::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
主人公は自分付きのメイドが晒す無防備な態度に、日々悶々とした思いを募らせ、あらぬ妄想を抱いている。やがて耐え切れなくなり手を出してしまうが、妹も同じくそのメイドを狙っていた。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は選択ストーリーによって異なり、屋敷内やプールサイド、病室など。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は3人。内訳はメイド、ナース、妹が各1名ずつ。ただし女性の名前は全員「朝倉こより」で統一されている。 Hシーンは全体的にやや陵辱寄り。回数はメイド24回、ナース20回、妹27回。「フェラ」「アナル」「パイズリ」といった基本項目から、「SM」「レズ」「3P」等ハードなもの、さらには「獣姦(犬)」や鰻を使用するマニアックなシチュエーションも用意されている。 まず狙った部位にマウスを合わせ、コマンドを選んだ後にマウスホイールを転がすというのが、Hシーンにおける基本的な流れ。同じ場所にある小道具を探し出すと、コマンドも増える。 SM系の小道具として「口束具」が登場する。女性を天井から吊り下げ、口束具を装着させた上で口淫に及ぶという中々のハードプレイ。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、画面効果等の調整を搭載。随時ロードは可能だが、セーブは特定の場面に限定される。スロットはサムネイル表示付で全18箇所。プレイ中に「ナビ」をクリックすると分岐の条件が表示され、さらにフローチャートによって現在位置を確認する事も出来る。サムネイル付のシーン回想は、ストーリー中の様なマウスによる指示は必要無く、ボタン操作によるカスタマイズ済み。ディスクレス起動は不可。 アニメーション追加データとキャラクター追加データが公式サイトで配布されている。追加されるキャラは『Sexyビーチ』の「渚」と、『A-GA』の「フィー」の2名。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のSLGで、エンディングはバージョン違いも含めると53種類。とは言え、これだけ数があってもロクなエンディングが無い。 ストーリーは3人の女性ごとに独立しているオムニバス型。最初に女性を選び、次に「おっぱい」を中心とした女性のカスタマイズをする事になる。主人公の体型も「スマートorマッチョ」「中肉中背」「デブ」の3種類から選択可能で、ストーリーによっては女性(女主人公)も選べる。 物語はあって無きが如しの内容。あくまでコスプレによるシチュエーションが主で、ストーリーはその味付けに過ぎない。選択肢こそ無いものの、ストーリーは毎回2択の要領で進行して行く。 |
◆ 総評 ◆ |
【おっぱいスライダー】 本作は『おっぱいスライダー2』という事で、例によって先行ダウンロード版『おっぱいスライダー1.5』が公式サイトで無料配布されている。当初は無印の『おっぱいスライダー』だったが、後にアクションを追加した「Ver1.5」へとアップグレードした。 5箇所の場所移動が可能で、それぞれポーズが異なる。お触りは胸のみだが、「揉む」「摘む」「弾く」などの悪戯が出来、乳首の露出もある。ウリである胸のサイズの調整機能も搭載。 【進化するスライダー】 既発作の『人工少女2』で導入された胸のスライダー調節を、本作では更に発展させた。基本となる「大きさ」は爆乳を超えた「化け物サイズ」から、貧乳まではいかないが小ぶりな「微乳サイズ」まで選択の幅を持たせてある。その他に「形状」や乳頭の「角度」、加えて乳首の「長さ」「太さ」「種類」まで細かな調節が出来るなど、トコトン胸に拘った構成。一方で、女主人公を選んだ場合も胸の「大きさ」だけは変更できるが、その点をHシーンに生かし切れていない。 胸だけではなく、衣服の透過度もスライダーによって調節可能。
スライダー調節機能を突き詰めただけではなく、マルチエンドを導入したり、マウスホイールに重点を置いたりと挑戦的な試みが行われている本作。しかしマウス操作による視点変更にはやや難があり、また肝心のHシーンでもフィニッシュ時の描写が弱いなど、次回作への課題も幾つか残された。 |
初稿:2006.11.17 |
おっぱいスライダー2 |