::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
過疎化の進む離島「南栄生島」の高見塚学園2年生で、生徒会所属の主人公「星野航」は学生寮「つぐみ寮」での一人暮らし。しかし寮生も今では5人だけとなり、取り壊しの計画が着々と進められていた。 ゲーム内の期間は4月5日から始まり、最長で3月21日までとなる。移動場所は寮内を中心として、学園やサザンフィッシュ等の島内各所。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は7人。内訳は同級生3、上級生1、下級生2、女教師1となり、オトナからロリ系までバランス良く配分されている。 Hシーンは全て和姦。回数は1人に付き3回となるが、ロリ系は5回、サブキャラの同級生は1回のみとなる。「フェラ」「パイズリ」「足コキ」「69」といったシチュエーションが中心で余り奇抜なものは無い。着衣Hが多く、また風呂場や野外、教室など様々な場所で行為に及ぶ。尺は長めにとってあり、1シーン内で複数ラウンドをこなす場合もある。 お互いに寮生だけあって、人目を忍ぶのが基本スタイルだが、大抵の場合他の寮生にはバレバレというオチが付く。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全99箇所のサムネイル付で、オートセーブやクイックセーブ・ロードも出来る。テキストはマウスホイール対応で、BGMのフェードや直前の選択肢に戻ることも、次の選択肢までスキップすることも可。移動場所選択時には「イベントシート」で既発イベントを確認できる。一方で、完全ディスクレス起動は不可となり、時々ディスクを要求されてメディアチェックが行われる。 会話シーンでは、立ち画に加えてフェイスウィンドウも設けられている。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは7種類。女性1人に付き1つのエンドとなり、誰とも結ばれずに終わるバッドエンドも用意されている。 ストーリーは、中盤までは場所選択によって進行するが、女性の居場所は表示されるため難なく個別ルートに入る事が出来る。メイン6人のエンドに到達するとショートストーリー「約束の日」が発生し、更にそれを終えると最終ルートへ入れるようになるという仕組み。 スタート時点において、既に語られるべき多くのエピソードが発生した後であり、それらは個別ルートに入った後に回想という形で振り返って行く。 全女性が最初から主人公に好意を寄せているが、その主人公を巡っての修羅場の様な展開は特に無い。 |
◆ 総評 ◆ |
【Return to Myself】 数々の困難を乗り越え、寮の住人一丸となって必死で守り抜いた「つぐみ寮」。しかし後日談的な位置付けの「茜シナリオ」では、当初の予定通りにアッサリ取り壊されてい る。 各ルートでは寮の存続や寮生の絆など、大切な物を失わないように頑張っていた主人公。しかし「茜シナリオ」ではそれらの象徴でもあった寮そのものを失ってしまい、当然の如く虚脱感あふれる「腑抜け」となっている。そこから何を切っ掛けにして、どの様に盛り返すのかがこのルートの大きな見所となる。 最終ルートではこれまでの守るための戦いから一転して取り返すための戦いとなり、最後の最後で主人公の成長する瞬間を描いて見せた。 【相乗りFD】 2006年11月に本作と『パルフェ 〜chocolat second brew〜 Re-order』のファンディスクとなる『フォセット -Cafe au Le Ciel Bleu-』がリリースされた。合同ではあるが、比重は本作に置かれている。 8本のショートストーリーが収録され、「クイズゲーム」での得点によって更に9本のストーリーが現れる。内容は後日談もあるが、ほとんどは本編が始まる前のエピソードや、本編中で語られなかったサイドストーリー等の補完モノとなる。本編で主人公が気付かないまま終わった「合わせ石」の相手について決着が付くストーリーも収録されている。 Hシーンは「幼馴染」「生徒会長」「おかっぱ(成長後)」が各1シーンずつ用意されている。
学生寮を主舞台とした本作だが、外界と隔絶されているわけではなく、むしろ島民との交流が盛んに行われるド田舎の暮らしぶりが描かれている。そして寮生達も主人公を中心に、お互いの生活だけでなく人生にまでも干渉しまくるというアツい青春物語。 |
初稿:2007.04.13 |
この青空に約束
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