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脅迫 〜終わらない明日〜

全ては一通の封筒から始まった。
中には、明日香のオナニー姿を写した写真と脅迫状…。
それを下駄箱で見つけた時から明日香の恥辱と絶望に満ちた日々が始まった。
淫らな行為を強要され、性の地獄へと引きずり込まれる明日香。
いつしか物語は周囲の女達をも巻き込み凄惨な凌辱の嵐が吹き荒れる。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
B Ba Ca Caa B Caa 63
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:アイル
:1998.12.17(Fri.)
:\8,800-
:リバ原あき
:リバ原あき
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:○
:陵辱,学園
:−
 
OS
CPU
メモリ
CD-ROM
解像度
HDD
:Windows95/98
:Pentium133MHz以上
:32MB以上
:倍速以上(推奨4倍速以上)
:640×480,HighColor以上(推奨1024×768,FullColor)
:20MB以上(推奨100MB以上)
 
◆ 舞台 ◆
 高校生の主人公「秋山明日香」は、同級生の男子から告白されてそれを了承する。初めての出来事に気分は高揚していたが、後日下駄箱にはその彼氏との別れを促す脅迫状が置かれていた。

 ゲーム内の期間は、オープニングが水、土、日曜日の3日間。本編は月曜日から始まり、最長で次の月曜日までの8日間となる。移動場所は自宅、学園、溜まり場が中心となり、公園や彼氏の家に行く事もある。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は主人公を含めて8人。内訳は女子高生5(清楚1、活発1、お嬢1、眼鏡1、妹1)、女教師1、熟女1、お水系1。Hシーンは豊富だが、大半は主人公とのカラミとなっている。
 和姦は1つのみで、他は全て陵辱。それだけに結構キツめのシチュエーションが多く、アナルや3Pなどは日常的に行われている。陵辱シーンは女性の監督下で行われる事が多く、それほど凄惨なシーンはない。

 「女×男」の組み合わせのバリエーションは豊富。Hシーンには部分アニメーションを採用している。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、過去ログ(音声履歴無し)、スキップ(既読・未読判別不可)を搭載。ロードは随時可能だが、セーブはコマンドの出現時のみ(スロット100)。一部の機能が制限されるものの、ディスクレス起動でプレイ自体は問題なく出来る。
 ナビマップを搭載しており、通ったルートがツリー式で表示される仕組み。またヒントモードに加え、「こたえ」モードも搭載しているので、攻略に頭を悩ませる必要は全く無くなっている。

 修正ファイルを使用する事により「2000/Me/XP」にも正式対応する。アップデートの方法は、専用のプログラムを使用するアイル独自の方式。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディング数はバージョン違いも含めれば31種類とかなり多い。物語の内容を反映して大半がバッドエンドであり、死を迎えてしまう事もしばしば。その中で、エンド#1「陽だまりの中で」が唯一スタッフロールの流れる「HAPPY END」扱いとなっている。
 ストーリーは女性視点で進行し、脅迫状を受け取った後から本編がスタートする。脅迫者達にどう対応するかで細かく分岐し、主人公の選択次第で被害(犠牲者)が次々と拡大していく仕組み。

 友人の嫉妬に端を発した一連の事件。当初主人公は脅迫材料に振り回される哀れな被害者でしかないが、ストーリーが進むにつれて周囲の人間をも巻き込む可能性が出てくる。それは家族であったり、クラスメイトや担任教師であったりと様々。
 中には自分が苦しみから逃れるために、実妹を生贄に捧げる場合もある。無論それらの道に進めば、「HAPPY END」はおろか悲惨なエンディングしか待っていない。
 
◆ 総評 ◆
【処女原理主義】
 幸福の絶頂からスタートしたが、後は坂を転げ落ちる様な転落人生。たった一つの「HAPPY END」へ辿り着くためのキーポイントは「処女の堅持」。エンディング数も、処女を守った方が多くなる。
 「純潔の堅持」こそ最重要だと思われるが、本作ではまず脅迫に基づく暴行ありきなので、そこまでは求められない。口で奉仕しても、後ろを犯されても、とにかく自らの処女を守り切って彼氏に捧げること。それが本作の至上命題。

【衝撃の実写版】
 本作リリースより2年後の2000年7月21日に、「アリスJAPAN」から『脅迫 〜終わらない明日〜 実写版』が発売されている。文字通り原画は全て実写に差し替えられており、登場女性は紺野沙織(主人公)を始めとする同社所属のAV女優。それなりに名の通った女優を起用してはいるが、中には地雷も紛れ込んでいる。
 システム周りや音声などは原作のままで、まさしく画だけを差し替えた作品。その画ヅラも男優を含めてとても高校生には見えず、また精液描写等も含めてかなりキツイ仕上がりとなっている。

【OVA】
 1999年12月にピンクパイナップルよりOVAが発売された。翌月にはDVD化(脅迫 STAGE1)され、以降6月までに『STAGE2LAST STAGE』の計3作がリリースされて完結。しかし2001年7月には『脅迫U 1st STAGE』として再びシリーズ開始。『2nd STAGE3rd STAGE』と前シリーズ同様3作がリリースされ、翌年2月に完結した。
 背景設定はほぼ原作通り。ストーリーは、原作における各ルートの各シーンを一つに繋ぎ合わせた様な構成となっている。「脅迫U」の方は完全オリジナルストーリー。
 作画レベルは中程度だが、陵辱中心でまとめられたHシーンのエロ度はかなり高い。ストーリー面がかなり犠牲になっているものの、エロ目的であれば十分に期待に応える内容。

 

 エンディングでの結末も多種多様で、曖昧な決着を迎えるものもあれば、中には主人公のその後の人生まで描いたエンディングもある。全てはストーリー中での選択次第。
 自分の脅迫者が友人であると知った時、その気持ちを汲み取って許せるかどうか。プレイヤーの器量が問われる作品。
 

初稿:2005.01.07
二稿:2005.09.14

脅迫(きょうはく)()わらない明日(あす)

 

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