::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
幅広い格闘技経験がありながらも中々それを生かす機会に恵まれず、時給のいいファミリーレストランでのアルバイトに精を出す主人公「あきら」。ところがそこへ、突如として得体の知れない集団が現れた。 ゲーム内の期間は不明。移動場所は「RISE」編がほぼ地底世界のみで、「IMAGINE」編は自宅と専門学校がメインとなる。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は6人。内訳はメインヒロインを含むファミレス店員が3名(眼鏡、クール)、専門学校生が3名(清楚、お姉系、妹系)となる。 Hシーンは陵辱と和姦が半々。回数は専門学校生が各2回ずつ、ファミレス店員は各2〜4回。陵辱シーンであってもハードなものは無く、Hシーン自体はほぼノーマル。 Hシーンのみならず通常シーンでも織り込まれているアニメーション。アニメの質はそれなりだが、単純動作も多く、フィニッシュまで描かれているシーンは少ない。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節を搭載し、随時セーブ・ロード(スロット10)も可能だが、再開はシーン冒頭からとなる。また「Repeat」ボタンを押してもシーン冒頭へ戻る。シーン回想はエンディングに到達すると閲覧可能になるが、Hシーンだけではなく、スタート地点からエンドまでを回想するという一風変わった仕様。 スキップはスペースキー強制で既読・未読判別は無く、アニメシーンで一旦ストップしてしまう。過去ログやオートモードも非搭載で、ディスクレス起動も不可。 |
◆ シナリオ ◆ |
本作には「RISE」と「IMAGINE」という独立した2本の作品が収録されている。マルチエンド形式のAVGであり、エンディングは「RISE」が8種類、「IMAGINE」が6種類で、中にはゲームオーバー扱いのバッドエンドも含む。 「RISE」は地底を舞台とした3DダンジョンRPG風の仕上がりだが、戦闘は最大で3回しかなく、レベルアップもしない。あくまで雰囲気を出そうとしただけの擬似設定。 「IMAGINE」は専門学校を舞台とした青春グラフィティ。ゲームが好きだからという理由で何となくコンピュータ科に入学し、さしたる目標も無く漠然とした日々を送る主人公。一方で3人の女友達は、それぞれの夢に向かって順調にステップアップして行く。そんな女性達と主人公の恋愛模様。 前記2作はストーリーも別々なら、原画もディスクも別々。本作は1995年12月にPC98で発売された作品であり、1998年2月には新カットと音声を追加してWindowsへ移植されている。そして2002年に「クラシックコレクション」として、価格を抑えて再販された。 |
◆ 総評 ◆ |
【Virginity】 うまく初Hに持ち込んだ清純系の彼女は、男性未経験者ではなかった。女性に対して処女性を求める主人公は、見えない過去の男に無益な嫉妬心を抱いて苦悩する。そして同性感覚で付き合っている女友達に悩みを打ち明ける事に。しかしその女友達もまた、以前から主人公に好意を抱いていた・・・。 上記のシーンはボリュームの薄い「IMAGINE」において、唯一の山場とも言える場面であり、主人公とその女友達の微妙な心の揺れ動きを描いている。結果的にはサラっと流れてエンディングに入ってしまうが、出来ればもう少し丁寧に描写して欲しかった所。 【なぜか続編】 ファミレスからいきなり地底世界へと舞台が移るという、ブッ飛んだ設定のもう一方の作品「RISE」。しかしストーリー上ではこれといった見せ場も無く、「IMAGINE」以上に取り留めも無いまま終わってしまう。 ところがその「RISE」の方には続編が製作されている。2000年1月に『VIPER GTB -RISE AFTER-』がリリースされ、サブタイトルの通り本作の後日談として物語が展開する。本作で導入された3Dダンジョンは不必要なまでに強化されているが、捕まったら即レイプというパターンも引き継がれている。
ストーリーだけでなく、Hシーンもまた両極端な2つの作品。「RISE」はもっぱら怪物達による陵辱だが、「IMAGINE」は純愛和姦路線で、痛がる女性のために途中で止める場合もある。 |
初稿:2005.12.08 |
VIPER-V16
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