::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
日本でも屈指の大企業「燐堂グループ」の継承者である主人公「燐堂直人」。一族にかけられた呪いを「緋ノ月祭」までに打ち破るため、「緋月家」の4姉妹を孕ませるべく彼女達と共同生活を送る事になった。 ゲーム内の期間は1年近く経過する場合もあるが、実働は最長で21日間。移動場所は緋月家を中心に、学園や繁華街など。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は4人。内訳は長女(人妻・従順)、次女(女教師・ツンデレ)、三女(同級生・清楚)、四女(下級生・天然)の4姉妹となる。 ややレイプ紛いのシーンが1つあるものの、Hシーンは全て和姦。回数はバージョン違いも含めると、メインヒロインである三女が30回以上と大きくリードし、他の3名は11〜18回。「孕ませる」という縛りがあるため中出しが多くなっているが、フェラやパイズリ、アナルといったシチュエーションも用意されている。その他に「放尿」「縄縛」「搾乳」や、「犬プレイ」「挿入したまま手押し車」といったマニアックなものから、3P・4Pといった多人数プレイもある。 濃いエロはハーレムルートに集中。主人公に音声は無いが、Hシーン時ではAV男優ばりによく喋っている。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは無く、直接ファイルとして保存する拡張方式。事実上は無限にセーブ出来るものの、上書き時などでの使い勝手は悪い。 テキストは瞬間表示に固定されており、マウスホイールにも対応している。画面効果の調整も可。シーン回想はサムネイル・タイトル付だが、一般シーンと一緒に収録されているため、どれがHシーンなのかは分かり辛い。また「チャージ式DVDレスプレイ」と称しており、初回起動時の認証後はディスクレス起動が可能となるが、何回か起動すると再びディスクを要求して来るため実質的には不可。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディング数は6種類。女性1人に付き1つのエンドとハーレムエンド、その他に誰とも結ばれずに終わるバッドエンドもある。 特定の女性に狙いを定めて追い続ければ難なく個別エンドには到達できる。ハーレムエンドは1つだが、途中のルートは2種類設けられている。ただしハーレムルートと言っても、いきなり3人の中から誰を選ぶかという展開にはならず、鮎美路線が基本となる。 4姉妹の内、未婚の3人が住むマンションに居候して後は好きなだけ抱き放題。このいかにも非現実的な背景設定からスタートする本作。しかし蓋を開けてみれば、事情を知った3人からはドン引きされるという、そのリアクションは意外にも現実的。 |
◆ 総評 ◆ |
【妊娠ADV】 目的が種付けとあって、自然と内容はエロ一辺倒になりがちだが、本作ではルートを大きく2つに分ける事で、純愛面との両立を図っている。 個別ルートではかなり強引ながらも、主人公は女性に愛されようと色々努力している。そして本当に心が通じ合った時に本来の目的である受精に成功するという形。更にその後も3ヵ月後、9ヵ月後、そして出産時とショートエピソードを挿入してキレイにまとめ上げた。 一方ハーレムルートでは、主人公はひたすら種馬として奔走し、受胎後であろうとエロの手を緩めないというハード路線。 【Cheap & Nasty】 2005年1月に本作のFDとなる『燐月ミニファンディスク』が発売された。しかしその内容はと言うと、アフターストーリーや追加ストーリー等は一切無い。壁紙やCG回想機能などの収録にとどまり、さすがに“ミニ”ファンディスクと名乗るだけあってややお粗末な仕上がり。 過去の作品から続く同社のファンディスクの悪しき伝統が、残念ながら本作でも守られた格好。単なるオマケ以上のものがFDに求められている今、この方向性は大いに疑問。
最初は単なるお役目として、女を好き放題抱けるのでラッキー程度しか考えていなかった主人公。しかし女性達と愛を育む内に徐々に父親となる自覚も芽生えて、最終的には受胎を心底喜ぶ事になる。 |
初稿:2006.05.14 |
燐月-リンゲツ- |