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【Vengeance】
前述の復讐計画とは、もう一度主人公をベタ惚れさせた上で「振る」という実に迂遠なもの。そのためにヒロインは、男好みの清楚な女性を演じ続ける一方で、主人公の嗜好を正確に把握するため、髪をバッサリと切って男装し、ルームメイトとして乗り込むという大胆さも見せる。
幼馴染を忘れてしまうほどニブい主人公が、ルームメイトの正体に気付くはずもなく、普通に友人として接して行く。すると作戦で忍び込んだはずのヒロインが、主人公の飾らない姿を見て改めて惹かれ始める。そして自分の本当の姿を見せないまま、主人公の前から消えねばならないことに苦悩する。
ヒロインの思惑通り、主人公が自分の仮の姿にベタ惚れした時、当初の予定通り振ることが出来るのかどうかが、本作の最大のヤマ場となっている。果たしてこの珍妙な復讐劇の結末とは。
【ボーイズラブ】
男装して一人二役を演じ続けるヒロインだが、物理的に不可能な場面も多々あり、そんな時は双子の弟を代役に立てる。ルームメイトが頻繁に入れ替わっていることなど全く気付かない主人公は、双子の弟とも友人として、やがては親友として付き合い続けることになる。
ところがその友情がいつしか愛情に変わり・・・という、およそ純愛系のストーリーらしからぬ、やおいな展開も用意されている。さらにHシーンも取って付けたようなものではなく、割合ガッツリと描いているという、製作者の妙な力の入れ様。
終盤はやや駆け足な展開になってしまうが、それでも主軸となるメインヒロインやその弟とのストーリーは決して悪くない。しかしサブヒロイン達は、中盤以降に突然現れる場合もあるなどメインとの落差が激しく、内容やボリュームから鑑みて、余り必要性が感じられない蛇足な印象。
初稿:2008.03.01 |