::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
本土を離れ、ド田舎の生まれ故郷「木見影島」に帰って来た主人公「緋村和樹」。新しく「姫有里学園」へ編入されることになり、そこには幼馴染ほか懐かしい女性達が待っていた。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は自室を中心として、教室や鈴蘭畑など。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は5人。内訳は全員女子高生で、同級生2(幼馴染&クール)、上級生2(眼鏡&高飛車)、下級生1。下級生はアンドロイドだが、見た目には人間との違いはほとんど分からない。 Hシーンは全て和姦。回数は各女性に付き10回。シチュエーションは全女性共通で、「愛撫」「キス」といった前戯系、「寝位」「座位」「立位」の本番系、「69」「パイずり」の奉仕系、「おしっこ」「ソフトSM」「逆拘束セックス」のややマニア系に分類される。 また、3Pのシチュエーション(全6パターン)も全女性共通だが、組み合わせは自在。「2人愛撫」「3Pフェラ」「3Pセックス」といったオーソドックスなものから、「レズ」「2人おしっこ」「3Pフタナリ」のマニアックなものまで用意されている。 場所は「教室」「部屋」「プール」「川辺」等、全8箇所から選ぶ事が出来るものの、内容そのものはどこを選んでも変わらない。 Hシーンの前には衣装やアクセの選択が可能で、購入するごとに増えていく。しかし折角購入しても、好感度が低いと嫌がって着てくれない。Hシーンでは「半脱ぎ」や「全裸」などの調整が出来る。発射場所も中と外を選択可で、外を選んだ場合は水鉄砲の様に任意の部位にぶっかけられる。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴無し)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能(スロット50)。テキストはマウスホイール対応で、画面効果等の調整も出来るが、ディスクレス起動は不可。 担当声優の各種インタビューも収録。公式サイトのメール会員に登録すると、追加衣装をダウンロード出来る。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは5種類。女性1人に付き1つのエンドが用意されている。シナリオはオープニング以降、女性ごとに独立しており、「序章」「第1話」「第2話」「第3話」で終わる全4部構成。特にルートが固定されるわけでもなく、自由自在に各女性のシナリオを行き来できる仕様。 各女性とのHを重ね、特定の条件を満たすと新たなHのバリエーションが増えて行く仕組み。しっかり女性を感じさせればそれに応じて「ポイント」が与えられ、衣装・アクセサリーの追加や、自分自身のスキルアップも出来るようになる。 |
◆ 総評 ◆ |
【トゥーンレンダリング】 本作に採用された「リアルタイム3Dアニメシェーダー」。要するにアニメ画を3Dで表現したものであり、Hシーンは勿論の事、イベントシーンや会話シーンまでも3Dキャラが引っ切り無しに動く。また、その会話シーンではキャラクターのみならず、3Dで描画された背景までも頻繁にスイッチングするなど、立体感抜群の仕上がり。 しかし当然ながら要求されるマシンスペックは高めで、少なくとも推奨される動作環境を上回っていないと、会話シーンではテキストとキャラの動きのテンポがズレまくる。さらにウリである前述の「3Dアニメシェーダー」を誇示するかの如く女性の胸は激しく揺れまくり、過剰演出気味になっている。 【まだ進化の最中】 元は姉妹ブランド「TEATIME」のお家芸でもあったトゥーンレンダリングを導入した本作。やや方向性は異なるが、これまで培ってきた3D技術もキチンと生かされている。 しかし一方で、Hシーンに豊富なバリエーションを用意したものの、キャラごとの差は無いに等しい。かろうじてセリフ等に違いは見受けられるが、基本的には同じパターンが繰り返される。また獲得ポイントに応じて衣装を増やしたり、自らのビルドアップも可能といったやり込み要素も用意されているが、逆にお手軽Hを求めるプレイヤーにとっては無駄に高いハードルとなってしまっている。
単なる抜きゲーからの脱却を目指し、ストーリー面にも力を入れた本作。残念ながら今回は並程度の出来に終わってしまったが、人気作の第2弾・第3弾をリリースする一方で、時に野心作も発表するそのチャレンジングスピリッツこそがメーカーの持ち味。 |
初稿:2007.09.20 |
すくぅ〜るメイト |