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| ◆ 舞台 ◆ |
| 私立「二条学園」に通う主人公「葉山圭介」は、母と妹の３人暮らし。そこへ両親を亡くした一つ年上の従姉が居住先のアメリカから帰国し、葉山家の新しい家族として共に生活しつつ、同じ学校へ通うことになった。 ゲーム内の期間は月曜日から始まる実質約２週間。移動場所は自室やリビングといった自宅内と、教室やプール等学園内の各所。 |
| ◆ ターゲット ◆ |
| 攻略可能な女性は５人。内訳はメインヒロインの従姉と、義母、義妹、幼馴染、女教師が各１名ずつ。主人公のカラまないＨシーンも数点あり。 Ｈシーンは全て和姦。回数は１人に付き10回前後となるが、サブの女教師は4回。その他にも、各女性に主人公の「妄想」Ｈシーンが用意されている。Ｈシーンは中盤から後半に集中しており、そこまでのエロを「妄想」で補完する形。ただし妄想シーンに関しては、フィニッシュ描写はあるものの、肝心の画はフェードアウトで終わってしまう。 口淫はそれなりに揃っているが、パイズリや異物挿入、輪姦等の数は少ない。淫靡さは十分に出ているものの、シチュエーション自体にそれほど過激なものはない。 主要なＨシーンには、アイコンクリック方式が導入されている。３段階のステップを経てようやく本番へと至るが、アイコンの対象範囲の小さい箇所は狙い辛く、結局コマンド総当りになりかねないので、ここは素直にヒントモードを使うべき。 |
| ◆ システム ◆ |
| 各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ（音声履歴有り）、スキップ（既読・未読判別可）を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全100箇所のサムネイル・コメント付で、クイックセーブ・ロードも出来る。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整も可。ディスクレス起動は不可で、起動時に毎回メディアチェックが行われる。 |
| ◆ シナリオ ◆ |
| マルチエンド形式のAVGで、エンディングは12種類。基本は女性１人に付き、「BAD
END」を含む３つのエンドが用意されているものの、女教師の個別エンドやハーレムエンドは無い。 ほぼ一本道のストーリーで、最後に個別エンドへ分岐する仕組み。ただしフラグ立てはかなりシビアで、序盤から狙った女性に的を絞った選択をし続けなければならない。そのため他の女性のエンドを目指す場合は、再び序盤からやり直さなくてならず、結果的に共通シーンが非常に長くなっている。 いきなり現れた魔性の従姉によって、貞淑な母が、初心な妹が欲望の塊に変えられて、いつしか家中に誰かの喘ぎ声が響き渡るようになってしまう。そしてその魔手は純情な幼馴染にまで及び始める。 |
| ◆ 総評 ◆ |
| 【リニューアル作品】 本作は1996年11月にPC98版が発売され、翌97年6月にはWindowsへと移植された『魔性の貌』のリメイク。旧作の大きなマイナスポイントだったシステム周りは大幅に改善され、使い勝手は良くなった。シナリオの修正も行われ、エンディングやメインヒロインの名前等も変更されたが、ストーリーやセリフはほぼ旧作のまま。また原画も新たに描き起こされて一部別人の様になってはいるが、基本的には旧作のイメージを崩さないように配慮されている。 一方でフルボイス化も行われたが、実はPC98版の時点で既にパートボイス仕様だった。しかしさすがに声優陣は入れ替えられている。 【未完OVA】 2004年5月にディスカバリーより『魔性の貌 第１話』が発売された。しかし2005年に原作がリメイクされたことを受けてか、現在に至るまで第２話以降のリリースは行われていない。 タイトル通り旧作をベースとした内容であるため、キャラ設定等本作とは異なる部分がある。特にメインヒロインの女王キャラが強調されており、かなりサディスティックに。冒頭からＨシーンが続き、エロ度は高めだが本番は１回のみで、作画レベルは並程度。
到底女子高生とは思えない妖艶さで、男女問わず魅了して行くヒロイン。たった１人女性が加わっただけで、それまでごく平和だった家庭が徐々に崩れて行く描写はまずまず。在り来たりなハッピーエンドを設けず、最後まで壊れた世界観を貫いた所も製作者の拘りが感じられる良点。 |
| 初稿：２００８.０６.０１ |
NYMPHOMANIA |