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真説 猟奇の檻

閉鎖空間、消えた足取り、浮き上がってくる人間模様、非日常への変貌…
新たなる謎…新たなる真実…そして新たなる結末…
あの猟奇の檻が真説となって帰ってきた!
シナリオの大幅加筆に加え、マップモードなど様々な仕掛けを追加。

至極のサスペンス&ミステリーの決定版!

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Baa Caa Ba B Baa Ba 74 B
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:CALIGULA
:2004.12.17(Fri.)
:\8,800-
:佐野一馬
:横田守
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:○
:○
:謎,館,探偵
:初夏
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/2000/Me/XP
:PentiumV500MHz以上(推奨700MHz以上)
:64MB以上(推奨256MB以上)
:倍速以上
:640×480,HighColor以上(推奨FullColor以上)
:1.1GB以上
 
◆ 舞台 ◆
 全国展開する大手「零式百貨店」の1つ、「台東支店」で働く25歳の主人公「四宅邦治」。ごく普通のサラリーマン生活を送っていたが、突然「本店総務部」への転勤の辞令を受け取る。本来なら異例の出世コースであるはずなのだが…。

 ゲーム内の期間は最長で9日間。初日と最終日を加えれば計11日間となる。移動場所は主に店内各所となるが、時には病院やレストラン等に外出する場合もある。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は16人。ストーリーに深く係わるメインキャストが7名で、他はサブ要員。熟女から女子高生までバリエーションは豊富。
 Hシーンはメイン・サブ関係なく、女性1人に付き2〜4回。ゲームタイトルからして陵辱が多いかと思いきや、意外にも和姦の方が圧倒的。アナルや縄縛といった特殊なシチュエーションはごく僅かで、フェラやパイズリという基本事項を押さえた構成となっている。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、オートモード、過去ログ(音声履歴無し)を搭載し、ディスクレス起動も可。随時セーブ・ロードは可能(スロット3996)だが、一部不可のシーンもある。また、テキストスピード調節(3段階)も可能だが、瞬間表示は出来ず、速読型のプレイヤーは常時ダブルクリックを強いられる。
 シーン回想にはエンディングも登録されるが、グッドエンドのみでバッドエンドは登録されない。

 「ZMSシステム」という複数回プレイに対応したサポートシステムや、アップデート後のヒントモードなど、高い難易度を緩和するための措置も採られている。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディングは12種類。基本は女性1人に付き1つであり、加えて全ての謎が明らかになるトゥルーエンドがある。その他にバッドエンドも多数用意されている。
 クォータービューのMAP移動を採用しているが、会話シーンは通常のAVGと同じ。店内を歩き回り、手掛かりや証拠を集めて失踪事件の真相を暴く事が主目的となる。しかし移動場所や登場人物が多く、フラグ管理も極めてシビアなため、その難易度は天井知らず。またデストラップも多く、不用意あるいはふざけた選択も許されない。最後に任意の犯人を指名するためにはある程度の条件が必要で、事前に対象者の証拠集めをしておかなくてはならない。
 真相解明が中途半端な形でも、特定の女性との好感度が高く、イベントを消化しておけば一応のグッドエンドには到達できる。

 サイコロを転がしただけの入社試験の成績が、なぜか創立以来の最高得点をマークしてしまい、続発する失踪事件の極秘捜査を単独で任されてしまった主人公。地道に情報収集をする内に、主人公に協力を申し出る者や誘いをかける者も現れ、事態は益々昏迷の色を深めて行く。
 
◆ 総評 ◆
【普通の人】
 本作の主人公には、難事件の真相究明という大役が与えられているものの、多くの探偵物にみられるような切れ者では決して無い。そのため主人公の推理や洞察がプレイヤーを上回る事は無く、プレイヤーの方が主人公を真実まで導いてやらなければならない。
 切れ者主人公の鮮やかな推理ショーをただ眺めるのではなく、無能でも切れ者でもない平凡な主人公を用意し、プレイヤーに謎解きの余地を残したのは、推理物として巧い人物設定。

【大幅進化】
 本作は1995年8月に日本プランテックよりリリースされたPC98版『猟奇の檻』のリメイク。システム周りを始めとして、CGの描き直しやフルボイス化等、大幅に修正されている。
 シナリオについては、ベースはPC98版と同じだが、真相に至るまでの過程にはかなりヒネリが加えられている。特に終盤に入ってからは二転三転し、トゥルーエンドに至ってはもはや全くの別物に仕上がっている。また登場人物やイベントも大量に追加された。
 主に犯罪に加担した人物達の背後事情が詳しく描かれるなど、さすがに「真説」と銘打つだけあって、キャラの掘り下げがより深くなっている。 

 

 Hシーンへの導入部分はかなり唐突だが、基本となるシナリオはよく練られており、原作(PC98版)のイメージを崩す事無く、見事に蘇らせた。真相解明のシーンでは、原作には無かった本当の「檻」の正体が明かされている。
 また『猟奇の檻 第二章』の主人公でもある「斉藤」の出番が増え、そして重要な役割を与えられた点は、本作同様のリメイク作『真説 猟奇の檻 第二章』の登場を予感させるのに十分な演出。
 (追記:2009年5月1日『真説 猟奇の檻 第2章』発売)
 

初稿:2005.11.11

真説(しんせつ) 猟奇(りょうき)(おり) First Chapter:Zeroshiki Department store

 

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