::: エロゲーの殿堂 ::: |
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◆ 舞台 ◆ |
主人公「比良坂竜二」は、実験と称して女性を陵辱する事を趣味とする婦人科医。その趣味が発覚しそうになり、医療の表舞台から姿を消していたが、名門「聖ユリアンナ病院」から非常勤医師としての誘いを受ける。 ゲーム内の期間は、第1週日曜日から第5週日曜日までの約1ヵ月間。移動場所は病院内がメインとなるが、休日に街へ出かける場合もある。 |
◆ ターゲット ◆ |
攻略可能な女性は9人だが、メインはナース4と入院患者1の5人。他は医局長が1人、隠しキャラが3人となる。 Hシーンはほぼ陵辱で占められている。回数は1人に付き各6〜8回。「調教型」と謳っている通り、メインの5人を期限内で調教して行く事になる。ただし実行できる行為にそれほどバリエーションは無く、調教色は薄い。またフィニッシュ描写が弱く、大抵の場合はホワイトアウトして終わる形。 本作のHシーンはスカトロ系に力が注がれており、「材料準備」が終われば後はスカトロ一直線。浣腸は勿論の事、体内にビー玉や卵などを入れて排泄させるなど、マニアックなシチュエーションの目白押し。とは言え、噴射中の効果音は無く、排泄物も透明な浣腸液がほとんどで、生々しい画ヅラにならないように配慮されている。 |
◆ システム ◆ |
各種音量調節、オートモード、テキストスピード調節、音声リピート、過去ログ(音声履歴有り)、スキップ(既読・未読判別可)を搭載し、随時セーブ・ロードも可能。セーブスロットは全100箇所のサムネイル・コメント付で、クイックセーブ・ロードも出来る。テキストはマウスホイール対応で、直前の選択肢にも戻れる。画面効果の調整やBGMのフェード、ディスクレス起動も可。シーン回想はサムネイル・タイトル付で、回想途中でも選択画面に戻れる。 |
◆ シナリオ ◆ |
マルチエンド形式のAVGで、エンディングはバッドエンドも含めれば7種類。メインの5人について、各1つのエンドが用意されている。そして特定の条件を満たすと「TRUE
END」に到達する。 お昼の休憩中と仕事終わりの1時間を利用して女性達と会話を進め、脅迫ネタを握るまでが当初の目的となる。ただし最初から現れている女性は1人だけで、残る4人は病院内を徘徊して出会わなければならない。女性の出現場所にはサムネイルで顔が表示される仕組み。 脅迫ネタを握った後は呼び出して調教を行う事が可能となるが、次の段階に進むためにはイベントが必要であり、そのためにはやはり日常シーンで会話を進めなくてはならない。好きな時に呼び出して調教を行えるようになるのは、女性達の心情が「服従」となってから。 本作は1999年12月に発売された『夜勤病棟』のリメイク。フルボイス化や難易度の修正、一部「柔アニメ」の導入が行われ、特にシステム周りは大幅に強化された。注目はヒロインの追加。悪臭フェチの入院患者が新たに登場し、調教等のHシーンは4人のナースと同じボリュームが用意された。トゥルーエンドには絡まないが、物語には違和感無く溶け込んでいる。 |
◆ 総評 ◆ |
【超絶主人公】 いついかなる時も女性を陵辱する事しか考えていないという、かなり精神の病んだ本作の主人公。更衣室では下着ドロを働き、女子便所のゴミ箱からは使用済みのナプキンをテイクアウトするなど、その奇行は枚挙に暇が無い。さらに困った事に、自分が真性の変態であるという自覚も全く無い。 ターゲットとなるヒロイン達はおろか、病院中のナースからも危ない奴だと認識されているほど、常時変質者オーラを身に纏っている。それだけに陵辱系の本作では大車輪の活躍を見せる。この主人公無しでは物語が成り立たないほどの存在感。
【長編OVA】 注目の主人公は完全に狂人として描かれ、もはや原作を凌駕している。担当声優は郷野三郎(飛田展男)で、カミーユの片鱗はどこにも見当たらない程の怪演振り。まさにプロ声優の面目躍如。
既にファンディスクや『夜勤病棟・弐』『夜勤病棟・参』といった続編も製作され、今やMinkの看板タイトルにまでのし上がった本作。実写版までも製作され、遂には外伝とも言えるifストーリー『七瀬恋』も発売されるなど、その勢いはとどまる所を知らない。 |
初稿:2007.04.26 |
夜勤病棟
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