構成だが、後半部分も共通ルートと個別ルートに分かれるので実質は3分割されている。「HAPPY END」を迎えるためには最終の個別ルートに入る必要があるが、いずれの選択肢が各女性に対応しているかの見極めは相当難しい。また特定の日しか発生しないイベントや、エンドロール後1分以上経過してから始まるエピローグなどは、いささか凝り過ぎた嫌いがある演出。

 古代中国風な世界を主舞台としているが、特に厳密な時代考証が行われているわけではなく、あくまで雰囲気を醸し出す上での設定に過ぎない。「腐人・腐獣」を使役する者との戦いという大きな流れを背景に、弟子ら5名との恋愛模様がコミカルに描かれている。

 本作は2000年10月にリリースされた『恋ごころ』の廉価版。そのためストーリー等の基本部分に一切変更は無し。ただしメディアはDVD-ROMへと切り替わり、システム周りも発売当時最新のものに乗せ変えられたが、シーン回想を実装しなかった点は惜しまれる。
 
◆ 総評 ◆
【名指導者】
 自分一人の力でカバー出来る限界を知った主人公は、初めて弟子をとる事に。一度に4人の入門者を迎えたが、それぞれの個性や特性を上手に伸ばしつつ、同時にメンタル面も鍛えて行く。また、単に術を教えるだけではなく、術の有する負の側面も明らかにして、それを身に付ける事への戒めを厳しく説く。そして時には弟子達と同じ視点に立って指導する一方で、彼らの窮地には迷う事なく己の命を投げ出す。
 初めての弟子をとった人物とは思えないほど見事なコーチングで、加えて自らの精進も忘れないという、真の強さと優しさを兼ね備えた主人公。

【忘れない━、いつまでも━】
 メインヒロイン5人との様々な「恋心」を描いた本作。弟子達は各々が何かしらの悩みや苦しみを抱えている。それを克服するための修行の過程を通して、「身分」や「生死」「年月」等を超えた恋が紡がれて行く。中でもトゥルールートである「ルゥ」との恋は、「時空」をも超えて行く。
 幸せな国の成立を目指し、叶わなかった2人。長い時を経て、2人の信じていた「幸せの国」での再会を果たす。ちなみにそのエンディング「幸せの国1」では、前作『ねがい』の数年前の舞台にリンクしている。前作の主人公と、転生した本作の主人公が友人という設定。

 

 個別ルートに分岐するまでが非常に長く、日常シーンでは大したイベントもないまま、のんびりと修行するだけの日々が続くため、中盤辺りが間延びしている印象。また画にも結構クセがあるため、その点でも人を選ぶ作品。
 それでも、コメディベースで最後はシリアスに締めるというストーリー構成は、王道ながらツボを押さえた展開であり、また包容力のある主人公を中心とした人物模様もかなり高いレベルにある。
 

初稿:2011.08.02

(こい)ごころ Standard(スタンダード) Edition(エディション)

 

INDEX

TOP