::: エロゲーの殿堂 ::: |
◆ 舞台 ◆ |
小さな町にある個人経営「山科医院」の勤務医で、遠縁にあたる叔父の家に同居している主人公「西京克彦」。転勤してから半月が経過し、いよいよ本格的にこの町の女性達を毒牙にかけるべく蠢動を始める。 ゲーム内の期間は、本編が最長で15日間。移動場所は自室と病院を中心に、保育園や神社、繁華街等の市街一帯となる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は大量22人。内訳は三姉妹(清楚、高飛車、ロリ)、熟女1、メイド1、入院患者1、ナース3の以上9名がメインキャスト。その他にサブキャストとして、眼鏡2、褐色1、女子高生2、妊婦1、巫女1、女医1、保母1、女教師1、未亡人1、双子1組となる。巫女は一人二役(男・女)であり、実質は23名。 Hシーンはほぼ陵辱で占められており、和姦はごく一部。回数はメイン9名が各3〜8回とかなりバラ付きがあり、サブは1〜2回程度。シチュエーションは多様で「フェラ」「パイズリ」は勿論の事、「コスプレ」やSM系の「縄縛」「浣腸」「蝋」等のマニアックなものまで用意されている。その他にも「母子丼」や「双子丼」、「3P」「4P」「輪姦」といった多人数プレイも多い。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット256)。画面効果の調整や直前の選択肢に戻ること、ディスクレス起動も可。シーン回想はサムネイル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。 本作には「鬼医者モード」が搭載されている。これはストーリーをツリー型で表示し、ワンクリックで「各女性の個別シナリオ」や「エンディング」の閲覧を可能にした、いわばEASYモード。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは5種類。三姉妹には個別エンドが用意されているが、他のメインキャストは一まとめにされたエンドが2種類あるだけで、サブキャラにはエンドすらない。その他にエンドCGの無いバッドエンドもある。 難解な選択肢もなく、移動場所の選択時には目安となる「鬼」マークが出現するなど、割合スムーズに進められる。その上救済措置として前述の「鬼医者モード」も用意されているので、難易度は相当低く抑えられている。 基本的には、館内あるいは病院内で狩りを行うルートと、末妹を入院させるルートの3つに分けられる。各ルートの進行途中に、街中に出てつまみ食いをするという形。 |
◆ 総評 ◆ |
【役割分担】 本作には総勢22人もの女性が登場する。プレイヤーの幅広いニーズに応えるための一つの方法ではあるが、超大作でもない限り、22名それぞれのキャラ立ては難しい。 そのため、並程度のボリュームしかない本作では、メインとサブに女性達を振り分けている。サブの方はキャラ付けを犠牲にし、Hシーン回数も抑えるなど、あくまで添え物扱い。一方でメインは、Hシーンや会話の回数を増やし、自分の娘を平然と主人公に売る母親など、ごく一部には濃いキャラ付けをした。 全員に満遍なく薄いイベントを用意して総崩れになる危険を回避するため、大半を切り捨ててコアを確立した人物構成。 【幼女と鬼畜】 本作は2002年4月に発売された『鬼医者』の廉価版。メディアをDVD-ROM化した以外に変更点は無く、内容は全く同じ。本作はロリを前面に押し出した構成であり、再販に当たっては修正されたが、元はパッケージ画も中々衝撃的な末妹のロリ画だった。(→参照) 変態主人公を嫌う女性が大多数を占める中で、末妹だけが積極的に擦り寄ってくる。無論主人公はそんな事もお構いなしで末妹を毒牙にかけるが、それでも彼女の主人公に対する健気な想いは変わらない。やがて主人公もその想いに心を打たれて・・・という展開となり、鬼畜メインの本作で唯一主人公が改心するのはこの末妹ルート。 Hシーンの最多回数こそ、新パッケージに登場したナースが上回ったものの、上記の点や公式サイトのDL用壁紙についても、ロリキャラは別格扱いされている。
病院物ではあるが、射程範囲がかなり広く、街中の至る所で魔手を伸ばす事になる。立ち画とイベント画では画風が変わってしまう点などのマイナス面もあるが、2800円という値段を考慮に入れれば、ヌキゲーとしてはお値打ちな一品。 |
初稿:2005.12.22 |
鬼医者
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