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ZENITH

静止画一切なし! 全画面がアニメーション!!

木星星域3307警備艇[ゼニス]。主人公はこの5人の女性だけで編成された特殊な警備艇の隊長[ヒロミ]である。
 ある日、警備艇ゼニスは半年前に消息を絶った貨物船マーメイドを発見する。
船体には外傷一つもないものの、マーメイドからは何の応答もない。
あらゆるセンサーにも何の反応も示さない……と、そのとき、わずかながら生体センサーに反応が……。
ヒロミは生体の確認と、マーメイド漂流の原因を突き止めるべく、部下とともにマーメイド船内へと進入するのだった。
果たして生存者はいるのか?
 マーメイド漂流の真相は……?

パッケージ裏より

ストーリー エロ 感動 システム キャラ ボリューム 総計 主人公
Ca Caa Caa D Ca D 40 Ba
 
メーカー
発売日
定価
シナリオ
原画
備考
:姫屋ソフト
:1994.11.11(Fri.)
:\7,800-
:岡嶋一人
:おおのつとむ
:−
 
ジャンル
音声
名前変更
修正ファイル
属性
季節
:AVG
:×
:×
:−
:謎,近未来
:−
 
OS
CPU
メモリ
FDD
映像
HDD
:PC-9800/EPSON PC
:Intel 80286以上
:640KB以上
:3.5"2HD 4枚組
:アナログディスプレイ必須
:ハードディスク対応
 
◆ 舞台 ◆
 星間警備艇「ゼニス」の隊長を務める軍人の主人公「ヒロミ」は、木星への帰還途中において、束の間の休息を自室で過ごしていた。そこへブリッジから緊急の呼び出しがかかる。

 ゲーム内の期間は不明。移動場所は主に「マーメイド号」内のブリッジやコンピュータールーム、医務室など。
 
◆ ターゲット ◆
 攻略可能な女性は4人。内訳はメインヒロインの隊長に、金髪(クール)、赤髪(ロリ系)、ショート(ボーイッシュ)となり、残る1人の眼鏡は攻略不可。
 Hシーンはオナニーの1シーン以外は全て陵辱。ただし女性陣はかなりサバけた性格のため、悲愴感は全く無い。回数は各女性1回ずつの計4シーンで、フィニッシュ無しが2、口内射精1、顔射1となる。全シーンに本作のウリであるアニメーションを採用しており、口内射精は最後に精液を吐き出す所まで描写されている。
 
◆ システム ◆
 セーブポイントは限定されており、ストーリー中に3箇所設けられている(スロット5)。ロードはタイトル画面からのみ。シーン回想やCG閲覧は無く、音楽集だけとなる。スキップはリターンキー強制。過去ログやオートモード、テキストスピード調節は非搭載。
 
◆ シナリオ ◆
 一本道のAVGのためエンディングは1つ。コマンド総当り方式を採用しているが、選択肢の出現するシーンは中盤の1箇所のみとなる。アニメーションはスキップ出来ないが、シーンごとに細かく区切られているため、別段ストレスを感じることは無い。

 冒頭からいきなり主人公の自慰シーンで幕を開ける本作。ただしこれはあくまで掴みのためのサービスカットであり、他のHシーンは中盤に集中している。
 
◆ 総評 ◆
【スペース・サスペンス】
 時は人類が宇宙に進出している時代。5ヵ月前に行方不明となった貨物船を偶然発見した所から物語が始まる。半年程の漂流であれば、乗組員の生存の可能性は十分あるはずだが、貨物船から応答は無く、微弱な生命反応しかない。
 不可解に思った主人公達が漂流船に乗り込んで内部調査をしたものの、クルーの姿さえ見当たらない。そして航海日誌をチェックすると、出航からたった20日で記録が途絶えている。その20日目にマーメイド号は、謎の救命ポッドを回収していた・・・。
 と言った前フリからスタートするサスペンスタッチの本作。宇宙モノとしては極めてオーソドックスながらも、ツボを押さえた緊張感のある展開。しかしショートストーリーのため、上記の内容だけで全体の3分の1近くを占めている。

【フルアニメ】
 サブタイトルに「FAA=Full Animation Adventure Series #1」と付した本作。それだけにHシーンは勿論の事、通常の会話場面も含めた全シーンでアニメーションを導入している。
 貨物船への接舷、振り向く瞬間、ガンアクション、そして会話時の目と口の動き等、全てがアニメという徹底した拘り。しかしこのテンションで長いストーリーを仕上げるのはさすがに厳しかったのか、前述の如く物語はベリーショート。それでも翌1995年7月には、アニメ作品第2弾となる『De fana(デ・ファーナ)』をリリースしている。

 

 ベタではあるが、5人のキャラはそれぞれキッチリ描き分けられており、ストーリーも含め決して悪くは無いシナリオで、続編の作りやすい内容でもあった。事実「姫屋ソフト」は続編製作を厭わないメーカーだったのだが、1995年12月の『七英雄物語2』を最後に、ゲーム制作自体から手を引いてしまった。
 

初稿:2008.12.21

Animation(アニメーション) ZENITH(ゼニス)

 

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