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臭作 DVD-ROM版

あの「臭作」がDVD-ROMで再光臨!

とある音楽学院の女子学生寮。そこに偽の管理人として潜り込んだ、天下御免の鬼畜男[臭作]。
彼は自らの容姿も省みず、平凡な管理人を装いながら、密かにある計画を思いつきで企てていた…その計画とは、
[たくさんの写真を撮って女の子を脅しちゃうぞ、作戦]。
あなたはこのイヤな野郎[臭作]を操り、ゲームをいやいや進めていくことになります。
妄想と現実が交差する陵辱の宴に、あなたは一体何を見るのでしょうか・・・。

公式サイトより

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Ba B Ba Ca Ba B 68 B
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:elf
:2001.10.26(Fri.)
:\8,800-
:蛭田昌人
:堀部秀郎
DL版あり
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:○
:○
:−
:陵辱,館
:−
 
OS
CPU
メモリ
DVD-ROM
解像度
HDD
:Windows98/2000/Me
:Pentium200MHz以上(推奨PentiumU300MHz以上)
:64MB以上(推奨96MB以上)
:倍速以上
:640×480,256色以上(推奨800×600以上)
:150MB以上
 
◆ 舞台 ◆
 「粛正音楽学院」女子寮の管理人として潜り込む事に成功した主人公「臭作」。その目的は、目を付けた寮生達を陵辱する事にあった。管理人に成りすましてから1ヵ月が経過し、遂に計画を実行段階へと移す。

 ゲーム内の期間は土曜日の17時から始まり、月曜日の5時までの実質一日半となる。移動場所は、寮生の部屋や脱衣場といった寮内の各所に限られる。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は8人。女教師1名を除き、後は全員女子高生。内訳は、高飛車、清楚、眼鏡(以上3年生)に、ボーイッシュ、ロリ系、ギャル系(以上2年生)となり、残る1人が1年生のメインヒロインという中々のバランス配分。
 Hシーンはほぼ陵辱で占められている。基本的には4種類の体位とフェラ、そして縄縛と剃毛を全員に行う事が可能。「臭作視点」と「プレイヤー視点」の2種類の構図がそれぞれのHシーンに用意されている。ただしメインヒロインのHシーンはバリエーション無しの1回限り。
 Hシーン自体は濃いものの、フィニッシュや汁描写は甘い。また、DVD版で追加されたHシーン(1つ)を除き、女性陣の局部はモザイク無しのツルツル仕様。
 
◆ システム ◆
 各種音量調節を搭載しているが、既読・未読判別は無く、スキップはCtrl強制。セーブは特定のポイントに限られ、ロードはタイトル画面からのみとなる。セーブスロットは当初1つしかないが、女性を攻略するごとに1つずつ増えていく仕組み(最大8)。過去ログやオートモードは非搭載で、ディスクレス起動も不可。
 盗撮シーンにビデオカメラを用いれば、ショートアニメを見る事が出来る。当該シーンは鑑賞モードには登録されず、スケジュール表から閲覧する事になる。また、フルボイス化に伴って臭作にも声が当てられたが、音声OFFは出来ない。
 
◆ シナリオ ◆
 一本道のAVGで、たった1つのエンディングに到達するまで延々とループし続ける仕組み。周回数はカウントされており、スケジュール表のデータも引き継がれて行くため、次第に女性達の動向が把握できるようになる。
 「盗撮AVG」と銘打たれている通り、ひたすら盗撮を繰り返して脅迫ネタを探す事がメインとなる。スムーズに脅迫ネタを回収して一定の条件を満たせば、1周目の終わりからでもエンディングへのルートに入る事は可能。しかし基本的には複数回プレイが前提となっているため、自力での全CG回収は結構骨が折れる。

 前作『遺作』の実弟であり、タイトル名でもある「臭作」が本作の主人公となるが、その臭作とプレイヤーが会話をしながらストーリーを進めて行くという一風変わったスタイル。そのためプレイヤーは、女性達と臭作との会話を第三者視点で眺める事になる。
 プレイヤーは臭作に指示を出して操っていくわけだが、その臭作自身も自我を持っており、時にはプレイヤーの指示を無視して勝手に動く場合もある。この辺りの微妙な関係が、エンドルートへの伏線となっている。
 
◆ 総評 ◆
【私にも敵が見える】
 ニュータイプばりの鋭い感性で、臭作の仕掛けた盗撮カメラを次々と撃墜するメインヒロイン「高部絵里」。そんな彼女に対して、いかに追い込みをかけるかが本作の真の目的。実際彼女を追い詰めない限り、エンディングに辿り着く事は出来ない。
 ところが苦労を重ねて彼女を追い詰めても、プラトニックなままエンドを迎えてしまい、肝心のHシーンは無い・・・というのが、1998年に発売されたCD版の話。それでも物語自体は綺麗にまとまっており、Hシーンが無くても特に違和感は無かった。
 しかしその後も絵里のHシーンを望む声は意外に強く、CD版より約3年後に発売された本作で、待望のHシーンが追加される事となった。ラストのオチはCD版と同じであるため、矛盾が生じないようにストーリーは微調整されている。

【OVAでも引っ張る】
 1999年4月にピンクパイナップルより『臭作 第一章』が発売される。その後『第二章第三章』とリリースされて完結したが、原作との整合性を重視したためか、絵里とのHシーンは無し。
 2000年7月には『臭作〜Replay〜 第一夜』が発売され、新シリーズがスタートした。翌年1月までに『第二夜第三夜第四夜』まで発売されて完結。3月には前シリーズと合わせた総集編『臭作SE-X FILE』がリリースされている。女性陣がかなり肉感的になるなど、作画レベルやエロ度は前シリーズから大きく上昇したが、ここでもやはり絵里とのHシーンは無く、そのガードの堅さを見せ付けた。
 そして2003年3月、『臭作〜Liberty〜 前編』として三度新作をリリース(後編で完結)。2001年発売の「DVD-ROM版(ゲーム)」で絵里のHシーンが追加された事を受けて、OVAシリーズでも遂に解禁された。と言うより、これまで引っ張り続けた鬱憤を晴らすかの様に、完全に絵里のHシーンのみに焦点を当てた構成。
 こうしてOVAも4年の月日を経て、ようやく終わりを迎えた。

 

 トゥルールートのためのプラトニックなキャラに過ぎなかった「絵里」が、いつの間にか難攻不落な鉄の女として話題になってしまった本作。しかし前述の「主人公≠プレイヤー」とした点や、単に陵辱ゲームとして終わらせなかった点などストーリー性は高く、さすがに16万本の売上(CD版)はダテではない。
 オーラスでは物語の世界を時間の流れから隔離していた大時計を取り除いたり、「企画・シナリオ・ゲームデザイン」のクレジットにプレイヤーの名前を表示するなど心憎い演出も用意されている。
 

初稿:2005.07.21

臭作(しゅうさく) DVD-ROM版

 

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