::: エロゲーの殿堂 ::: |
|
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
|
◆ 舞台 ◆ |
松笠市の私立「竜鳴館」2年生の主人公「対馬レオ」。気の合う友人達と日々ダラダラと過ごしていたが、ある日「鉄の風紀委員」と全校生徒に恐れられる女先輩に制裁を加えられ、過去の記憶が蘇った。 ゲーム内の期間は2005年5月23日(月)から始まり、最長で9月9日(金)までとなるが、日にちは飛ばしながら進行する。移動場所は自室や校舎内を中心として、市内の各所。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は7人。内訳は同級生4(幼馴染、高飛車、委員長、生真面目)と、先輩(従姉)、後輩(クール)、女教師が各1名ずつ。 Hシーンは全て和姦。回数は女性1人に付き4〜5回で、女教師は2回。フェラや69といった口淫系は全員に実装されており、その他にアナルやパイズリも有る。気の強い女性達が本作のターゲットとなるが、逆レイプの様なシチュエーションは無く、せいぜい主導権を握られる程度が数シーンあるのみ。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全190箇所で、クイックセーブ・ロードも出来る。テキストはマウスホイール対応で、画面効果の調整やディスクレス起動も可。 各キャラの誕生日にゲームを起動すると、起動ボイスが変化する。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングは11種類。基本は女性1人に付き1〜2のエンドとなり、その他は失恋する等のバッドエンド扱い。狙った女性を追い続ければ個別エンドに辿り着けるが、ルート分岐後も選択肢には注意が必要で、中には時間制限付きの選択肢もある。最初から攻略できるのは5名で、残る2名は条件を満たした後にルートが出現する仕組み。 ストーリーは全2部構成で、第1部は攻略対象が確定するまでの晩春〜初夏辺りまで。第2部は盛夏〜晩夏辺りまでを主にパートナーと過ごす。全体としては第1部を中心とした共通ルートが非常に長い。 本作は2005年8月にリリースされた『つよきす』のリメイク作品。システム周りの改善の他に、2006年5月発売のPS2版『つよきす 〜Mighty Heart〜』と、同年12月発売のFD『みにきす』で追加されたヒロインのルートを本編に組み込んでいる。 |
◆ 総評 ◆ |
【各種強気っ娘】 タイトル通り「強気っ娘」がウリの本作だが、特に全員がツンデレヒロインというわけではない。公式サイトのQ&Aにもあるように、本作には様々なタイプの「強気」な女性が用意されている。 融通がきかない堅物の女性や、普段はおしとやかを装っているものの真の顔はエグい性格の女性、あるいは単に口が悪いだけの女性など、一口に気の強い女性と言っても幅は広い。勿論、高飛車な生徒会長や典型的なツンデレタイプなど、ベタなヒロインも押さえてある。 【続々編】 2008年4月に本作の続編となる『つよきす2学期』がリリースされた。文字通り本作の2学期から始まるストーリーで、本作では誰とも結ばれずに終わった場合を前提としている。メインの声優陣は引き続いての起用となるが、肝心のシナリオ担当が変更されたため、本作の如きブッ飛んだキャラ同士の掛け合いを期待するのは禁物。 2011年3月にはさらなる続編『つよきす3学期』を発売。1学期も2学期も恋人が出来なかった状態で迎えるという前作と同様の設定。シナリオ担当は三度変更され、同じネタを引っ張り続ける難しい作品を上手くまとめ切ってみせた。
熱くなり過ぎず、さりとてクールにもなり過ぎず、常にニュートラルに生きることを信条とする主人公。その主人公を取り巻く男女問わず強烈な個性のキャラ達が、エキセントリックな言動で特異な世界を繰り広げる本作。日常会話から、ガンダムやスラムダンクなどパロディネタ満載の豪腕シナリオで、プレイヤーをグイグイとゲーム内に引き込んで行く。 |
初稿:2012.06.28 |
つよきす Full Edition |