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恋ようび

幼い頃に主人公にあこがれていたヒロイン(真穂)が姉(美千流)とひとつのかけをした。
久しぶりに主人公に会ってヒロインのことを覚えているかどうか。
ヒロイン(真穂)には『絶対に忘れられていない』という自信があった。
忘れっぽい主人公はすでにヒロインのことは覚えておらずあっても誰だかわからなかった。
かけに負けたヒロインは姉(美千流)から罰ゲームを受ける。
ヒロインの弟、真生(まお)に扮して主人公と同じ学校に通い、生活をともにする・・・
裏切られた気持ちのヒロインは主人公に対してある復讐を考える。
主人公が通っている道場に主人公好みの女の子に変装して自分に惚れたところを手ひどく振ってやろう!
そして、男としての生活、主人公好みの女の子としての生活をすることになったヒロイン。
主人公はヒロインが男装をしているのも気づかずに相部屋の寮で共に生活をし、友達として接していく。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Caa Ca B Ca Caa Caa 51 B
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:ACTRESS
:2000.04.25(Tues.)
:\8,800-
:Team N.G.X
:CARNELIAN
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:○
:○
:純愛,学園
:初秋
 
OS
CPU
メモリ
CD-ROM
解像度
HDD
:Windows95/98/2000
:Pentium133MHz以上
:32MB以上(推奨64MB以上)
:倍速以上(推奨6倍速以上)
:640×480,HighColor以上(推奨800×600,FullColor以上)
:7MB以上
 
◆ 舞台 ◆
 とある学園の3年生で、「鬼の風紀委員長」の異名を取る特待生の主人公「東條春樹」。学園祭を近くに控えた慌しい時期に、運動神経抜群で成績優秀ながらも妙に挑発的な転校生がやって来る。

 ゲーム内の期間は10月1日(日)から22(日)まで。移動場所は寮の自室を中心に、学園内各所や公園、道場など。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は9人。内訳は同級生2、下級生2、お姉系2、メイド2、女教師1となり、さらに男(同級生)1名も攻略可。
 Hシーンは全て和姦。回数は1人に付き1〜2回。シチュエーションはごくノーマルで、フィニッシュ描写も弱く、ホワイトアウトで終わる形。シーンの尺は各女性によって異なり、ほとんどが短めだが、中にはそこそこ長めに取ってある女性もいる。
 
◆ システム ◆
 各種音量のON・OFF、テキストスピード調節(3段階)を搭載し、ディスクレス起動も可。随時セーブ・ロードも可能で、スロットは全10箇所のコメント付き。ただし再開は特定の場面からとなる。また、スキップも出来るが既読・未読判別は不可。オートモードや過去ログも非搭載。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディングは10種類。キャラ1人に付き1つのエンドが用意されている。ターゲットとなる女性を追い続けるのが基本となるものの、共通ルートが長い上に各キャラのルート分岐点も分かり辛くなっている。

 待ちに待った憧れの幼馴染との再会だったが、当の本人(主人公)は全く覚えていなかった。この屈辱に激しく憤るヒロインは、遠大かつ難易度の高い復讐計画を実行に移す。
 
◆ 総評 ◆
【Vengeance】
 前述の復讐計画とは、もう一度主人公をベタ惚れさせた上で「振る」という実に迂遠なもの。そのためにヒロインは、男好みの清楚な女性を演じ続ける一方で、主人公の嗜好を正確に把握するため、髪をバッサリと切って男装し、ルームメイトとして乗り込むという大胆さも見せる。
 幼馴染を忘れてしまうほどニブい主人公が、ルームメイトの正体に気付くはずもなく、普通に友人として接して行く。すると作戦で忍び込んだはずのヒロインが、主人公の飾らない姿を見て改めて惹かれ始める。そして自分の本当の姿を見せないまま、主人公の前から消えねばならないことに苦悩する。
 ヒロインの思惑通り、主人公が自分の仮の姿にベタ惚れした時、当初の予定通り振ることが出来るのかどうかが、本作の最大のヤマ場となっている。果たしてこの珍妙な復讐劇の結末とは。

【ボーイズラブ】
 男装して一人二役を演じ続けるヒロインだが、物理的に不可能な場面も多々あり、そんな時は双子の弟を代役に立てる。ルームメイトが頻繁に入れ替わっていることなど全く気付かない主人公は、双子の弟とも友人として、やがては親友として付き合い続けることになる。
 ところがその友情がいつしか愛情に変わり・・・という、およそ純愛系のストーリーらしからぬ、やおいな展開も用意されている。さらにHシーンも取って付けたようなものではなく、割合ガッツリと描いているという、製作者の妙な力の入れ様。

 

 終盤はやや駆け足な展開になってしまうが、それでも主軸となるメインヒロインやその弟とのストーリーは決して悪くない。しかしサブヒロイン達は、中盤以降に突然現れる場合もあるなどメインとの落差が激しく、内容やボリュームから鑑みて、余り必要性が感じられない蛇足な印象。
 

初稿:2008.03.01

(こい)ようび

 

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