::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
高校生の主人公「鈴木公志」は己の性欲を満たしてくれる、次なるフェチの対象を見付けられず、今一つ盛り上がらない時間を過ごしていた。そんな時、クレープ風の菓子を食べる女性の姿を見て、新たな可能性を見出す。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は教室や屋上、中庭といった学校内の各所がメインとなる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性はたった2人。お嬢系で学校のヒロイン的存在であるクラスメイトと、主人公に従順でロリ系だが巨乳の持ち主である下級生がターゲットとなる。 Hシーンは1人に付き3シーン(バージョン違いも含めれば4)で、2人同時のシーンが1つ含まれている。タイトル通りフェラチオがメインとなるが、本番もそれぞれ1シーンずつ用意されている。Hシーンによっては画面を上下させる事が出来る場合もある。 フェチと並び、ウリの一つであるアニメーションの出来は極上。1回のHシーンに何パターンも織り込まれており、流麗なアニメが多彩な変化を見せる。Hシーンのスタート前からフィニッシュ後までしっかりとフォローしており、レベルは高い。 隠語に消し(無音)は入っているが、チュパ音も含めて声優陣も健闘している。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット10)。テキストはマウスホイール対応で、BGMのフェードも出来る。初回起動後はディスクレス起動も可。シーン回想はサムネイル付きで、一連のシーンを回想するパターンと、各シーンごとに分割したパターンの両方を閲覧することが出来る。 過去ログは非搭載であり、音声リピートも無し。スキップはCtrl強制で、既読・未読判別は無い。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは4種類。更にバッドエンドも幾つか用意されている。エンドクレジットの背景が「夕焼けの教室」のものがグッドエンド扱いの模様。エピローグやアフターストーリー等は無し。 エンド到達後に初めから開始すると「通常」モードに加えて、「下着」「裸」モードが新たに発生する。これは女性の立ち絵が単に下着か素っ裸に変わるというだけで、シナリオなどに変化は無い。 本作は続編物ではあるが、前作までの粗筋や流れを振り返るシーンは一切無く、マニュアルにも不掲載。ストーリー中において、稀にモノクロシーンで回想するだけ。知らなくても困る様な設定は特に無いが、ストーリー概要を把握しておきたい方は公式サイトへ。 |
◆ 総評 ◆ |
【口淫特化】 本作にはフェラチオが合計6シーンあるが、そのどれもがシチュエーションをちゃんと描き分けてある。「ノーマル」「シックスナイン」「オナニー同時」「イラマチオ」「ダブルフェラ」「フリーハンド」「指フェラ」と、同じフェラでもこれだけのバリエーションを取り揃えた。また、フィニッシュ時も「口射(飲む&吐く)」「舌射」「顔射」と使い分けている点もお見事。その他にも、口だけでチャックを開けたり、玉舐めやフルートといったシーンも押さえるなど、さすがにフェチを謳うだけの事はある仕上がり。 一応本番も用意されてはいるが、あえて1周目では発生させず、後回しになるように設定されている。この辺りも、本作のメインはあくまでフェラであるという製作者の拘りを感じさせる。 【謀略を嗜む】 本作の主人公は、ヒロインを落とすために知恵を絞り、作戦を練って冷徹に揺さ振りをかけ続けるといったあざとい策士ぶりを見せる。しかし選択肢次第では、力任せの強引な方法を採る事も厭わず、レイプ同然に女性へ襲い掛かる場合もある。そして女性を意のままに操ることの悦びを知った主人公が、次回の最終作で本格的に実行に移すという流れ。 フェチに魅入られたばかりに、女性をモノ扱いしか出来なくなってしまった主人公。ヌキゲーの主人公として考えれば特に問題は無いが、あくまで和姦を求める人には少々厳しい。いずれにしても、不快な主人公である事に変わりは無い。
前作までをプレイしていなければ、ストーリーを含めた登場人物の関係性が今一つ掴めない。特に本作では学園のアイドルの攻略に着手するわけだが、本作のみのプレイでは「遂に」という感覚は味わえない。キャラの魅力の低下を引き起こす一因となっているが、バラ売りが前提のシリーズだけにこれは避けられない課題。 |
初稿:2005.06.14 |
らぶフェチ 〜フェラチオ編〜 |