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そらのいろ、みずのいろ

夏休みに入ったというのに補習授業を受けるはめになった主人公「最所弌」。
彼と一緒に補習を受けるのは、ちょっと周囲から浮いている転校生「水島朝」。
同じ水泳部員なのにあまり親しくなかった彼女。
せっかくだからとあれこれ話しかける弌だが、朝の反応はちょっと冷やか。

一方、部室でひとり彼らの補習明けを待つ水泳部員「海野十三」は、
畑の世話をする園芸部の「空山菜摘芽」の姿を見かけ、そして彼女に一目惚れしてしまう。

補習と水泳部の練習(といってもただ遊んでいるだけ)の日々・・・。

そんなある日、菜摘芽が畑で獲れた野菜を持って、一緒に食事しないかと水泳部を訪れる。
そしてその日を境に、弌・十三・朝・菜摘芽、四人の男女の熱い夏の物語が始まる。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Caa B Caa Ba Caa Ba 64 Caa
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:Ciel
:2004.06.25(Fri)
:\8,800-
:嘘屋 佐々木酒人
:Tony
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:×
:○
:学園
:夏季
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/2000/Me/XP
:PentiumU300MHz以上(推奨PentiumV500MHz以上)
:64MB以上(推奨128MB以上)
:2倍速以上(推奨8倍速以上)
:800×600,HighColor以上(推奨1024×768,FullColor)
:1.5GB以上
 
◆ 舞台 ◆
 県立「東台校」2年生で水泳部所属の主人公「最所弌」は、夏休み中に2人だけの赤点教科の補習を受けている。出席しているのは同じく水泳部の同級生で、これを機に仲良くなろうと声をかけてみた。

 ゲーム内の期間は7月22日から9月1日までの約40日間。移動場所は部室とプールを中心として、友人宅や海岸など。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は、メインヒロインとなる同級生(巨乳&微乳)2名のみ。Hシーンは全て和姦で、回数は両者合わせて69回。中には3P&4Pも含まれている。「フェラ」「パイズリ」「アナル」といったシチュエーションは押さえられているが、あまりマニアックなものはない。
 ゲームスタートから最初のHシーンまで24日もかかるのが特徴。しかし解禁後は尺も長く、テキストも濃いHシーンが頻繁に発生する。ところが肝心のCGは使い回しが非常に多く、折角のエロさを削いでしまっている。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットはサムネイル・コメント付の全100箇所で、10スロットを使い切った時点で次の10スロットが現れるという仕様。画面効果の調整やBGMのフェードもできるが、ディスクレス起動は不可。シーン回想はタイトルのみでサムネイル表示は無いが、回想途中でも選択画面に戻れる。
 全体的にレスポンスが鈍く、特にスキップ時の速度が遅い。アップデートすれば「非表示スキップ」が使用可能になる。
 
◆ シナリオ ◆
 マルチエンド形式のAVGで、エンディング数は4種類。女性1人に付き2パターンのエンドが用意されている。その他に、男2人との組み合わせが異なるだけのバージョン違いもあり。
 ストーリーは中盤までほぼ一本道の展開。どちらの女性を選択するかでその後が変化するものの、内容自体は余り変わらない。特定の条件を満たすと、タイトル画面に「Both Side」が現れて、2つのルートを1周で回れるようになる。

 基本的に第三者視点から描かれており、主人公2人と女性2人との奇妙な青春模様を眺める格好。メインの主人公は、ある理由から意識的に妙な言葉遣いをするなど、キツいキャラを演じている。
 
◆ 総評 ◆
【Strange Paradise】
 待望の初H後は、前半とは打って変わってテンポ良く恋人とのアツイHシーンが続いて行くが、本作はそれだけにとどまらない。徐々に親友の彼女と自分の彼女をスワップしようという流れになって行く。
 そういうルートもあるという事では無く、むしろ4人が恋人をシェアリングし、最後に用意されている「秩序ある乱交」を経て初めてトゥルーエンドを迎える事が出来る。逆に、スワップなんて冗談じゃないとばかりに恋人一穴主義を貫けば、バッドエンドに近いノーマルエンドにしか到達出来ない様になっている。
 まずスワッピングありきという、純愛和姦路線としては驚愕のストーリー内容。

【The End of Summer】
 田舎の学校の夏休みが主舞台とあって、夏のイベントが目白押しの本作。普段はプールサイドでまったりと過ごしつつ、その他にキャンプやバーベキュー、海辺でのバイトや「ふんどし夏祭り」など盛り沢山の内容。主人公達は水泳部員だが、特に大会や何かしらのビッグイベントに向けて突き進むといった事も無い。その場のノリや思い付きでの行動に終始しており、実にゆったりとした日々を送っている。
 しかしそんな緩やかな時間の流れも夏休みと共に終わりを迎え、同時に4人の奇妙な関係も幕を閉じる。かなり長めとも思えるスパンをとる事によって、去り行く夏の独特の 寂寥感を演出した。

 

 上述のHシーンばかりでなく、通常のイベントシーンでも明らかにCGが足りていない印象の本作。使い回しや黒画面の多用はやはりマイナスポイント。また、後半の特異な展開に説得力を持たせるためか、4人の関係を描く前半が異常に長く、そこに今一つ面白味を持たせられなかったのも辛い所。
 

初稿:2006.07.07

そらのいろ、みずのいろ

 

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