::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
超難関資格である「特別高等人」を目指す主人公「森田賢一」。最終試験場として選ばれた片田舎の町で、当地の学園に編入して学生生活を送りながら、最後のテストのクリアを目指すこととなった。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は校舎や学園寮、商店街等の町一帯となる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は4人。内訳は活発、委員長、内気、姉が各1名ずつ。Hシーンは全て和姦。回数は1人に付き1〜2回。シチュエーションはごくノーマルだが、1シーンだけ足コキあり。女性陣は全員処女だが、フェラはほぼ毎シーン用意されている。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全150箇所のサムネイル・コメント付で、データ保護の指定も出来る。オートセーブも可。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整も出来るが、ディスクレス起動は不可。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは9種類。基本は女性1人に付き1つの個別エンドと、みんなで仲良く暮らすハーレム(?)エンドであり、その他は各種バッドエンドとなっている。 ストーリーは全5章に分かれており、各章ごとに対象となる女性の抱える問題を解消して行くことになる。特定の女性に狙いを絞った選択をすれば、最後に個別エンドに分岐するという流れ。そのためどの女性を選ぶとしても同じイベントを消化しなくてはならず、必然的に共通シーンが非常に長くなっている。 最難関の試験を突破するまで、あと一歩という所に上り詰めた主人公。その最終試験場は、何の因果か幼少の頃に暮らしていた懐かしい古里。かつて友人達を裏切って町を脱出して以来の、7年ぶりの帰郷となった。 |
◆ 総評 ◆ |
【一流への道】 本作の舞台となるのは現代の日本とは似て非なる、通称「車輪の国」と呼ばれる架空の国家。この国では教育刑論に基づき、犯した罪に応じた罰を与え、一般社会生活を送らせながら罪人の更生を図る。そのため彼ら罪人達を特別高等人が常時監視しつつ更生へ導くという、およそ強権国家でしか運用出来ないシステムではあるが、犯罪者の更生プログラムとしては一見理想的にも思える。 しかしストーリー中で主人公と係わる罪人達は、そもそも犯罪と呼べるほどの罪では無かったり、それ以前に冤罪であったりと、既にこのシステムの破綻している様子が描かれている。 主人公自身もこのシステムに大きな疑問や懐疑の念を抱いてはいるが、ある理由のため、このプログラムを忠実に実行し、かつ守護する最高峰の番人である特別高等人を目指して行く。
【ファンディスク】
最大の難点である共通シーンの長さも、実質一本道のシナリオだと捉えればやむ得ないか。複雑で説明の面倒な背景設定ではあるが、そこを上手くストーリーに組み込んでプレイヤーを作品世界に引き込む構成はお見事。ヒロイン達が霞むほど「法月」のキャラが立ってしまったが、その点も巧みにファンディスクで回収している。 |
初稿:2009.05.01 |
車輪の国
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